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AltarEraという生命力の塊について

はじめに

おはようございますこんにちはこんばんは!あじあです。
みなさまボーマス57〜激エモの爆心地〜お疲れさまでした!
初めてリアルであった皆様。スペースで声を聞いたことがある人ばかりで声ですぐに一致しました。最高でした。あざした!

そしてここから一曲ずつ感想書いていきます。感想はクリエイティブのガソリンであると友達のヨーロッパ大陸くんもよく話していました。


01 僕らの音楽を守る為の戦争 / 裏命、可不、星界 - .end

このコンピを作るきっかけになった曲であり、開幕のファンファーレでもある一曲。
.endさんを象徴するような強くてモノクロのようなサウンドでぶん殴られます。
参加者たちが各々のオルタナティブをぶつける中、筆の速い.endさんならもっと最高作をぶつけることを可能な中、さらにいろんな思いが込み上げているはずの中。この曲で参加してくれる男前具合に震える。ただの不満や憤りの感情だけではなくどこかで許される温かみも持った強い、強いオルタナへの讃美歌にも感じました。
コンピを作るって発表してから苦しかったですよね。でもSNSで文句も言わず時折スペースで弱音を吐きそうになりながらも走り切りましたね。このメンバーの多くは見てたと思います。
ありがとう.endさん。あなたのおかげで素晴らしいアルバムの火がつきました。
絶対第二回やりましょう。次はやっとオリジナル曲でアルバムに参加できますね。わたしも誘ってください。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN 「メーデー」

02 パーフェクトエバーグリーン / 初音ミク - アヒルの天ぷら

ボカロック界のポップメーカーであり、青春の代名詞である音楽を作り続けるアヒルの天ぷら氏。本来のスタイルにエレクトロやカットアップを入れながらもポップなサウンドに仕上げているのは流石の一言!
オルタナティブロックとかドリームポップとか近いニュアンスはあるかもしれませんが、アヒルの天ぷらさんはこの世に唯一無二の「青春アバンギャルドロック」とでもいいましょうか。
.endさんがモノクロの映像ならばアヒルの天ぷらさんは自然な七色を写し続けるような。それぞれの眩さが1-2曲目で出てしまっている故、二曲目でタバコに火をつけたくなってしまう。それくらい腰を据えて聞くためのアルバムだと1-2曲目で気づかせてしまう。圧倒的生命力を感じさせる曲でした。
人生で色々紆余曲折もあり、体調も大体悪そうなアヒルの天ぷらさん故の終わると思わせてエンジンを踏み込む楽曲構成は圧巻。安っぽい言葉でいうとエモい。なぜか懐かしさも感じつつこの曲が一緒に参加している中では悔しさもあるけれども、「主人公」のような曲に感じました。
あんたが大将!実質リードトラックかも。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「天体観測」

03 慈愛の傘 / 裏命 - K.ヒスノイズ

こんなオルタナティブロックを聞きたかった!模範解答であり最高作を常に出し続けるヒスノイズさんの高速のラブレター。
不思議なのが1-3曲目まで相手を許す強い慈愛の精神が見え隠れしているのがステキ。多くを語らずともアルバムにテーマ性があるのでは…?ということはリスナーも気づき始める三曲目。
リスナーもきっと求めているオルタナティブロックをぎゅっと詰め込んだ三分にも満たない音の塊。ギターっていつでも青春の香りがするんだけどリバースしたギターはいつでも過去の香りがする。未来と過去を行ったり来たりして。わたしのたくさんの情緒をぶっ壊していく。そんな傘の中にわたしも入りたい。
そんな傘があるよって最初にあじあくんに教えてくれたのは.endさんの歌ってみただったりします。歌ってみたで一方的に出会い、コンピでご一緒する。いつか生で会って大握手しましょうヒスノイズさん!

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「ハンマーソングと痛みの塔」

04 RIOT FUZZ / 可不、裏命、ナースロボ_タイプT - 天使電影

天才ポップソングメーカーでお馴染み!もう売れてる人こと天使電影さん。あじあくんは一方的に昨年の「パトラちゃんコンテスト」で一方的に認知していたわけで。アニソンみたいなのを書く人かな〜と思っていたらあまりにまばゆいロックナンバーを持ってきてくれました。
あじあくんはFUZZという言葉がカレーの次くらいに好きなのですが、この曲は未来のFUZZって感じでした。
楽曲展開も音の強さも天使電影さんの真の姿を垣間見た気がしてすごく嬉しいです。
そしてなによりも求められている作風をきちんと100%でアウトプットできる力!これはすごい!ロック好きの方のコメントがこの曲に特に多く寄せられていてめちゃくちゃ強い楽曲なんだと思いました。
あじあくんは最初聞いたときに正直100%理解は理解できませんでした。
それは多分あじあくんがロックというかその界隈への音と世界観への造詣が薄いから。でも歌詞を見たときに納得しました。いろんな不満の種を強いサウンドで潰せばいいんだ!そのメッセージ性!「それはあまりにまばゆいのです!」
感情がジェットコースターに上下する曲ゆえに噛めば噛むほど好きになる。最高だぜ。もっとみんなの耳と心をぶち壊してくれ!!!!!

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「乗車券」

05 エコーロケーション / 可不 - すぴぃちゃん

我らが居城であるおふろぽかぽかサーバーの主であり、トンデモポップとプログレのちょうど隙間にいるジャンル「すぴぃちゃん」のすぴぃちゃんです。
オルタナをテーマにしてどんなものを持ってくるのかなと思ったらいつものすぴぃちゃんで。いつもより強いすぴぃちゃんで安心しました。
妙に近くにあるエレピと夢の中のようにふわふわした可不の歌唱が最高にクールなんだ。AメロBメロとかそういう形にはまっていないのがすぴぃちゃんなんだ!
そして青春時代を切り取ったような歌詞ってなんかアヒルの天ぷらさんのエッセンスを感じたり、自炊さんのベース感を感じたり。最後の1音がベースで終わるのこれは自炊さんへの公開ラブレターだと思っています。
すぴぃちゃんは今回のメンバーの中でもボカロPとしての経歴が長い方だと思うのですがスポンジのように仲間たちから影響を受けて受け入れていて。
まだまだすぴぃちゃんは強くなると思った曲でした。なんか偉そうになってしまった!ごめんすぴぃちゃん!あとピアノめっちゃ好きだった。やだ。好きしか出てこない。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「飴玉の唄」

06 37564 / 花隈千冬、ナースロボタイプT - ありがたみクラブ

まず最初に言わせてください、リアルで会って1番びっくりしました。猟奇的ポップソングでお馴染みのありがたみクラブさんです。
みんな湾曲的な表現でオルタナな曲を作ってきた中、めちゃくちゃストレートなぶち殺しソングでした!タイトル通り!
死んでも何も変わらないんだから生きるしかないんだよ!っていうメッセージをこの強い音でぶちかまして来るのはマキシマムザホルモンの「ぶっ生き返す」以来の衝撃かもしれないです。強すぎる殺意は一周して強すぎる生への渇望にも見えますね。不思議すぎるアハ体験。
そしてサビでどうしてここまでキャッチーにできるのだ!すごいです。キャッチーさを手放さずに自分のオルタナティブを噛ませるの最高です。初期衝動すら感じる勢い大好き。
また一緒にくりたしげたか探しに行きましょう!

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「グングニル」

07 銀貨とカラスと食事時 / 可不 - 凵 -ukebako-

わたしが今日本で1番好きなネットラジオ「しゃべりばこ」の主であり、ボカロ界のサクライケンタことukebakoさん。
イントロからすごくukebakoサウンドの塊で。
①イントロで作品のテーマとなるリフの提示
②Bメロで拍子チェンジ
③しかもAメロ内とか短かい間だけの転調。
上記はukebakoさんの曲を聞く上での様式美です。みなさんそこを楽しんでください。まだ続くんじゃないかと思うようなアウトロで終わらせる今回の曲はコンピで次の曲もあるということですっと次にパスを出すような。これは真っ当な社会人が個性的なコンピに参加するにあたって最高なアウトロだと思いました。

一方的に大ファンであるあじあくんはukebakoさんがリアルで体調が悪いとか金がないとか、そういう不安を「銀貨」とか「カラス」というワードになったのではと推測してしまいます。怖いねヘビーリスナーは。自分の不安を作品に活かしてくる姿勢は恐ろしくアーティスト。
そして次回会ったときはサインくださいね。よろしくお願いします。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「アルエ」

08 群青賛歌 - weiwei Imaginary Live Tour!!!!! 2024 ver. / 足立レイ、ナースロボ_タイプT - ウェイウェイ

超絶エモエモクレイジーポエトリー野郎ことウェイウェイ氏。
自分の傑作をオルタナコンピにライブver(しかも想像上の!)で持ってくる!僕はウェイウェイが嫌いだ!
質感が違うオケを作ってマスタリングする人を困らせる!僕はウェイウェイが嫌いだ!
音の雰囲気が違うので曲順でみんなを悩ませる!僕はウェイウェイが嫌いだ!
でも最高の曲を持ってくるからみんなに絶賛される!このスタンスも褒められている!僕はウェイウェイが嫌いだ!
曲名に自分の名前を入れてしまう自己顕示欲の高さ!僕はウェイウェイが嫌いだ!
自分の強みをポエトリーとアコギのロックサウンドだとしっかり理解していてそのサウンドを突き通してくる芯のブレないところ!僕はウェイウェイが嫌いだ!
なんだかんだでかっこよくて青春で。誰もがどこかでマネしたくて。でもできなくて。照れくさくなるくらいの、エモーショナルをぶつけてくる。僕はウェイウェイが大好きだ!

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「Stage of the ground」

09 異邦 / 初音ミク - ヨハク

新進気鋭のボカロPヨハクくん。あじあくんは2024冬ルーキーでトロンプルイユを聞いて文字通り腰を抜かして。半年後コンピでご一緒来るとは感動。
ヨハクくんの最大の特徴である変拍子を変拍子と感じさせないポップはボカロ界隈でも唯一無二だと思います。
すごくいい意味で若さを感じさせる直線的で考える間を与えない軽やかなトラックに確かな才能を感じる!
たぶん近い未来に手が届かなくなってしまうかもしれないからここでご一緒できた縁。エモ。
サウンドとしては10年代のオルタナサウンドを詰め込みつつ、間奏などは極力短く。2分台で仕留める美学。かっこよすぎる。多分ライブでやったらイントロと間奏伸びして5分にしてもいいくらいの曲なのに!この短くギュッとまとめて最高にクールな仕上がりにするのはヨハクくんの才能だと思います。
これは過大評価に聞こえるかもしれないけどあじあくんがRADWIMPSの3枚目のアルバムを初めて聴いた時と同じくらいの衝撃をトロンプルイユで感じてて。
変拍子投稿祭の都市と空想でもう売れたな。あれはふたりごとだったから。この後、ステキなアニメ映画監督にみそめられて劇版を書くことにもなるし、アジアツアーもしちゃうと思います。
ヨハクくんあとは一生音楽を続けるだけです!あじあくんもやれてるから君もきっと一生音楽できる!ファンの声援を浴びることに慣れずに天才は天才のままでいてください。拝啓敬具。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「ray」

10 超音速少年躁鬱記 / 東北きりたん、音街ウナ - 自炊

どうもボーカロイド界隈のロバート•フリップこと自炊さんです。どこかサイケデリックでプログレッシブで。わたしは自炊さんの音楽はP-funkだと思っているんですけど今作は想像を超えてた。
ゴシックなイントロとメタルのようなユニゾンフレーズ。異常なほど前に出てくるベースライン。
ははん。自炊さんいつもはテーマのある投稿祭とかなんだかんだで上位に入りたい故に丸くまとまりがちなボカコレとは違って性癖100%出してきたな。これが自炊。ジスイズ自炊。九州からやってきました自炊です。これには向井秀徳も納得の作品。
歌詞もサウンドとは似つかない讃美歌なんですよね。これは.endさんと共通テーマであるような気がしています。許すんだよ〜オルタナってすごく懐が広いんだよ〜って感じてしまう。
いつもは「すぴぃちゃんがすごいから」とか「俺の曲はええんよ」とかかっこつけてる自炊さん。
自炊さんの最高傑作だよ。麒麟児超えたよ。クールな顔して人のことばっか褒めてるんじゃないよ。あんたも最強なんだよ。
だから自炊さんここにどの曲持ってくるかめっちゃ悩んだんやろなとか。ほんとはすぴぃちゃんと一緒にやりたかったんやろなとか。いろんな感情がぶつかってしまって。
いつもあじあくんはこの曲で泣く。なぜならメンヘラだから。自炊さんの感じていない色んな思いまで感じてしまうんよ。ありがとう自炊さん。
次のボカコレラストルーキーで殴り合いましょう。楽しんで殴り合いましょう。
「自炊さんいいですか?「おとを楽しむ」と書いて音楽ですよ」

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「才脳人応援歌」

11 三十世紀の稜線 / めろう、ナースロボタイプT - dama

本アルバムのもう1人の主催者であり主人公のdamaさん。
しっかり自分の武器であり全リスナーが聞きたいナースロボのポエトリーとめろうさんのコンビのポストロック。分水嶺の巨人でもあって未踏域を食む雷鳥でもヒットしたdamaさんのゴールデンコンビ。
サウンドもクオリティも全てがわたしがめっちゃ好きな音をしているし、リスナー目線としては「オルタナ」をテーマにしたコンピの主催者としてdamaさんが何を持ってくるのか?
これはすごく興味深いところでした。.endさんには曲の選択肢がある意味なかったので。その中でリスナー代表として。1番求めている音を持ってきてくれました。ありがとうございます。ごめんなさい書きながら泣いています。
詳しくは自分のところで書きますが、わたしが人生で1番辛かったとき聞いていた「ハイスイノナサ」というバンドの「ある夜の呼吸」という曲のピアノが聞こえてくる気がします。
2015年頃、赤坂で1人俯きながらIpodで音楽を聴いていた情景を思い出してしまって。勝手にタイムマシンに乗った気分になってしまう曲です。これはごめんなさいわたし1人の感想です。この曲に出会えてよかった。今まで聞いてきたもの好きだったもの信じてきたもの。全部報われた気分になる曲でした。
そして全ての曲のマスタリングありがとうございました。damaさんのおかげでたくさんの個性が一つにまとまりました。
damaさん一生音楽してください。勝手に追い続けています。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「R.I.P.」

12 落星探査 / 初音ミク - makara

ボカロオルタナシーンの涙腺ぶっ壊し担当として名高いmakaraさん。
バンドQittenのギターボーカルとしても活動しているしかもdamaさんと!
個人的には勝手に盟友関係だと思っているdama-makaraと.end-アヒルの天ぷらの並びエモすぎ。この並びになったのもなんの因果でしょうか。そもそも感性が近かったり価値観が近いところで曲の親和性が近いのか。いやたまたまかもしれません。オルタナの森は深い!
モルヒネの朝までは純粋なオルタナ系ボカロックで売っていたmakaraさんも、エレクトロやテクノポップの影響(もう一つのサークルの影響も大きい?)をビンビンに受けてどんどん進化しているの、すごいと思います。
あとは無意識な感覚で「ひとが感動するポイント」を押さえられる人のような気がしています。あったかさの中になんとも言えない切なさがかけて行く瞬間があって。
うまく言葉にはできないのです。安いスーパーではない、成城石井の野菜のようなオーガニックで優しい音楽がmakaraさんの魅力だと思っています。
あと、すごく余計なことなのですが、健康に生きてください。SNSで見てると月の半分くらい風邪ひいている気がします。あなたのために仙豆を開発したいあじあくんでした。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「Hello,World!」

13 さよなら教室 / 雪歌ユフ - 前川ぺそ

極東のメロディメーカー前川ぺそ。
どこか懐かしく、どこからあたたかく。
地球ごと両手で包むようなあまりに大きな愛。
基本的には小さな町や学校で起きているはずの話だけれども、目線が神様。超俯瞰。
もしかしたら実体験なのかもしれないこの歌は、後半に進むにつれてどんどんノイズ、音割れが強くなって行く。実体験では最後の記憶の方が鮮明に覚えているはずなのになぁ…と思うとともに前川ぺそにとって涙とか悲しみの表現として「音割れ」があるのかもと思ったら。
わたしの音の引き出しにはない感性。脱帽です。
たぶんこのコンピでも若いはずのぺそくんだからこその表現でドキドキしました。解釈間違ってたら介錯してください。韻踏んじゃった。てへぺろ。
1人で北海道で音楽をしていたのはわたしも一緒だったから一生応援してる。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「ロストマン」

14 カラブルメイカー / カゼヒキV - ondo

1歩先の未来の音楽ではありません。常に2歩先の音楽を奏で続けるondoさん。
元々の音楽的ルーツがバンドにあることは知っていましたがギターを持ったondoさんがこんなに自由だとは!
そしてプンプンとかおるライブ感。ライブを意識した質感という意味ではなく、圧倒的な生感。生きているビート。
ファンクとかヒップホップとかブレイクビーツとかコンテンポラリージャズとか枠に収まらないジャンル「ondo」というシグネチャーミュージックここに極まれり!という感じでした!
このコンピに呼ばれたからにはオルタナティブ“ロック“ではないオルタナティブな作品を作ろう!と息巻いて参加したあじあくんでしたが、この曲と次のscenoさんの曲を聴いて全て杞憂に消えるのでした。
きっと、このアルバムに参加したことでギターを再び手にしたondoさん。
ギターを手にしたondoさんは強い。確信。
来年も再来年も合成音声の未来見せてください!

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「Sleep Walking Orchestra」

15 イコライザ・トランキライザ / 宮舞モカ - Sceno Ichiro

クラシックをルーツに持つような圧倒的な音像で見せる曲でおなじみ、Scenoさん。
宮舞モカという最新ボーカルとともにポエトリーラップを持ってくるなんて誰が想像したでしょう?
大宇宙パワーを感じる壮大なオケにブレイクビークのような強いリズム隊。
聴いたことのない音楽でした。たぶん菅野よう子さんとか梶浦由紀さんが勢い余ってボカロシーンにきて「ポエトリーラップとかポエトリーリーディングが流行ってるのね。あたしもやってみようかしら」とか言いながら作っていそう。もしかしたらぼくらが会ったScenoさんは外行き用アバターで本物のScenoさんは家で曲を作り続けていたのかもしれない。多分本当の中身は有名作曲家のはず。
圧倒的技術力、表現力、それを自分の世界観に溶け込ませる力。圧倒されました。
他に例えられない。圧倒的個性の塊。
ondoさんとScenoさんのところからアルバムの流れが一気に変わったという感想もたくさん聴いてます。強い。音楽として強い。憧れてしまう。ただ、憧れてしまう。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「WILL」

16 わたしの走馬灯 / 重音テトSV、Mai - あじあ

さて拙作です。とにかく節操なく曲を出すフレンチブルドッグことあじあくん。
当初、なんでこのコンピに誘われたのかなぁと考えてしまったりなんかして。
絶対にオルタナティブ“ロック“のコンピと言われたくない!と息巻いてギター、ドラム、ボーカル(歌詞)を捨てた曲にしようと思ってこの曲にしました。

そもそもの原案になるような曲は2015年にNHKのラジオドラマコンテストに応募したラジオドラマです。そのときも運良く本戦まで選んでいただいたりしてNHKの生放送に出ました。今ではいい思い出です。ですが、本選では「なんで平坦な人生なの?」とか「ラジオドラマのコンテストで声を使わない意味は?」とかすごくクリエイティブを否定されるようなコメントを全国ラジオの生放送でされてしまい、こんなもの作らなければよかった!とすら思いました。

その当時…2015年の話なのですがその頃はわたしが人生で1番忙しくていわゆる心の風邪になってしまっている時でした。
1日3回のサインバルタでフラフラになったまま月100時間くらい残業して数ヶ月ぶりにできた2連休。なんとなーく大学の頃住んでた街に行きました。(ハイスイノナサのアルバム「動物の身体」を聴きながら!)
そこで大学の友達が住んでいた10階建てのマンションがふっと目に映って。
そこは違法建築マンションで簡単に侵入できるし屋上まで簡単に上がってよく屋上飲酒をみんなでしていました。
懐かしいな~とかここでみんなでケータイでYouTube見てたなぁとかエモい気持ちになりながら、ばっとマンションの屋上まで上がって。
飛び降りようとしました。

が死ねませんでした!
死ぬのはとても怖い!具合が悪くても明日の仕事がどんなにいやでも死ぬのはとても怖い!
生きたいわけではない!でもめっちゃ怖い!

そんなときに知り合いの方にNHKラジオドラマのコンテストがあるけどどう?と言われて作ったのがこの曲の原型であった「走馬灯」という曲です。
人生で1番苦しかったときだったから、普通に生きて受験をして満員電車に乗って結婚する。絵に描いたような人生をわたしは送りたかったのです。
それも今より若い時になんだか知らない大人に公の場で否定されて。
最初はこの曲を持ってくるのが正解かわかりませんでしたが、このコンピではみんながいいねって言ってくれて。本当に嬉しかったです。
ほんとうにわたしが表現したかったものが9年経って報われた気持ちになりました。

今回、このアルバムに入れるにあたってdamaさんの去年出されていた「走馬灯で見た知らない手紙」という曲を改めて聴いて。
なんだか「走馬灯」というだけのタイトルは薄いしありがちだなと思ってタイトルを「わたしの走馬灯」に変えました。
2015年に作った時にはサンプリング音源で作った足音も赤ちゃんの泣く音も、2024年には本物の音に差し替えることができました。
9年経って。理想としていた走馬灯のような生活を送れて。いつのまにか最高の仲間と音楽できました。
本当にみなさんありがとうございました。
あとAltarEra30くらいまでやる気満々で生きていこうと思います。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「K」

17 供花 / 知声 - 川崎ノーチラス

世界のあらゆるロックを取り込んだイカ男こと、川崎ノーチラスさん。
正直もっとストレートなオルタナティブロックをかいてくると思ったら想像の1000倍王道なロックサウンド、というかオアシスを持ってきてくれました。(何度もオアシスと言って本当にごめんなさい)
でもこんな幸せなエンドロールがあるだろうか?という音でした。
多分わたしの知っているボカロPでこれを出来るのは川崎ノーチラスさんかひろさんだーさんしかいないです。オルタナコンピにこれを持って来れるかどうかという意味ではたぶん川崎ノーチラスさんしかいないです。
それくらい、今のボカロ界には唯一無二の存在で。正直コンピにちゃんと参加できるのかな…ってくらい連絡が取れない時もありましたが本当に参加してくれて。おおとりを飾ってくれて最高でした。あなたのおかげであじあくんの曲の強すぎる思想が映画のワンシーンになることができました。ビックラブ。これからは京都に足を向けて寝ません。

【勝手にBUMP OF CHICKENの曲で例えるならのコーナー!】
BUMP OF CHICKEN「fire sign」

18 ジャケットデザイン - ばこち

あまりにも個性的なメンバーに囲まれてドキドキしながら絵を描いたであろうばこちさん。
音楽をやっている我々でも掴みにくい「オルタナ」というテーマをすごく掬ってくれて。
言語化より難しいかもしれない絵にしてくれて。
これだけたくさんのリスナーの人に刺さっているのも、みんながCDを手に取ってくれたのもばこちさんのイラストあってものです。
.endさんの曲もdamaさんの曲も他のみんなの曲も。CDを取り込んで聴いてみたらすべてばこちさんのCDジャケットで再生されます。
全員と繋がって作品作りをしたのさマスタリングのdamaさんとばこちさんだけなのです。
全てのコンピ参加メンバー一堂改めてお礼申し上げます。
次会う時は日本酒はとっくりで飲んでください。割と早い時間にソファーとお友達になることになってしまいます。

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