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高齢者フットケア、「想い」が先か「利益」が先か?

経営者として、高齢者フットケアを始めて12年になります。

1人で始めたばかりの頃は、仕事を増やすこと。目の前のお客様の施術で頭がいっぱいでした。

えっ?それ以外の何があるの?と、思う方もいるでしょう。

今は、増やすことよりも「続けること」「長く継続すること」が増やすことよりも頭の中の多くを占めています。

13年目に入り思うこと。

続けることも大きな誠意。

お金がないので、サービスを受けられません

サービスを中断したり、サービスを利用しない理由のひとつに「お金問題」があります。

フットケアを受けたほうが明らかに良い方や、どうして中断するのか!?と残念な方。

毎月でなく各月や数ヶ月に一度に、減らしてしまうのか・・・と疑問な方。

そんな方がいらっしゃいます。

ご本人の意思なら仕方ありませんが、ご本人がフットケアを受けたいと思っていても家族にフットケアの理解がなく利用をできない方もいます。

一度、足の状態を確認したり、施術をしている方ですと私たちもケアを受けないことでのリスクを心配してしまいます。

以前はお金はいただけなくても、足を良い状態に保つために、少しの確認だけでもするのが誠意ではないか?と、思うこともありました。

料金が発生しないサービスはない

ですが今は、サービス料の発生しない行為はするべきではないと、多くの場合は割り切っています。

なぜなら、弊社もスタッフの人数が増えました。スタッフそれぞれが、自分の想いのままにサービス料の発生しない施術を増やしてしまうと、会社の利益が減少します。

一時、良いことをしたと気分が良くなっても、会社が存続できなくなっては、サービス料をお支払いいただいているお客様に、フットケアを提供できなくなってしまいます。

スタッフへの報酬支払いも厳しくなります。

始めた以上、続けるのが1番の誠意です。

途中で辞めてしまうのは無責任でしかありません。

ですから長く健全に事業を継続するためにも、時には割り切らないとなりません。

やはり「想い」より「利益」なのか?

そう言ってしまうと、「想い」<「利益」と聞こえますね。

決してそう言っているわけではありません。中断したお客様も、利用できないお客様もケアの方法を、施設スタッフに尋ねられれば相談にのります。

家族に、なぜフットケアが必要なのかを理解してもらう努力も惜しみません。

施設スタッフにも、フットケアに興味・関心をもってもらえるように工夫もします。

当たり前ですが、小さな会社にとって「想い」も「利益」も事業継続にはどちらも、とても大切なのです。

フットケアだより

1人でも多くの方に、フットケアを身近に感じてもらいたいと続けているのが「フットケアだより」の配布です。

施設内に掲示してもらったり、パウチ加工をしてナース室に置いてあるのを見た時は、胸がジーンと嬉しかったです。

興味のある方はダウンロードしてお読みいただけましたら、幸いです。





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高齢者を足から笑顔に@中西薫
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