高齢者フットケアの営業法:15年続けるご挨拶とお菓子選びのポイント
15年前、私は高齢者フットケアの事業を始めたばかりで、どうやって訪問先の施設との関係を築いていくか考えました。そんな時、前職で学んだ営業スタイルがヒントになりました。それは、年に2回、盆暮れにお客様の元へ挨拶の品物を持って伺うというものです。会社員時代、営業担当者がお客様にお中元・お歳暮をお渡しに回っていた姿を思い出し、「私もやってみよう!」と実践しました。
「記憶に残るために同じ品物を選ぶ」
私が選んだのは、評判の美味しいお煎餅。今では人気になりすぎて手に入りにくくなってしまいましたが、当時はこのお煎餅を持ってお客様の元へ伺うのが定番でした。毎回、同じ品物にすることで、「あ、あの美味しいお煎餅を持ってきてくれる人だ!」と記憶に残るように工夫しました。
「直接手渡しで心を届ける」
お菓子をお渡しするのは送ることもできますが、直接手渡しをしていました。
相手との距離が一気に縮まります。その場で新しいお仕事をいただいたり、雑談を交えて楽しい時間を過ごしたりすることで、単なる「挨拶」ではなく、心の通ったコミュニケーションの場となりました。
「シンプルな行動が生む大きな効果」
こうして年に2回の訪問を続けることで、お客様との信頼関係が深まり、私自身も毎回楽しく伺うことができました。シンプルな行動が大きな効果
会社員時代には大変だな・・・と見ていましたが、自分で行動してみると効果を実感しました。
今でもこのスタイルの営業は、初心に戻れる大切な思い出です。信頼を築くのに派手な手段は必要なく、ほんの少しの心遣いが大きな違いを生むことを、この経験が教えてくれました。
追加:品物選びのポイント
訪問の際に持参する品物は、お客様に喜んでいただけるものを選ぶことが重要です。特に介護施設では、以下のようなお菓子が喜ばれます。
日持ちするもの
日持ちするお菓子は、いつでも好きなタイミングで楽しめるため、施設側にも負担が少なく喜ばれます。消費期限が長いものを選ぶと、忙しい現場でも無駄になりません。小袋に入っていて分けやすいもの
小袋入りのお菓子は、施設のスタッフや入居者さん同士で簡単に分けられ、衛生的にも安心です。皆で楽しむことができるため、場が和み、コミュニケーションのきっかけにもなります。美味しいもの
何よりも重要なのは、味のクオリティです。美味しいお菓子は、一口で笑顔を引き出します。施設の方々のリフレッシュにもなり、ちょっとした楽しみを提供できることがポイントです。ニオイや風味が強すぎないもの
施設内では、ニオイが強すぎるお菓子は避ける方が無難です。部屋全体に匂いが広がるようなものや、風味が強すぎるものは他の方の迷惑になりかねません。価格と量のバランス
持参するお菓子の価格が高すぎず、適量であることもポイントです。価格以上の価値を感じてもらえるよう、見た目の華やかさや満足感も考慮すると良いでしょう。
頭の片隅に入れて選んでみてください。
以前に使っていたお煎餅はコチラです。