
高齢者フットケアで生計を立てられる?具体的な数字で解説!
高齢者フットケアに興味を持っているけれど、「本当にこれで生計を立てられるの?」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか?
特に、ネイリストなど他の職種から新たに参入を検討している方にとっては、最も気になるポイントだと思います。
私はこの道16年、高齢者フットケアの訪問施術を主に行っています。
その経験をもとに、今回は具体的な数字を使って「高齢者フットケアで生計を立てるためには何名の施術が必要なのか?」を計算してみました。
さらに、実際の現場で考慮すべきポイントも補足してお伝えします。
高齢者フットケアの施術単価と経費について
まずは、1件の施術でどれだけの利益が出るかを計算してみます。
ここでは、私たちが実際に設定している単価や経費を例に挙げます。
施術単価:4,500円
経費(消耗品や衛生用品など):1人あたり300円
移動費(1件の訪問にかかる交通費、燃料代、その他):2,000円
1訪問で施術する人数:8名と仮定する
では、1人あたりの純利益を計算してみましょう。
① 移動費を1人あたりに割る
2,000円÷8人=250円2,000円÷8人=250円
② 1人の施術あたりの純利益を計算
4,500円−300円(経費)−250円(移動費)=3,950円
つまり、1人の施術で約3,950円の利益となります。
月間の目標手取り20万円を達成するには?
例えば、「月に20万円の手取りを目指す」と仮定した場合、必要な施術人数を計算します。
必要な利益:20万円
1人あたりの純利益:3,950円
必要な人数は以下の通りです:
200,000円÷3,950円≈51人200,000円÷3,950円≈51人
つまり、1か月で51名の施術を行えば、手取り20万円を達成できる計算になります。
では、何件の訪問が必要?
1訪問あたり8名の施術を行うとすると、必要な訪問件数は以下の通りです:
51人÷8人=6.375件
切り上げて7件の訪問が必要になります。
週に2件訪問すれば月に約8件となり、比較的現実的な数字だと思いませんか?
補足:
①訪問先の人数が少ない場合のコスト増
ここで注意すべき点があります。
それは、訪問先での施術人数が8名に満たない場合です。
例えば、1訪問で6名しか施術できない場合、移動費(2,000円)は同じなので、1人あたりの負担が増えます。
2,000円÷6人=333円2,000円÷6人=333円
このように、1訪問での施術人数が少ないほど、利益率が下がることを理解しておく必要があります。
訪問先の人数を増やす工夫や効率化が、経営を安定させる鍵となります。
②社会保険料の支払い
月の売り上げが20万円以上あれば家族の扶養には入ることができません。
社会保険料を自身で払う必要があります。
段取りと技術が成功のカギ
また、1訪問で8名を効率よく施術するには、段取りの良さと高い技術力が必要です。限られた時間の中で、適切なコミュニケーションを取りながら迅速かつ丁寧に施術を行うには、事前準備が欠かせません。
具体的には:
お客様の予定を把握し、タイムスケジュールを組む
必要な道具を事前にチェックしておき、現場での無駄を省く
高齢者特有の体調や状況に柔軟に対応する
これらのスキルが身につけば、施術時間の短縮と満足度向上が同時に実現できます。
高齢者フットケアは「仕事」+「やりがい」
もちろん、数字だけで語れる仕事ではありません。
高齢者フットケアは、お客様の生活を支え、健康や快適さを提供するやりがいのあるお仕事です。施術後に「ありがとう」と笑顔を見せていただける瞬間は、この仕事ならではの喜びです。
これから始める方へ
「高齢者フットケアで生計を立てられるのか?」という不安を解消するには、まずは具体的な数字を計算してみることが大切です。今回の例は仮の数字を入れて説明をしましたが上記を参考に、自分自身の条件に当てはめて計算してみてください。
そして何より、「高齢者のためのフットケアを通じて、誰かの生活を支える」というやりがいを感じられる仕事でもあります。興味がある方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください!
湘南あしケア訪問サービス
湘南あしケア訪問サービスは、高齢者施設に訪問をしてフットケアサービスを提供しております。
ご興味のある施設ご担当者様、メールまたはお電話にてご連絡いただけますようお願い致します。
湘南あしケア訪問サービスは神奈川県を中心に活動をしております。
スタッフとして協力してくださる方も、募集中です。
興味のある方は、メールにてご連絡ください。
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