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#8 サッカーするのは誰?

12月に地区で初めて行われる公式戦を迎えるU9の息子のチーム。
11月に入り、練習試合のラッシュ。(苦笑)
1日2試合~3試合のスケジュールが毎週末続いていて、大会を迎える前に子どもたちはもうおなか一杯になってしまわないだろうか、と密かに心配している。

公式試合だろうと練習試合だろうと夢中でサッカーをする喜びや楽しみ、は子どもたちは変わらないだろうと思う。

その区別をして、大げさにしているのは他ならぬ私たち大人の影響が大きいように思う。

さて。連日続くスケジュールの中での出来事。
週末の練習試合会場での保護者さんとのやり取りの中で、自分なりに考えさせられたので、ここに書こうと思う。

ある保護者さんとこんな話題になった。
「うちは、両親とも子どもの試合を観たい派なんです。○○くんのとこはどうですか?」
言葉につまる私…。あまり今まで深く考えたことがなく、
「観たいといえば観たいけど…。どっちでもいいかな。自分の時間も欲しいかな。夫も同じかな…。」とその場しのぎの回答。

その後試合を観ながらこんなことを考えていた。
子どもがサッカーをする喜び、上達する喜び、活躍する喜び、は子ども自身のものでなければ。

それらが、親自身の喜びとなってしまうと、途端にサッカーをしている子ども自身が窮屈になってしまうような気がする。

もちろん、子どもが良いプレーが出来て喜んでいる姿をみるのは、親として嬉しい。けれど、良いプレーが出来たのは子ども自身であって、親である私ではない。上達するのも、しないのも、子ども自身。サッカーを楽しむのも、楽しまないのも、子ども自身。

自分が好きなスポーツを子どもも好きになってくれたら嬉しいけれど、それは強制はできない。

いいプレーが出来なかったり、活躍できなかったりすることが、逆に親自身の苦しみになってしまうと、歪みが生じてしまわないだろうか。

公式戦が近づくと保護者の中でもこんな話題になることもある。
「予選リーグで一緒の○○FCは強い。」
「うちは4チームの中でぎりぎり決勝トーナメントいけるかどうかだね。」
「最低でも○○少年団には勝たないとね。」
などなど。
決勝トーナメントにすすめるか否か、県大会に行けるか否か。高学年になればなるほど、
保護者同士、そんな話題で盛り上がっていないだろうか。

もっとエスカレートすると、
「そのためには、布陣が~」とか
「ベストな構成で~」とか。なりはしないだろうか。

そこで、立ち止まって考えてほしい。
サッカーをするのは、誰か?
ってことを。
子どもは目の前の試合に勝ちたいかもしれない。
でも、サッカーをする楽しみは子ども自身のものであって欲しい。
そして、それは、チームメイト全員のものであっても欲しい。
保護者はあくまでもそれをサポートしたり、応援したりすることぐらいしかできることはないのではないか。

同級生のパパさんが、一緒に試合を観ながらこうも話してくれた。
「チームによっては、保護者コーチは、自分の子がいない学年で、というルールがあるところもありますけど、僕だったら、息子と一緒にプレーしてる子どもたち、全員息子のように感じて、成長してほしいって思うんですけど。息子のチームメイトだからこそ、同じように、かわいくて仕方なくなっちゃうと思うんですけど、違うんですかね。」
こんな風に考えてくれる方が、息子と同級生の同じ保護者の中にいるってことが、心底嬉しかった。
冗談で、「○○さん、コーチやります?」と二人で笑った。

こんな風に素敵な保護者がいる一方で、
子どもたちのスポーツを、一種のエンタメとしてしか、消化できない保護者が多いのも感じる。(自チームに限った話ではない)
サッカーだけじゃなく、色んな未成年のスポーツでも、起こっていることではないだろうか。

私も最初は、勝った、負けた、活躍した、活躍できなかった、などといったことに、
一喜一憂もしていたのもまた事実。
そんな周囲の雰囲気にも流されてもいた。

でも、サッカーをするのは誰か?ということ。
スポーツはもっと子供自身の楽しみであって欲しいということ。
それは、チームメイト全員にとっても大切なこと。

そのスポーツをするのは誰か?
よく考えたいなと思った、週末でした。

追伸:毎週まとめて届く、あるチームのメールマガジンが、
まさに、今回のテーマにぴったりでしたので、ここに紹介します。

1分ほどで読める内容ですので、是非!


時々見え隠れしてしまう、親の期待という名のエゴ。
気を付けます。(笑)

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