お持ちのスニーカーの価値を3倍、あげる方法
整形外科2件ほど、フットケア外来を担当させて頂いております。
高齢者施設の訪問フットケアとは、足のトラブルの事情が大きく違います。
「巻き爪」「タコ・ウオノメ」の方が非常に多い!
ちなみに高齢者施設では、「肥厚爪」「肥厚爪+巻き爪」の方が多いです。
普段の訪問ケアでは、巻き爪でも痛みが無い方が多いのですが、整形外科クリニック内ということもあり、フットケア外来の患者さんは痛みがある方がほとんどです。
その足のトラブルはどこから?
トラブルには原因があります。
なぜ、そこにウオノメができるのか?
なぜ、巻き爪になってしまったのか?
ほとんどの方が、長く足のトラブルでお悩みのシニアということもあり、靴にはお金をかけている方が多いです。
測定をしてもらい、オーダーで作ってもらった人も少なくありません。
それでも「靴が足に合っていない」と言うのです。
本当に足に合っていないのでしょうか?
ケアの前または後で、靴は必ずチェックします。
お話を伺いながら、トラブルの原因を考えながらケアをしています。
やはり、気になるのが靴です。
足のトラブルと靴は密接です。
そもそも、形状やサイズが足に合っていないだろうと思われる方もいます。
しかし、靴はきちんとしたものを購入されているにもかかわらず、正しく靴を履いていない人の、なんと多いことでしょう。
正しい靴の履き方
①歩く時は紐またはマジックテープで、足と靴を固定できるものを選ぶ。
②靴べらを使用して、靴のかかとを痛めないようにする。
③靴の中に足を入れたら、かかとを合わせる。※かかとでトントン
④紐またはマジックテープで、しっかりと足を固定する。
かかとトントン! しっかり紐で固定!
これ、とても重要です!
これだけで今までの靴が数倍、歩きやすい靴に変身します。
ケア後、お帰りの際は私が靴紐を結ばせてもらっています。
そうすると皆様、驚かれます。
「えー!!そんなにしっかり結ぶんですか?」
そうなんです。
皆様、靴紐の締めが甘いのです。
これではどんなに高価で、良い靴を購入されても意味がありません。
立ってもらい数歩、歩いてもらっただけでも安定さを実感してもらえます。
同じ靴が見違えるように、歩きやすい靴に変身します。
脱ぎ履きしやすい靴は、歩きにくい靴
日本は靴を脱いで、家に入る文化です。
そのため、どうしても「履きやすい靴」=「脱ぎ履きしやすい靴」を選びがちです。
しかし脱ぎ履きしやすいという事は、ブカブカだったり、しっかり靴紐を結んでいない靴ということになります。
それは、歩きやすい靴とはいえません。
どうぞ靴を選ぶ際には、「歩きやすい靴」を頭に入れて選んでください。
そしてお手持ちの靴紐やマジックテープの靴があれば、試しにしっかり足と固定をして歩いてください。
驚くほど、安定して歩きやすいことを実感するはずです。
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