児童への強制わいせつで実刑 なんとなく微妙な判決
児童らにわいせつ行為をしたとして、31歳の男に懲役2年の実刑判決が下った。
なんとなく微妙な判決
懲役2年の実刑はなんとも微妙な判決と思える。と言うのは、検察は「児童や保護者からの信頼につけこみ、人間の尊厳を踏みにじる卑劣かつ非道極まりない犯行だ」として懲役5年を求刑したからだ。
実刑の場合は求刑の8掛けが相場で、検察が5年を求刑したら3年6か月から4年くらいが相場だろう。懲役2年は求刑の半分にも満たない。
弁護側は執行猶予付き判決を求めていた。実刑判決となったことで弁護側は控訴した。検察側からも、逆に量刑が軽くて不当だとして控訴してもおかしくないだろう。
児童への性犯罪は厳罰化が進んでいる。今回のケースが当てはまるかはわからないが、検察と被告と裁判所で量刑の相場観に開きがあるようだ。