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教授と私①

こんにちは。
2回目にして音楽回です。
音楽好き(自称)を公言する私にとってかなり重要な核を担っているアーティストを紹介します。
今回、私がピックアップするのは
教授こと、坂本龍一です。
(今後もこの様に私が好きなアーティストを紹介して沼を広げるのが目的です。)

教授と私の出会い

まずは私と教授の出会いから書きましょか。
端的に申しますと、教授の曲を聴くまで
かなり時間が掛かりました。
私が小学六年生の頃(9年前)に、星野源が全盛期を迎えており、私は彼の音楽と本を探りまくりました。
その中で見つけた人物が、星野源が敬愛する人物
「細野晴臣」でした。
細野晴臣といえば、はっぴいえんどで伝説を残し、その後YMOを結成した音楽業界でレジェンドとされている人物ですよね。
星野源は細野晴臣を敬愛しており、音楽面で
多大な影響を受けたと言います。
実際、エピソードというアルバムはかなり影響を
モロに受けた作品だな、という印象です。
(今度採り上げます!)
私も1度知ったら全てを知りたくなるタチである為、細野晴臣の情報だけで留まらずYMOに辿り着きました。
この時の自分ナイス!
当時は電子音楽が活発でない頃である為、衝撃を受ける事は必然のように思えます。
しかし、私が衝撃を受けた2015年はもちろんYMOの働きもあり、いわゆるテクノ調の音楽は活発で耳馴染みのある音楽なのです。
その為、テクノが発展した現代よりも70年代後半から80年代初頭にかけて活躍したYMOの方が古臭い音楽だというのは必然のように思われます、が……

まーーーったく古臭さを感じなかった。

というのが初めて聴いた時の感想です。
もちろん初めて聴いたのは「RYDEEN」
テー🎶テー🎶テー🎶テーレッテッテッテレテッテッテー🎶
名曲は耳に残るというのは本当なんですね。
私はことある事にずっと呟いていた思い出です。
しかもこの曲の作曲はドラマーの高橋幸宏なのです。
そう、YMOは天才の集合体なのです。

「坂本龍一全く出てこないじゃん!」
あなた達の意見が今聞こえてきました。
はい、今登場させますね
YMOをディグっていく過程で出会った曲が1つあります。

「東風-tong poo」

教授作曲です。まあ、YMOを知る上で避けられない曲ですね。
イントロでまず衝撃を受けました。イエローマジックオーケストラというアルバムを1から聴いていく中で、「あれ、空気変わったな」と思わせるような
急に緊張感漂うイントロが沼にハマらせた要因です。
音楽は好きだけど専門的な知識が全くない私でも気付くような異質な不協和音感に耳が熔けました。
まじで。
この時に私は気付きました。
「歌詞は無くても音楽は楽しめる!」と。
というか今考えれば音を楽しむと書いて音楽なのだからそうでなければおかしい話だ、とは思いますが。
(YMOに関しては今度じっくり取り上げます)

私はその後もYMOの沼にハマり続け、
ピコピコサウンドの虜になりました。
彼らの音楽を追っていくと必然的に音楽の知識が付いてきて、そのお陰で音楽ジャンルの幅が更に広まりました。

しかし、私はクラシックというものに全く惹かれませんでした。
理由を上げるならば
「悲しい気持ちになる」
「気取ってる奴だと思われそう」
というのが要因です。まあ、思春期はロックを狂うように聴きたくなるのは必然ですよね。
何かに反発精神を抱く思春期の男にとって、ロックというのは自由と破壊の要素がある音楽ジャンルです。
「クラシック?クソ喰らえ!」
という感想だったに違いありません。
oasis好きの学生にクラシックはそりゃ無理か。

で、じゃあいつ坂本龍一の音楽を本格的に聴くようになったかというと…

大学一年生の頃なのです。
わー、2年前。 坂本龍一の沼にハマるまで足枷7年。
かなり時間かかり過ぎだし 何故よりによって
大学一年の頃に。
私は大学進学を機に田舎から単身で札幌に来ました。
大学一年生の一人暮らしってすっげー暇なんですよね。
大学で友達が片手で数えれる人数しか居ない
私にとって暇な時間が大半な訳です。
読書が趣味である私はとある本を手にしました。
「蜜蜂と遠雷」作・恩田陸
です。
この作品は4人の天才ピアニストが頂点を目指して
戦う、という物語です。
(かなり端的に説明したが、この作品も今後紹介したい)
この作品はクラシック楽曲が多数登場します。
百聞は一見にしかず 勿論曲を聴くわけです。
こんな感じで曲を聴きながら作品を読んでいく内に
クラシックへの興味が俄然湧き、
魅力に触れ始めたのです。
「ピアノしかないじゃん!つまんないじゃん!」
と思っていたクラシックも、自然と
「ピアノしかないのにこんな世界観を作り出す事が
凄いんだ!」に変わっていったのです。
知らない曲を聴いた時に冬っぽいなぁと思い、
調べたらタイトルに冬が入っていた時は感動しました。クラシック、凄い!の一言です。

とまぁ、ピアノ楽曲をディグる生活が始まりました。
有名なアーティストは誰だろうと考えを巡らせると
身近にいましたね。

そう、教授です。
戦場のメリークリスマスはあまり聴いてませんが正直飽きたので当時は避けていました。
(飽きた要因は高校時代、戦場のメリークリスマスだけ弾ける友達が音楽の講義が始まる前に何故か毎回演奏していた為。)
そんなこんなで初めて聴いた
坂本龍一によるピアノ楽曲は

energy flow

なのです。はい、言わずと知れた名曲ですね。
まずイントロを聴いて感じたのが
「あれ、聴いたことある」でした。
絶対に本格的に聴いたことがないという自信はある
のに必聴感があるのです。
ここで私は気付きました。
「YMOが好きなだけで個人の活動にほとんど注目していなかった私は坂本龍一について全く知らなかった。
でも、彼が残した音楽は私が無意識のうちにテレビや街のどこかで流れていて、改めて聴くこの日まで脳内に残り続けていたの⁉️」と。
えぇ、恐ろしいです。一種の洗脳に似た坂本龍一ワールドに全員が取り込まれているのかも知れません。
そう、あなたも。

というかクラシックを聴くとよくありますよね
ドビュッシーの月の光とか、絶対みんな聴いたこと
あるけどタイトルは出ない、みたいな。

そう考えたら教授って立派なアーティストなんだなぁ、って再認識せざるを得ませんでした。
いや、もちろん知っていましたよ。彼がすごい人だということは。
でも、何か漠然としていてアカデミー賞の凄さだってぼんやりと靄がかかって見えていたのです。

では、彼の凄さを確かめてみようじゃないか。
という挑戦に似た思いで教授の曲を毎日聴く生活が
このようにして始まったのです。



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