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貧困下のコロナの状態

 今、世界中でコロナが大流行している。先進国のアメリカや日本でもこれほど大きな被害を被ったのだから、アフリカやアジアの発展途上国でコロナウイルスが流行したら大惨事になることは間違いない。

 私は、2年前の夏にケニアを訪れた。そこで暮らす人の生活は想像を絶するもので、電気やガスも通っておらず、トイレすらない状況に言葉を失った。元々は、ケニアにいる野生動物たちをみることを目的に始めた旅だったのだが、ケニアの人と関わるうちに、珍しい動物よりも、彼ら自身や彼らが生きる環境に興味を抱くようになった。

そこで、ふとこのコロナの状況で彼らはどうしているのか不安にかられ、文章を書いてみた次第だ。

 最近読んだ本『FACTFULNESS』で学んだのだが、発展途上国には大きく分けて4つのステージに分かれている。

ステージ1: 家と呼べるようなものがなく、かろうじて壁があるだけの家。靴もなく裸足で外を歩く。電気、ガス、水道は通っていない。

ステージ2: 家の状態は同じに近いが、屋根があり、靴はビーチサンダルなどを履いている。電気、ガス、水道は通っていないが、食べ物は鶏肉を食べれたり少し豊か。

ステージ3: 靴もあり自転車で、外を行き来できる状態。家には屋根があり、お皿も陶器でちゃんとしている。また、トイレは水洗ではないものの、衛生環境が保たれている。電気、ガス、水道は通っている。

ステージ4: 先進国に住む多くの人が今いる状況で、ガス、トイレ、水道はもちろん完備されていて車もあり、水洗トイレが使える。

ケニアで私が出会ったひとたちはこの中のどの状況にいるのか、それはステージ1と2である。つまり、私は世界の中でも少数派の酷く貧しい状況下にいる人々に会った。

では、そんな状況で、コロナが流行したらどうなるか、そんなことは考えなくてもわかる。1週間ほどで、村全体が全滅してしまう。さらに、発展途上国では、誰が感染したのかという感染者の統計を正確にとることができない。

私が発したいメッセージは二つある。

一つは、家に籠るからと言って自分のためだけに商品を爆買いしないことだ。皆に感染リスクはあるが、高齢者や持病を持つ人など本当に医療用品が必要な人がいる。コロナ危機を本当に乗り越えたいと思うのであれば、自分のことではなく、全体のことを考えることのほうが大事だ。

二つ目は、情報を常に受け入れること。コロナが怖いからとかストレスがたまるからと言って、自分に入ってくる情報を受け入れたくない人は多くいるだろう。だけど、そんなことをしていたら危機感は抱けない。怖いけれど、情報には敏感に!今世界はどういう状況にあるのか、身体を動かせない今こそ、頭を動かし、これからどうしていくべきかそれぞれが考える必要がある。

正直、私は文章を書くのが苦手だ。だから、この自粛期間で毎日noteを発信し少しでも良い文章がかけるようになるつもりだ。

これを拝読している皆さんも、この自粛で自分が成長した、と思えるよう、自由な時間を無駄にしないよう、毎日何かを続ける努力をしよう。



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