#18 2020年代を生きる子ども達の自立とは
中野吉之伴さんフッスバルラボ交流会の忘年会にて。
忘年会とはいえ、やっぱり話のネタは子ども達の育ちの環境や、サッカーを通してどのように大人たちが関わり合うのか、になりました。
真面目で、紳士・淑女的で、時にファンキーな皆さんの集まりなのは、主催する中野さんの人望ゆえだと思います!
話題は、ドイツに留学をしている後藤さん(好青年)のフライブルグでの学びやキチコーチのリアルに始まって、ドイツの人々の議論好きな気質、日本のICT教育大丈夫か?、本当の厳しさは自分たちが答えを見つけ出すまで待たれること、努力は楽しくなければ続かない、言葉遣い、などなど。
(↑後藤さんのドイツ通信。継続性が素晴らしい。)
忘年会での話題はどれも凄く大切なことだなぁと思って、自分の中でも気付きがあったので忘れないうちに書き留めます。
デジタルネイティブ世代(正しくはスマホネイティブか?)
・ICT教育が進み、学校でも問いに対する答えをPC等で提出する話も聞くが、そもそも子ども達はリアルでのコミュニケーション能力も危うくなってきていないか?
・メールでのやりとりに慣れ過ぎていて心配。
・道がわからなくなっても人に聞くより検索してしまう方が早いと思う若者世代。
これは、現在小4の子を持つ私も同じような危機感を感じる。保護者が固定電話を置かない家庭も多く、親のスマホと親を通じて連絡を取り合う事もあったり、チームの連絡はもちろんスマホに入ってきていたし、中学生の部活連絡だってスマホ経由。それを否定することはもはやできない時代だと感じている。だけど、顔と顔がみえるコミュニケ―ションを蔑ろにしてしまっては、大切な人と関わることの皮膚感覚を実感することなく成長してしまう危惧もある。だからこそ、リアルでのコミュニケーションを大人が意識的にでも敢えてしていきたいなと思う。ちなみに我が家は基本的に小学生になったら約束の代行は親はしないようにしていて、小1の娘は時々(それ本当に相手につたわっているのかな?)っていうような約束をしてきたり、自分がした約束を忘れ、昨日公園こなかったね、と言われたり。笑
もちろんフォローもするし賛否はあると思うけど、意識していないとどんどん便利さに押し流されて子ども達の成長や自立のトレーニングの機会が失われていくような気がしています。デジタルネイティブ世代の子ども達に何をどのように関わらせて、彼らからも学び、旧世代の知恵(?)はどう伝えるか、ぼーっとしていてはいけないのだと改めて。
自分の意見
中野さんや後藤青年の話の中で、ドイツで自分が関わっている子たちは凄く自分の意見の主張をするし、僕はこう思うんだけど、と議論が白熱したりする場面が日常的にあると。サウナにいっても、隣の人に話しかけられて、何十分も会話のラリーが続いたりして日本ではない光景と後藤さんも違いを肌で感じたと話してくれた。それこそW杯でも、知らない人同士が、自国や他国の試合について喜び合ったり懐かしんだりする光景は日本では中々あからさまにはみることがない。
日本の子ども達はあまり主張がないといわれるけれど、それは私たち大人の責任でもあるように感じます。
全てを教育のせいにすることはできないけれど、自分の意見を伝える、相手の意見を聞く、対話する、みたいな教育は日本の教育はしてこなかった。これは私がここで言わなくても十分に議論され始めているので割愛します。
子ども達は本当はちゃんと自分の意見や考えを持っているはず。赤ちゃんの時は泣いたり、笑ったりするし、いや!と主張したり、自分のやりたい遊びでお友だちと言い争いにもなったり。それが少しづつ少しづつ、全体主義的教育(とは言い過ぎかもしれませんが)の中に押し込められて、主張することを諦めはじめるのではないかな、と思います。だって、自分の意見を口にするのって、年を重ねれば重ねるほど勇気がいるもの。
今日は本当はあのポジションやりたかったんだけどな、とか。あいつ、あのポジションやったら意外といいかもとか。子どもたちはきっと考えていると思う。
あなたはどう思う?もっと子どもたちに聞いてあげたら、
今の時代を生きていく子どもたちの、自立や成長のヒントみたいなものがみえるのかな、と思いました。
勢いと、ほろ酔いと、うろ覚えの記憶で、書きました。
やっぱ、投稿やめようかな、を2周しましたが、表題の公園遊びの写真が結構良いような気がして、アップします。
2022年の終わりに。
↑中野さんフッスバルラボ交流会について