Withコロナ時代のアジアビジネス入門⑲「大使経験者が語る<ベトナムの実相>」@【予告】梅田邦夫・前ベトナム大使ONLINE講座
ベトナムの若者を日本へ送る東遊(ドンズー)運動
日本にとってアジア諸国で重要度が増している国がベトナムです。毎日アジアビジネス研究所は、2016年10月から2020年3月まで駐ベトナム日本国大使を務めていた梅田邦夫氏を講師に迎え、「ベトナムが日本にとって重要になった3つの要因」のテーマで3回にわたってONLINE講座(10月9日、同16日、同23日)を開催します。
梅田氏と交流のある袋井ベトナム友好協会からONLINE講座を聴講したいとの連絡をいただきました。静岡県袋井市は日越関係史に欠かせない地名です。明治時代、袋井市の医師である浅羽佐喜太郎がベトナム人の独立運動家ファン・ボイ・チャウを支援したことは有名な話です。ファン・ボイ・チャウはベトナムの若者を日本に送る東遊(ドンズー)運動を推進し、袋井市にあるファン・ボイ・チャウの建てた浅羽佐喜太郎記念碑は日越友好のシンボルになっています。タレントの東山紀之さん主演のスペシャルドラマ「パートナー」(TBS、ベトナムテレビ局共同制作)が2013年9月、日越外交関係樹立40周年を記念する番組として放送されました。このドラマは、東山さん扮する浅羽佐喜太郎とファン・ボイ・チャウとの交流を基にしたストーリーでした。
留学生や技能実習生の受け入れ対応に尽力
人的交流の歴史は今でも脈々と流れています。
梅田氏がベトナムを重視する理由の一つは日本の少子高齢化・労働力不足問題への最大貢献国であるからです。日本の外国人労働者数は2019年10月現在、約166万人で中国人とベトナム人がほぼ半数を占めています。大使在任中の2019年2月、梅田氏は来日した際、ベトナム経済研究所の例会で講演し、ベトナム人の留学生や技能実習生の失踪などが増えていることに触れ、悪徳あっせん業者対策などを強化すると述べています。
梅田氏は今年7月に設立されたグローバル人材共生社会の環境整備を推進する「外国人材共生支援全国協会」の副会長に就任し、技能実習生をはじめ外国人材を適切に保護・支援する活動などを行っています。
日越友好に尽力する梅田氏が大使経験者ならではの視点でどのように「ベトナムの実相」を語ってくれるか楽しみです。
聴講を希望の方は下記のpeatixのURLをクリックし申し込みください。
■毎日アジアビジネス入門 梅田邦夫・前ベトナム大使ONLINE講座
「ベトナムが日本にとって重要になった3つの要因」
#1 「政治からの視点」 10月9日(金)19:00~20:30
https://peatix.com/event/1636612/view
#2 「人材からの視点」 10月16日(金)19:00~20:30
https://peatix.com/event/1636935/view
#3 「経済からの視点」 10月23日(金)19:00~20:30
https://peatix.com/event/1636942/view
■梅田邦夫(うめだ・くにお) 前駐ベトナム日本国大使
日本経済研究所上席研究主幹 、毎日アジアビジネス研究所シニアフェロー
広島県出身。1978年外務省入省。外務省アジア大洋州局南部アジア部長、外務省国際協力局長、駐ブラジル日本国大使などを経て、2016年10月から2020年3月まで駐ベトナム日本国大使。