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芦北から新たなビジネスを 「ASHiKiTA PiTCH」を開催しました

先日12月15日に、芦北にてビジネスコンテスト「ASHiKiTA PiTCH」が開催されました。ビジネスアイデアを実際のビジネスに発展させたい個人・団体が登壇し、投資家や役場職員の前で自身のアイデアについてプレゼンテーションを行いました。

■開催の背景
若者が挑戦し、躍動する町として、新しいコミュニティを創出し、未来へと繋がる道を切り開くことを目指して実施されました。「挑戦を形に 芦北から世界へ ともに創る未来がここに。」をビジョンとし、これまで2回のビジネスコンテストを実施してきましたが、今回よりさらに官民の連携を強化するため芦北町が主体となってイベントを開催しました。

■当日の様子
当日は出資者によるトークイベントが前半に行われ、後半では計5組の登壇者が各々のビジネスモデルについてプレゼンテーションを行い、出資を募りました。トークイベントでは「起業するなら東京というイメージが強かったが、現状投資家の皆さんから見て地方とはどのように映っているのか」などのテーマから始まり、地方での起業の可能性や一次産業の発展の可能性など、観覧者からその場で出た質問についてもアドバイスが行われました。

トークイベントの様子

ピッチイベントでは、5組7名の参加者がプレゼンテーションを行いました。

〜各チームの提案内容〜
チーム1(入江さん・上村さん)
提案内容:海外の方が日本文化を深く体験できるプラットフォームを構築
審査員コメント:インバウンド向けのコンテンツとして、他に真似できない独自の体験が必要。ターゲット設定を細かく行うことが重要。

チーム2(横田さん・藤田さん)
提案内容:アクセサリー型防犯ブザー
審査員コメント:特許取得の可能性が高く、社会貢献の意味でも注目されるアイデア。

チーム3(中村さん)
提案内容:芦北の自然や建物を使った光のミュージアム
審査員コメント:他のイベントとの差別化を図るために工夫は必要だが、芦北の自然を利用したイベントとして経済効果も見込まれる。

チーム4(米崎さん)
提案内容:虫嫌い向けの「虫ーイン」商品
審査員コメント:価格設定の工夫が求められるが、マラリア撲滅に貢献するという理念が素晴らしく、共感できる。

チーム5(入江さん)
提案内容:AIと人間の知恵を融合させた社内知恵袋システム
審査員コメント:実際に社内でどのように運用するかがカギ。協力者を得るための仕組み作りが重要。

アドバイスをする投資家の方々

5組中3チームが投資家からの支援を受けることになりました。各チームは今後、投資家との話し合いを進め、さらなるブラッシュアップが期待されています。出資の札が上がったのは中村さんの「芦北の自然や建物を使ったプロジェクションマッピングによる地域活性化」と米崎さんの「虫を一瞬で捕まえる機械 虫in」、入江さんの「対話型AIを用いた成長型ナレッジツール」の3つでした。

協力・出資の札を挙げる投資家や経営者の方々

芦北へ進出している株式会社MARUKU代表取締役の小山さんはピッチイベントの閉会式で「芦北から様々なアイデアが生まれたということは喜ばしく、今後のビジネスコンテストも前向きに取り組んでいく。今後は規模も大きくしていきたい」とコメントしました。閉会式後は希望者による交流会も行われました。参加者は投資家の方々に、ピッチイベントでは聞ききれなかった部分についてアドバイスを受けたり、今後のキャリアについての相談をしたりとイベントだけでなく、長期にわたって今後を形成するための交流ができました。

交流会の様子

■今後の展望
今後もよりブラッシュアップしたビジネスコンテストを開催し、芦北から新たなビジネスや事業家の排出ができるようなイベントとしていきます。開催数を重ねることにより規模の拡大も視野に入れており、数年後には100名単位での開催を目指しています。