フットケアのプロが教える!「小股の切れ上がったイイ女」の体の秘密
はじめに:日本語の粋な表現とその奥深さ
湘南あしケア訪問サービス 代表の中西です。
10年前の記事がここにきて、よく読まれているのでリライトしました。
フットケア施術者の目線から体の解説です。
元の記事はこちらです。
英語が苦手な私ですが、日本語の奥深さには自信があります!
外国の方にとって、日本語をマスターするのはなかなかの挑戦ですよね。
日本語には体の部位を使った表現がたくさんあって、頭から足先まで、さらには内臓や血液、涙、唾液、汗まで、幅広い表現が存在しています。
「小股の切れ上がったイイ女」とは?
その中でも「小股の切れ上がったイイ女」という表現は、江戸時代から現代に至るまで使われている粋な言葉の一つ。
舞台や小説の中で、男性が女性を称賛するときに使う表現です。
以前勤めていた会社の男性社員が、「小股が切れ上がったとはどこを指しているのか?」と議論していたのを、今でもよく覚えています。話は「足首」か「うなじ」かで盛り上がっていました。
いろいろな説:体のどこを指しているのか?
調べてみると、いろいろな説があるんですよね。
うなじ
アキレス腱
足首
股
足趾の第1趾と第2趾の間
辞書を引くと「女のすらりとした粋な体つきを言う」と説明されています。これを踏まえ、さらに「切れ上がる」という表現を考えると、実に興味深いです。
アキレス腱と足首の関係:美しさの秘訣とは?
例えば、「切れ上がったアキレス腱」とは、後ろから見てアキレス腱のラインがはっきりと見えることを指します。
アキレス腱がきれいに真っ直ぐに伸びているということは、かかとの位置が安定していることも重要です。かかとがしっかりしていないと、足首が歪み、アキレス腱も真っ直ぐには見えません。
こんなふうに足裏のアーチが落ち込んでいる方、結構多いのではないでしょうか?
足裏のアーチが落ち込むと、かかとが不安になります。
結果、アキレス腱からふくらはぎまでの線がぼやけて見えることになります。
足首とアキレス腱は、セットで考えるべきであり、足首が安定して柔軟であるためには、足裏のアーチの存在が大切なのです。
足裏アーチと足趾の切れ:日本の伝統美
そしてさらに、足裏のアーチがなければ、足趾の第1趾と第2趾の間の切れも生まれません。
「足趾の切れ」って何?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、これは着物時代の足袋(たび)に由来しています。
現代の足トラブルの代表の外反母趾やハンマートゥのような足趾を「切れ上がっている」とは言わないでしょう。真っ直ぐ前にすっと伸びた足指のことを指すのだと考えられます。
股と腰の安定性:美しい脚を作るポイント
そして、「股」ですが、これはO脚やX脚ではなく、すらりと伸びた脚を意味します。太ももが張り出しているのもNGですね。
つまり、力が抜けつつ安定感のある、しなやかな体型の女性を褒める言葉なのかもしれません。
最終的な「切れ上がり」は、「腰(骨盤・股関節)」の安定性に集約されるのではないでしょうか。
骨盤や股関節が安定すると、上半身の動きが自由になり、肩の力も抜けます。その結果、首が長く見え、うなじが美しく見えるのです。
まとめ:体全体を観ることの重要性とフットケアの役割
フットケアの施術者としての視点からも、体全体を観ることの重要性がわかります。足元のケアだけでなく、全身のバランスや姿勢が整うことで、真の健康美を引き出すことができるのです。
体のどの部分もお互いに影響し合っているため、フットケアにおいても体全体を観察し、トータルケアを心がけることが大切です。
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