海外赴任準備編 ~ビザ取得準備②~
久々の投稿となりました。
この1カ月、ビザ取得のために翻弄しておりました。
これから赴任される方にむけてどんなことをしたか記載しておきます。
必要書類集め
前回の記事にも掲載したとおり、中国のZビザ(就労ビザ)はまず書類集めからはじまります。
具体的には以下の書類が必要です。
1) 過去の勤務先の在籍証明書
2) 大学または大学院の「卒業証明書」 ※公印確認・領事認証必要
3) 無犯罪歴証明書 ※公印確認・領事認証必要
4) 健康診断証明書
5) 証明写真画像
6) パスポート画像
7) 履歴証明書
8) HSK中国検定証明書(あれば)
どんな流れで揃えたか、備忘録もかねて記載しておきます。
ちなみに私の場合、生活基盤を整えるためZビザで渡航前にMビザで一回行くためMビザの取得も並行で行いました。
実際に動いた流れの順番で記載していきますので、上記順番とは異なる点をご容赦ください。
証明写真の取得
ビザ取得用に証明写真を撮りました。色々調べていると細かい規定があります。どのサイトかは忘れましたが、ネットでカメラのキタムラさんが適合する写真を撮ってくれるというので、近所のキタムラさんに伺いました。
が、中国ビザ用の写真かなり制限が厳しいです。
初日は、薄いブルーのYシャツを着ていたのですが、背景(白)と被ってしまい、合成できないということでNGになりました。ただ、仕事行くのにあまり派手な色のシャツを着ていくこともできず、翌日ストライプのポロシャツを着ていったところ、「微妙ですが…」と言われましたが、試し撮りしてみて合成ができるとわかったのでそのまま撮影しました。
証明写真で重要なことは、
1.複数枚使うので少し多めに(現地でも利用するはずです)
2.サイズも2inchだけでなく、複数サイズあった方がいい
3.オンライン申請でデータも利用するのでデータももらいましょう(キタムラさんではオプションでした)
といったところです。
まず複数枚というのはビザ申請だけでなく、現地に行ってからも写真は使うようです。(まだ私は使っていませんが・・・)私の場合8枚印刷してもらい、足りなくなったら焼き増ししようと思っています。
サイズですが、利用用途によってサイズが変わります。例えばビザ関連は中国政府規定のサイズですし、国際免許(私の場合香港にも行くので国際免許を持っていこうと思っています)はパスポートサイズ、ビザ取得用の健康診断で利用する写真は4×3㎝の証明写真サイズ、なので赴任前の多忙な時期に何度も写真屋さんにいけないと思うので、惜しまない方がいいと思います。
卒業証明書の取得
大学卒業後、学士を一つとって、先日修士課程も修了しました。この場合ですが、すべての卒業証明書が必要かというと・・・、要りません。最終学歴の卒業証明書のみで大丈夫です。
ということで久々(といっても半年ぶりくらい?)に通っていた大学院に行ってきました。久々のキャンパス、誰に会うこともなくでしたが、事務室に行って即日発行してもらいました。(時間でいうと20分位でした。学校によると思います。)
日本人で日本の学校の場合は、中国ビザ用と伝えて、学位が記載されている修了証明書(卒業証明書)が1通あれば問題ありません。
私の場合、英文も必要なのかなと思って取得しましたが、英文版は逆に翻訳が必要になるということで不要となりました。
この卒業証明書は後述する、公印確認・領事認証をしてもらう必要があるので、大切に保管しておきましょう。
無犯罪歴証明書の取得
無犯罪歴証明書とかネット上には色々な名称で記載がありますが、正しくは「犯罪経歴証明書」という書類を取りに行きます。
これは私には前科はないですよというのを警察のトップが発行人となり証明してくれる書類です。
私の場合は、都内に住んでいるので桜田門の警視庁に行きました。
TVドラマなどで観る警視庁本庁、入口に警備のお巡りさんが立っており、何をしに来たのか聞かれます。犯罪経歴証明書の申請に来ました。といえば何も言わずに正面玄関に通してもらえます。
受付し待っていると担当の方が呼びにきて、中に案内されます。
自動改札のようなゲートを通り、1Fにある担当部署で手続きを行います。
なお、自由に動けないようにするためか?私服の担当の方が、警視庁内ではずっと付きっ切りです。
で、担当部署で必要になるものが以下の通りです。
1.パスポート(有効期限内、コピー不可)
2.氏名、住民登録地が確認できるもの
3.証明書発給の必要性が確認できる書類
私は2は運転免許証、3は内示書を使いました。
書類記載して、指紋を採ります。インクつけてべったりかなと思いきや、機械でスキャンするんですね。左右5本ずつすべての指紋を採られました。
12日後に書類を発行してもらえるということでその日は終了。
後日、封された状態で発行してもらいました。ちなみにこの封の中身、見たいのですが、開けたら開封無効になるようです。なくなく次の手続きに回しました。
外務省の公印確認
上で記載した、「修了証明書」と「犯罪経歴証明書」を取得できたので、外務省による公印確認を行いました。
外務省は東京・霞が関にあるのですが、警視庁の2件横じゃないですか~
警視庁で書類もらってそのまま行こうと思ったら、警視庁の受け取りが午前、外務省が午後しか受け付けておらず泣く泣く、一回撤退に。(霞が関エリア、時間潰すところがありません・・・)午後3時ころ出直しました。
外務省もテロ対策?か警備が万全です。
入口で身分証明書を見せて、駐車場を外周した先にある「領事サービスセンター窓口(証明班)」に行き手続きします。
窓口前では荷物チェックとボディチェックがあります。これも聞いたらテロ対策らしいです。
ここでの必要書類は、
1.申請書(当日でも記載できます)
2.確認が必要な公文書
3.身分証明書
です。
私は申請書を事前に書いていったのですが、わからない部分もあり、案内の方がサポートしてくれました。提出して、受け取り用の引換券もらって終了です。
4~5営業日で書類はできるようで私は受け取りに行きました。レターパックなどを持参すれば送ってもらうことも可能なようです。私は急いでいたので受け取りに行きましたが…
中国領事の領事認証
外務省で公印確認を受けた書類を、今度は中国総領事に認証してもらう必要があります。
有明にある中国ビザセンターで手続きを行います。
このビザセンターですが、完全予約制で予約がないと中にも入れてもらえません。
領事認証はまだ予約取りやすいのですが、ビザは大型連休前ということもあったのか、アーティストのコンサートの予約よりも激しい戦いになります。
ビザの段階で予約が取れずわかったのですが、代行会社を利用した方が費用対効果は万全です。
私は領事認証は自分で行ったので、一応記載しておきます。
まずホームページから予約を取り、その日時にビザセンターを訪問し、手続きをします。
が、時間通りに行っても、ビザセンターはまるで中国です。
時間通りに進まない。
何より入口にいる日本人の警備員が一番いけてないです。
結局100人くらい待って、手続き開始、手続き自体はすぐに終わりましたが、半日仕事だと思った方がよいですね。
4営業日後に受け取りに行った際も、98人待ちで半日潰れました。
これから取得の方、代行業者さんに依頼した方が無難です。
在籍証明書の取得
前の記事にも書きましたが、2年間の職務経歴を証明する在籍証明書を提出する必要があります。私の場合、転職して現職なので、前職の会社に依頼しました。電話でやり取りしていたのですが、人事の方があまりわかっていないようでした。フォーマットを作成し、メールで送付し無事に数日後には自宅に届いていました。
なお、日本語でも中国語でもいいようですが、日本語の場合、現地で申請する際に翻訳が必要になるようです。無理言って(ダメ元で)、中国語版と日本語版の書類を作って押印してもらえないか依頼しました。データで送ったという点もあるのでしょうが、意味は変わらないのでと中国語版の書類にも押印してくれました。(ここはすごく助かりました)
書類の送付
ここまで書類がそろったら、パスポートのコピーをつけて、現地法人にスキャンデータ(カラー)を送付します。送付したのが中秋節の前日夕方だったので、国慶節明けに手続きを行うことになります。また原本も必要になるので、郵送するのですが、ちょうど大型連休で日本の出向者が帰ってきていたので、私の場合その出向者に郵送しました。ハンドキャリーしてくれるそうです。
今後の手続き
今後の手続きとしては以下のような流れになるそうです。
1.外国人工作許可申請 → 外国人工作許可書の取得
2.上記許可書をもって、日本でZビザを申請、取得
3.Zビザで渡航し、30日以内に居留許可を取得
この辺りはまた手続きが終わった段階で共有していきます。
#本情報ですが、2023年9月時点での手続き内容です。
#手続き内容が変わることもあると思いますので、自己責任の上ご判断ください。
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