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自分でバーチャルクラブを作ってみる?

最初はARに興味があるだけだった。
スナップチャットの会社(Snap inc.)が出しているSnapCameraというアプリでGoogleMeetやZoomのカメラを置き換えて背景やエフェクトなどを追加できることを知って自分でフィルターを作ってみた。3DCGを仕事としているのでテクスチャーを自分で描いてSnapStudioというアプリで簡単な設定をするだけだったのでとっても簡単だった。

自分でフィルターを作ってみたのはあまり好みのフィルターがなかったのもあるし、あまりに簡単に顔に追従するのが楽しくてやる気の虫が起きたからだった。
そのころDeepLというGoogle翻訳に似たサービスを使って字幕をリアルタイムで映し出すことをしている人たちが出てきて調べてみるとカメラ画像をOBS Studioというアプリで字幕合成してなおかつTwitchやYoutubeに配信までできるらしい。

話は飛ぶけど、私は90年代後半から00年代前半ぐらいにVJをしていた時期があって、最近はたまに音と映像を合わせて遊ぶ程度だったんだけども、OBSを使えば音楽を流して背景にVJ映像を出しながら配信まで出来るんじゃないかって思っていたのがほんの3週間前くらい。特に配信に興味があるわけじゃなかったんだけど、今どきのやり方でVJ遊びをするのも興味があったので、やろっかなと思ってTwitterなどでいろんなAR関係やVJ関係の人をフォローしたりして情報収集してた。

そうしてフォローしていた人からUnreal Engineで自分でDJVJブース作ってコントロールしながら配信している人がリツイートで回ってきたので早速フォローしてみた。Vtuber的なものはちょっと否定的で、でもおっさんなので顔晒すのもなんだかなと思っていたのでAR的なフィルターかけるのが丁度いいかなと思っていたんだけど、ちゃんと作り込んだら自分で照明までコントロールできるし面白いっかと興味が3Dバーチャル空間というものに移っていった。でも映像配信なんだよね。そこまで3Dで作るほど手間かける?

数日後、そのアンリアルな人のツイートで、あのBeatportのイベントでSANSARというアプリを使ったバーチャルなフェスのイベントがあって、結構やりたいこと実現できてたと言っていたので、なにサンサールって?調べてみると(やっと本題)あのSecond Lifeを作った会社が開発しているVRプラットフォームで、自分でワールドを作ってイベントとか作れるらしい。まじ?Second Lifeって生きてたの?そもそもの匂いが90年代後半のあのインターネット黎明期のいかがわしさがプーンと漂っててマジ好み。Fortniteのバーチャルライブなんかもあったので、そういう世界観も作れそうな、リアルな”レディープレーヤーワン”なプラットフォームに俄然前のめりました。

早速登録、簡単な箱をモデリングして4面スクリーンの目がくらむようなシンプルなBlacboxというワールドを作ってみた。箱作って、置くだけならものの30分。簡単です。ワールドのちょっとした設定をしなくちゃいけないのでそのあたりでまごつくかもですが、本職の3DCG関係者ならわけないです。
あとはDJVJシステムの構築とどう読み込ませるかが解読に時間かかりましたが2日程度で簡単なクラブができました。

スクリーンショット 2020-07-13 13.17.40

いかがわしいっしょw システム的には音はDJayから出してResolumeの映像とゆるくシンクさせてOBSからTwitchに配信。それをSANSARにMediaStreamとして読み込ませて壁面に映し出してます。映像と音の質的にはノイズ乗ってたり、こっちの設定の問題もあって改良の余地はずいぶんとあるけども、RealPlayerのロービットな音質でもストリーミングで初めて聴いた感動を思い出して、今考えるとあの90年代後半のインターネットのクオリティの低さやテクノ、クラブシーンのいかがわしさがこの中にあるような気がしていまめちゃくちゃ自分の中で面白いです。


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