輪廻転生。
魂レベルが高い人ほど人間界にまた転生されやすいなんていう話しを耳にする。でもそれはあくまで転生論という事で確信はできない。
あ、死にたいわけじゃないよ(笑)病んでるわけでもないし。でも遅かれ早かれ生きている以上向き合わないといけない時はいつかくる。
去年は大事な人がこの世界からいなくなってしまって、とても悲しい気持ちになった。嗚呼人が死ぬってこういうことなんだ。悲しい。実家に帰るといるはずの人がもう居ない。不思議。
そう思いながら、遺品の写真を観ることにした。
「え。」
写真は居ない人の、私の知らなかった事実を見せてくれた。私は写真をもっと好きになれた。もう少し早く見つけられたら色々知れたのにとも思ったけれど、これが運命だと思った。実父は困っていたけど、私はこれを大切にしていた事そのものに溢れる愛を感じた。
それから、私は家系図を自力で遡れる程度に調べて手配したり、白黒写真をカラー化してみたり、実際その頃には世の中でどんな事が起こっていて、どんな生活をおくっていたのか想像してみた。勿論、家族にも色々聞いてみたりもした。
明るくて面白い家庭だったんだ。私はそれを知らないまま住んでいた。同じ土地に違う人達が確実に住んでいた。そして命を代々繋いできた。
亡くなった人達の魂が別の肉体に宿って、幸せに暮らしていてほしい...その願いが込められた輪廻転生。私で生まれたのは最初で最後。私がいつも思うのがどんなけ上手くいかなくても、自分がそれでも生まれてきたのは果たさないといけない事があるから。精神疾患があるから疲れやすいし、器用には生きていけないって思ってるけど、写真を残していこうともっと強く思うようになった。でも私写真撮られるのとても苦手なんだよね...(笑)
ちなみに写真は境界曼荼羅。私は理由もなくこの曼荼羅に幼い頃から魅了されてて、卒論で扱った。仏教学も好きだから分かった事なんだけど、人間や霊長類以外は地獄、餓鬼、畜生という分類があって、畜生が1番下。食べられたらおしまいだから、死に怯える日々。畜生界の恐ろしさは一度その世界に入ってしまったらなかなか抜け出せない...一番広いし。
こう考えてみると人間って生まれただけで幸せ。