タイセブンイレブンの新商品から見るタイ人消費者トレンド(「日本が恋しいキャンペーン」追加)
タイNo.1コンビニ、セブンイレブンについて
タイでのセブンイレブン店舗数は約9,500店舗と、日本に次ぐ世界第2位です。
日本でお馴染みのセブンイレブンですが、タイでも商品の取り扱い幅と量が多く材料の買い占めや出店商圏の零細商店を閉店に追い込むなどタイ国内において寡占状態で、このコロナ禍で国内経済が厳しい中、屋台などから恨み節が加速しています。
よって、セブンイレブンでどんな商品を売っているかウォッチすることでタイ及び主にタイから輸出を受けているミャンマー・ラオス・カンボジアの新興国のトレンドが消費者心理と共に定点観測することで、背景を踏まえあなたの東南アジアビジネスに有効です。
関連記事)タイセブンイレブン(CP帝国)の昨今の動き
普段私が足を運んでいる、タイセブンイレブン数店舗の各コーナーを共有します。
今後も四半期ごと程度最新情報を紹介していく予定ですので興味ある方はフォローください。
5月は「日本が恋しい」キャンペーン開催
タイのセブンイレブンで、日本関連商品の商品拡充・販促キャンペーンを大々的に行っています。訪日は過去4年ほどタイで最も人気のサービス・商品であり日本食もますます家庭に浸透しており大人気。訪日再開時には本物の日本食を食べてみたいと言う声がコロナ前より聞かれるようになっています。
チーズケーキなどスイーツ類、ガーリックチャーハンや炒めラーメンなどタイにない新しい日本B級グルメラインナップが追加。
「天ぷら」という名のスナックを発見。
海苔のフライに 付属のピザ味のソースをかけて食べるという、タイらしいマイペンライなスタイル。 でも濃厚で美味しいです。
①日本ブランドも多数、スナック菓子コーナー
タイ人は年齢収入問わずスナック菓子が好きです。塩分や当分の過剰摂取でWHOから勧告を受けています。かっぱえびせんやポッキーだけでなくスコーンやカラムーチョなど日本のスナック菓子の進出が増えてきました。
また、キットカットなど菓子に限りませんが、タイなど発展途上国では小分け菓子にすると売り上げが上がる傾向があります。小分けにして成功している商品に、整髪料やタバコがあります。
タイか中韓等企業による怪しい日本語による商品は東南アジアでよく見られます。
新たに桜の花びらを模したえびせんが入ったカルビーかっぱえびせんがタイで展開。裏面には日本全国の桜開花時期が北海道から九州まで表示。タイで人気の東北から青森、秋田、仙台の3箇所も選ばれているのはタイ訪日インバウンド市場として特徴的ですね。
②日本風ケーキが人気、スイーツコーナー
日本風チーズケーキはこの冬の大人気商品。一時期クリーム等素材がバンコクの流通からなくなるほど人気が出、競合店からの恨み節がSNSで散見されました。
バスクケーキも追加。なかなか本格的な味でした。
5月にはレモンチーズケーキも入荷。35バーツ・約130円ほどです。
③キャップの色で甘さが違う?ドリンクコーナー
「タイのコンビニのお茶は甘い」と認識されている人も多いのですが甘くないお茶も売っています。見分け方はキャップの色で白いキャップのお茶は無糖、それ以外は加糖です。
ちなみに、黄色いラベル「2本で50バーツ」、「2本で35バーツ」など割引ラベルです。
お酒は販売時間が決まっており、仏教の祝日等は終日販売できません。
④健康志向進むパン・ベーカリーコーナー
タイでも全粒粉など健康志向のパンは午後に行くと売り切れているほど人気です。このカフェのレジでもセブンイレブン店内商品が会計できます。
⑤時短も意識、野菜・果物コーナー
カットされている野菜や、サラダなどもあり、時短を求める中産層が増えていることを表しています。
⑥昭和な感じのセルフドリンクコーナー
アイスクリームやフローズンドリンクなど、自分でカスタムも出来ます。
コーヒーはレジで店員に作って貰う必要があります。
⑦一通り揃うB級電化・スマホ製品コーナー
イヤホンやモバイルバッテリーなどのスマホ関連グッズや、電池類などを売っています。品質は急場しのぎとしては使える程度、価格は数百円程度~と廉価です。良い質のものはデパートやECサイトで購入します。
⑧小分けな自然派が人気、美容関連コーナー
小分けされた、果物や植物由来の自然派を謳ったクリームなどが100円程度で並びます。ここでも小分けが販促ポイント。
タイでは「GQ」というリーズナブルで機能性に優れたユニクロに位置するブランドが人気。タイ中産層もある程度お得感があり質も良い製品を求めてきています。
⑨風邪薬など買えちゃう薬関係コーナー
風邪薬や胃薬などの医薬品が販売されています。
⑩市場拡大中!ペット関連コーナー
タイはコロナの巣籠影響もあり、犬や猫を中心にますますペットが人気。
日本同様、家族としてお金をかけており、日本ブランドを謳っている商品も多く有望マーケットです。詳しくは下の記事をどうぞ。
⑪アイス1個から、セブン宅配サービス
巣籠需要から、セブンイレブンも商品の自宅配送サービスに力を入れており、バンコク都内でも数多く広告を展開しシェアの獲得に努めています。
ちなみに、写真内の動画広告枠は私たち日系企業も購入が可能です。基本的には画面左側はほぼ固定、右側にTVCMライクな動画を流せます。
まとめ 訪日再開後はB級グルメが人気になる!
今回の訪問で私の購入した商品はこちら。
特に、ハンバーグはバンコクに店舗もまれでびっくりドンキーの進出を願う声もあり、またタイ人に今スパゲティ人気です。アルコールゼロもようやくハイネケンが売り始めメジャーになっています。シンハービール社などが出しているレモン味飲料など柑橘類も流行です。
このように、発展途上国タイの消費者トレンドはセブンイレブンから、定点で観察していきましょう。
コロナ禍は続いていますが、訪日インバウンド再開時には地元のお菓子やB級グルメの消費拡大が見込めます。タイ人観光客が求めているのは日本で本物を食すこと。我々がイタリア行ったらピザを食べてみたかったり、アメリカ行ったらマクドナルドでハンバーガーを試してみたいというのと同じ興味ですね。 定期的にこの記事をアップデートしていきますので、ぜひご参考ください。
その他にも現地から情報を発信していますので、タイ市場についてお気軽にご相談ください。
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