「ふれる」ことが、認知症予防になる
昨日の記事の続きになります。
歩くことで脳への血流がが良くなり、アセチルコリンの量が増加することによって脳のダメージが軽減されることが認知症予防に効果があると期待できる。
という内容でした。
昨日のリンク記事と同じです。
昨日まとめた以外にも、さらに興味深いことがありました。
皮膚をさすったり関節を動かしても、アセチルコリンが放出
実験結果※出典:東京都長寿健康医療センター研究所
歩くことができない場合でも、皮膚や筋、関節に刺激をあたえることで、同様の効果が得られる。麻酔をかけたラットの皮膚を刺激すると、アセチルコリンを作る神経細胞の活動が高まり、大脳皮質でアセチルコリンが放出され、血流が増加する。からだのどの部位の刺激でも血流増加の効果がみられるが、特に手や足への刺激は効果的。皮膚をゆっくりとブラシで擦るような軽い刺激でも、15分続けると血流がとても増える。より人に近い複雑な大脳皮質をもったネコでも、脚の関節を曲げたり伸ばしたり、脚の皮膚をさすったりすると、大脳皮質への血流が増える。
歩くことのほか、皮膚や筋肉、関節への刺激が脳の血流が良くなり、アセチルコリンの量も増加していることがわかったのです。
しかも!手と足は特にその効果が大きく出たのです!
まとめると下のイメージです。
例え歩くことができない人でも、皮膚や筋肉、関節への刺激が認知症に予防に効果があると言うことが科学的に検証されたのです。
「ふれる」ことについて、以前も記事にしています。
あしケアリスト目線のまとめ
現場での実感でも、「ふれる」ことで、幸せホルモンである、オキシトシンの分泌が良くなり、リラックスる効果を感じていました。
さらに、アセチルコリンの量が増えることは、ダイレクトに脳への働きかけになります。
特に「手と足」の効果が大きいとあります。
そこにも、「あしケア」の可能性の大きさが伺えます。
私たちのケアは、必ず足に触れます。時間が許せば、保湿を兼ねてフットトリートメントを入れています。
それは「足爪」のケアだけではなく、「心」「脳」のケアにもなっているのです。
やはり、高齢者のフットケアは介護予防・認知症予防に大きく貢献していると言って良いでしょう。
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