第4回We Are the Change x 関西
10月23日、大阪の天王寺近くにて第4回We Are the Change x 関西〜若者チェンジメーカーの集い〜を開催しました!毎回違う内容で構成されていますが、今回はどんな内容だったのか、レポートでお届けします!
(開催協力:一心寺文化事業財団、ANA BLUE WING プログラム)
大事にしたい価値観・信念
円形に座った参加者が簡単に自己紹介した後、「もう一周!」と出されたトピックは「あなたの内発的動機は?」
ド直球の質問に会場がざわつく中、A4の白紙とペンを前に、それぞれが大事にしたい価値観・信念を考え、自分の体験と紐づいて3分づつシェアしていきました。
「好奇心」「おもろい」「過去の経験」「仲間」「!」「平等」「納得感」など、それぞれ個性の出る答え。まだ会って30分も経っていないのに、距離感が一気にギュッと縮まったように感じました。
原田伊織くん:ヤングケアラーが、ケアと自分の人生のバランスを選択できる社会を目指して
社会を変えようと本気で取り組んでいる20歳以下の若者が、失敗を恐れずに自由に挑戦できる場であるユースベンチャー。その審査会にて、ヤングケアラーへの新しい支援の仕組みを考える原田伊織くんが発表しました。
家族のケアをしながら生活はできる。でもそのケアが制約となって自己決定の機会を奪ってしまっている。そんなヤングケアラーが、地域の人とつながりながら、ケアと自分のやりたいことを両立させるための新しい支援を模索している伊織くん。
自身の体験や既存の取り組みに対する違和感など、彼がどんなことを考えながら活動しているのか、詳しくはこちらの記事をご覧ください!
延原令奈さん:教員の卵へ研修開始
4月の中間報告会で、就活や方向転換などを経験しながらも、今の教員養成に足りないものを補う活動にフォーカスすると発表した令奈さん。(当時の記事はこちらをご覧ください↓)
その後、経済産業省の「未来の教室」実証事業に採択され、この10月から大阪教育大学と愛知教育大学にて、教育者の卵育成プログラムを実施することになりました。
例えば、4月から高校で必修化された「探究」の授業ですが、今の大学生や現役の先生は、自分自身がそのような授業を受けたことがない中で、授業を作ることを求められています。でも、自分が経験していないことを教えるのはなかなか難しい。だからまずはこの教員の卵自身がチームを組んで、探求をやってみる。この実体験から感じたことが、生徒の探求をサポートする上でとても重要になってくる、と考えています。また、先生が積極的に新しいことを試してみてほしい、という気持ちから、VTuber(イラストやアバターを使ったYouTuber)によるメタバース講座も予定しています。
「これからも心の声に従って、”学校をより子どもたちの可能性を広げられる場所へ”という願いを軸に、学び続けながら挑戦します!」と最後に宣言してくれた令奈さんでした。
谷津凜勇くん:結局、自分本位。
凜勇くんは、読書マラソンなどによる読書量の増加を増やすのではなく、読書を楽しむ心を育てようという活動を進めています。
児童書を紹介するフリーペーパー「月明かり文庫」は趣味から始まった活動ですが、もっと社会貢献ができるんじゃないかとモヤモヤを抱えていた凜勇くん。しかし、途中で「まずは自分のワクワクに寄り添った形にしたい。結局、自分本位」と気付き、今は、自分が面白いと感じる読書教育をしたいと感じているそうです。
自身が4,000冊の児童書を読んだ子ども文庫「もりのなか」を訪れて原点回帰した凜勇くんは、教育社会学的な視点から子ども文庫を研究し、その新しいモデルを作るという活動を、助成金も得て進めています。
↓凜勇くんの活動の詳細は、こちらの記事の真ん中あたりをご覧ください!
まとめ
今回のWe Are the Change x 関西では、初めてパネル審査会を開き、原田伊織くんが新しくユースベンチャラーが認定されました。同時に、ちょうど一年前に認定された令奈さんと凜勇くんが、一年間色々な試行錯誤を経て、悩みながらも自分の納得する活動を続けている様子を語ってくれました。伊織くんが、この二人のようにたくさん実験し模索していく中で、一年後どんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみです。
次回の詳細は未定ですが、3ヶ月後の1月開催を予定しております。Peatixにて情報をアップデートしていきますが、興味のある若者は、ぜひ<japan@ashoka.org>までご連絡ください。