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#28【令和6年度浜松市中央区地域力向上事業】実施報告 その2

【浜松市中央区地域力向上事業】
中野吉之伴氏 サッカー指導者向け実技講習会
実施報告その2

こちらでは、実績報告書に資料として提出した内容をアップしたいと思います。
本当は参加したかったけれど当日都合がつかなかった、とお問い合わせいただいた方もいて、参考になればと思います。

以下報告資料より抜粋
【前半】
簡単なアップトレーニングで参加者と子どもたちの交流を図る。
自然と笑顔があふれ、且つずっと同じ人と相対するのでなく、順番にペアが変化していく内容だった。初対面同士の参加者が多く、子どもたちも緊張の中始まった講習会だったが、その空気感が徐々にほぐれていくような内容だった。
・ボール鬼ごっこ
・パストレーニング
・サッカーの基本的なポジショニングや動きを楽しみながら意識出来るようなものだった。

緊張しながら始まったアップトレーニングが徐々に和んでいく
中野さんの合言葉にあわせて思考しながら体を動かす
いつの間にか夢中
対面パスととりかごが合わさったみたいなの

【後半】
・3対3の4ゴールゲーム
・4対4の4ゴールゲーム+コーナーにフリーマン4人
 ゴールを奪う楽しみ、守備の立ち位置、ボールを持たない時の動き、サッカーの連動性、を意識できるような、トレーニング形式の実践。適正なコートの広さに適正な人数を配置する事で、低学年やサッカーを始めたばかりの子でも自分で考えて、自然と体が動いていく様な環境設定になっていた。
 また、攻撃方向に2つのゴールを配置することで、沢山のシュートチャンスが生まれシュートする喜びや、ゴールに向かう気持が高まると同時に、サイドチェンジや幅を取ってボールを受けるなどのポジショニングを子どもたちが自然と意識していった。
 低学年によくみられる団子サッカーとは一線を画し、人数が少ないことで処理する情報が少なく、シンプルで、プレーしやすく、大人があれこれ指示をしなくとも、よりサッカーを理解するにふさわしい環境設定だった。
 低学年時代や、サッカーを始めたときからその環境に置くことで、高学年になったり、プレー経験を積んでいく中で、人数が増えコートがひろくなった時にも、プレーヤー自身が応用して考えていけるように思う。多くのチームで広まって欲しい。

いよいよフニーニョ
パスをもらうところのポジショニング
いざゴール!

最後に講師の方より
今日の練習で…
・ゴールした人?
・シュートした人?
・パスが出来た人?
・ボールを奪った人?
・サッカー楽しかった人?
一つ一つ参加者に挙手を求めた。「今僕がいった事は、全部サッカーで大切な要素だよ。」と伝えてくれた。その一つ一つがきちんとトレーニングできて、サッカーって楽しいと思ってもらえるようなトレーニング環境が地域の中で広まっていって欲しい。

大人も子どもも’サッカー’できた!

【質疑応答】
 参加者と講師の方で45分ほど質疑応答の時間を設けた。
 指導者の立場の方からは、普段の指導環境の中での困りごと(練習の環境設定について、夏場の練習時間)や、ドイツでの取り組み、本日のトレーニング内容についてなど、質問がでた。中野氏より、ドイツと日本の環境を比較しながら、ドイツのサッカー協会の取り組み内容なども交えて丁寧に質問に応えていただいた。
 保護者の方からは、スポーツとの向き合い方や、チーム選びについてなどの質問があり、本来のスポーツの捉え方(訓練や鍛錬ではない、楽しむもの)をレクチャーしていただき、今後保護者として子どものスポーツをどう支えていくかの、ヒントとなるようなお話しをしていただくことができた。
 いわゆる講習会での質疑応答時間は静かに終わってしまうことが多いが、参加者の方より積極的に質問が飛び交い、熱量の高さを感じた。と同時に、一方通行で終わるのでなく、相互でコミュニケーションをとりながら理解を深める時間も、大切だと感じた。

【主催者より】
 浜松市中央区地域力向上事業として企画できたことで、浜松市サッカー協会への協力依頼・地域協働センターへの配架やポスター掲示などを行えることが出来、効果的であった。
 浜松市サッカー協会の告知協力による地域指導者からの申し込みが若干名あったことは大変喜ばしい。また自団体の活動をSNSで日頃より見ていたくれた方が告知に協力してくれたり、実際に参加してくださったことはありがたい。費用の助成を受けたことで、用具面を充実させることができ、子どもたちに適したトレーニング環境の見本となるような実践をすることが出来、有難かった。しかしながら、用具ありきではなく、指導者の心持ち次第ではいかようにも工夫できることも同時に学ぶことが出来たと思う。

ゴールがないからしょうがない、ではなくて、コーンやフットサルゴール倒して代用したり、なんだって代わりになる。少人数にすることで’サッカー’らしいプレーができる。

 講習会の内容は、『サッカーに必要な様々な要素を効果的に身につけるためのトレーニング実践』をテーマに、実り多いものだった。子どもたちにモデルプレーヤーとして協力してもらったことが、技術的にまだまだの選手でも、環境設定次第で、基本的なプレーを会得し、シンプルにプレーできることの実践となった。参加した指導者の方には是非自分のチームに持ち帰って広げていって欲しい。 
(以下は中野さんのwebマガジンで紹介された講習会レポート)

でもそんな彼女らが、「パスってなんでするの?」「パスをする前にどんなことに気をついておかないといけないの?」「どうやったら次の状況が見やすくなるの?」「どこへパスを送ったらいい攻撃につながりやすいの?」といったことをちょっとずつ身に着けていく。

中野吉之伴フッスバルラボwebマガジンより抜粋 

最後はミニゴール4つで行うフニーニョを4対4で何度もやったが、ボールに群がってごちゃごちゃするいわゆる《団子サッカー》にはならない。みんなまぎれもなく《サッカー》をしている。

中野吉之伴フッスバルラボwebマガジンより抜粋

JFAが推奨している低学年等のスモールサイドゲームは、地域の現状をみれば、まだまだ広がっているとは言い難い。今回の繋がりを生かして、一回限りの講習会ではなく、スモールサイドゲームやフニーニョといった環境が広がっていくような企画を実施していけたら良い。

最後に、育成年代の指導改善に尽力されている池上正氏が、特別講師として非公式参加してくれた。参加者と一緒に実技を受けながら、子どもたちへの接し方や基本的な考え方などを伝えてくださり、参加者にとっては有意義なものとなったことを大変嬉しく思う。
(池上さん本当にありがとうございます!写真撮り忘れた!)

中野さんや池上さんを交えて色んなチームの方と繋がることが出来てとても良い機会となりました

番外編として
参加者アンケートの紹介へ続きます。

報告その1はこちら。


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