スタンダードプードルの苦悩
もしかしたら犬界に一石を投じる形の文章になりかねない内容です。ご了承ください。
世の中に色んな犬がいますよね。
最近ではミックス、いわゆる混血犬が大人気です。
とにかくちっちゃいのが好まれ、年々価格も高騰しています。
かわいい×かわいい=超かわいい
という計算式を人類は編み出してしまったのです。
チワワ×トイプードル=チワプー
チワワ×マルチーズ=マルチワワ
ペキニーズ×チワワ=ペキチワ
ポメラニアン×マルチーズ=ポメマル
みたいな...
最近知ったのですが、コーギーと柴犬のミックスもあるみたいで、可愛すぎてそれは無しだろって思ってしまうほどです。
オタクはすぐに絶句します。
そんな感じで犬種はどんどん増え、これからも増えることは間違いありません。
このように顧客の需要に答えるために繁殖させられる可愛い犬はいっぱい居ますが、
その中で私が着目したのはスタンダードプードルです。
彼ってめちゃめちゃデカいんです。
「え、プードル...?毛だけじゃん...」
って思われるのは必定です。
プードルと勝手に名乗ってる謎犬というレッテルを私は剥がしたいのです。というか不憫なので私は文章を書かずにいられなかったのです。
プードル=小さいというレッテル
プードルの種類は現在4種類あるとのことです。
プードルと聞いてまず頭に浮かぶのはトイプードルだと思います。
それもそのはず、トイプードルは
「好きな犬種ランキング13年連続1位」なのです。
他の犬から肉球をくわえて見られるような羨望の対象なのです。
まぁ、トイプードルって良いですよね。
初心者でも飼いやすいし、ちっちゃくて可愛い。
身体能力も良くて賢い。
そう、トイプードルって凄いんです。
犬界では、クラスに一人いる運動も勉強もできる上に顔も良いバケモンみたいな立ち位置なのです。
トイプードルの名前を紐解いてみると
トイ=おもちゃ ですよね。
要はおもちゃみたいな大きさのプードルだよ!って
意味。
そもそも先述した4種類のプードルは
サイズが違うだけなのです。
トイ、ミニチュア、ミディアム、スタンダードの4種類。
この4種類の中でで最も初めに生まれたプードルってなんだと思いますか?
もちろんその通り。スタンダードプードルです。
彼が祖先なのです。
1番偉いのです。
そもそも、言葉の意味から考えると
スタンダード=標準
なのです。
つまり、スタンダードプードルのサイズ感が普通なのです。
勝手に顧客の需要に応えるために改良して派生されて、プードル=小さいレッテルを貼られたせいで、
スタンダードプードルは「クソでかいプードル」と、印象付けられ異端児扱いされているのです。
そもそも、スタンダードプードルの他に
小さいプードル達が居なければ、彼は普通に
「プードル」と呼ばれたはずなのです。
派生されたせいで本来普通の無印プードルであったはずの彼は、いつしか「スタンダード」という名前をつけられ、あたかも彼が祖先だとたまに思い出させる程度でしかなくなったのです。
というか、命名者やばい。
きっと悔しいことでしょう。
「ヲレが最初なのに...」と、トイプードルへの恨み節を夜毎飼い主に語っていることでしょう。
でもごめんね、人間は無力で全く犬の意思は汲み取れません。
きっと、昔からもっと親身に寄り添っていれば犬もそれに応えてくれて、そうしたら今頃犬語だって理解出来たはずなのです。
このように、スタンダードプードルの気持ちを考えると謝罪を皆でするべきだと私は思います。
もし街中で見かけたら
「かわいいね、ごめんね、命名者イカれてるよね」
と、心の中で呟きましょう。
きっと、彼らスタンダードプードルへのせめてもの慰撫になると私は思います。
スタンダードプードル いや、プードル。
俺は絶対にあなたの事を"真"のプードルだということを忘れません。