介護施設で継続する、フットケアの仕組み
「フットケアの基本」という、1day講座を開講していたことがあります。
介護施設で働く介護スタッフや、看護師。家族の足のケアをしたい、など様々な立場の方が受講してくださいました。
特に施設で働いている方は、入居者の足のケアを施設全体でどうにかしたい!との想いがある方が多かったです。
フットケアの目的を明確にする
なぜ、フットケアが必要なのかを理解することが大切です。
特に高齢者のフットケアは、健常者のフットケアとは目的が違う点があります。
そしてフットケア を始めて、施設全体をどう変化させるのか?目的を施設全体で共有することも大切です。
何ごことそうですが、偏った熱量よりも施設全体でじんわりと温度を上げていく方が効率的です。
まずは、こちらの記事をご参照ください。
介護施設で行うフットケアの大切なポイントがあります。
無理はつづかない、継続できる仕組みを考える
介護施設で変形の爪や、ケアが必要な方が放置されてしまう原因のひとつに、「どうして良いか分からない」ということがあります。
入居者の変形している爪、長くのびた爪を確認したけれど、自分に整えるスキルがない。どうにかケアをしたいけれど、時間をとることができない。と、自分でなんとかしないといけないと思い、気になっているけれど放置をしてしまっている現状が少なからずあるのではないでしょうか?
私たちが訪問フットケアで入っている施設では、スタッフでの観察が自然と進む傾向にあります。
それは、次につなげることができる安心感からだと思っています。
今まで、悩んできた足のケア。改善することができる手段が現れたのです。
私たちのフットケアの施術の範囲外のことは、報告をして医療機関の受診をお願いします。
訪問時は足のケアについての疑問があれば、いつでも受付けています。
お声掛けしてもらって、足の確認・アドバイスをすることも多々あります。
これが私たちの目指す、「連携」です。
訪問先のある施設では、フットケアの新しいシステムつくりが始まりました。
皮膚科・フットケア・施設スタッフ 足爪の状態によって、ケアの担当が変わります。入居者全員の足の確認をして、毎月振り分けることになりました。
介護スタッフができるだけ、構えずに無理な負担なくできるようにサポートすることも役目のひとつだと考えています。