うっすらフェミになりかけた人間の記録
はじめに ~自己紹介~
※興味がなければ飛ばしてください。
私は2021年4月から某薬科大学に通う現役高校生だ(2021年3月現在)。本名とは全く違うが、ツイッターの本アカでは「Shu.」と名乗っている。
私はうつ病で自殺未遂を図り、精神科に1ヶ月入院した。入院中にいろいろな病気、症状の方に出会い、自分の知らない世界を見ることができた。
「自分のことは自分が一番よくわかっている」という言葉がある。他人を完全に理解するのは不可能。だからこそ、自分が理解できていないことを自覚するのも含めて#丁寧な理解 が必要だなと感じ、このハッシュタグを作るに至った。
崩壊する固定観念
ツイッターを始めた経緯については割愛する。驚かれることが多いが、私はツイッターそのものを2021年2月に始めた。
私の恥を晒すようで不本意だが、こちらのツリーをご覧頂きたい。
私自身はかつてフェミニストを名乗っていた。フェミニストが「男女平等を目的とするフェミニズム」を支持している人だと思ったからである。しかし実態は違った。
すなわち、フェミニズムというのは、<略> 「女性の意見を尊重しよう」と努力し続けた末にたどり着いた結論である。
フェミニズムは男女平等主義ではない。女性の権利"だけ"を求める思想だ。
こちら、私の固定観念を片っ端からぶち壊しにした匿名用アカウントさんのnoteである。
この記事そのものも素晴らしいのだが、ぜひコメントにも注目して頂きたい。
私はこれらの画像を匿名用アカウントさんから提供された。これが全てかと思い実際のnoteを確認すると、これ以外にも「匿名希望」と名乗る方はいろいろと発言している。
この匿名希望さんは、まさにフェミニストを体現していると感じた。
つまり、フェミニストとは女性"だけ"の権利、ひいては自分自身"だけ"の権利を求める人なのだ。私はこれには少なからずショックだった。
フェミニストとは一体何なのか
結局、フェミニストとは何か、私なりに考えてみた。
フェミニストの考え方を分析したnoteをここに挙げる。
私自身がこの記事を読んで発掘した、「フェミニストの対談」なるものも挙げておく。
率直に申し上げて随分自分勝手な意見だなと怒りを覚えた。
フェミニストの対談で小野美由紀さんはこのように発言している。
あのね、女性だから得することと、女性らしさを押し付けられることは全然バーターじゃないから。みんな損得勘定間違えすぎだから。
男とか女とか関係ないから。奢ってほしい人には奢ってもらえばいいし、奢りたい人には奢ればいいだけの話でしょ。私は人に奢る時は男女年齢関係なくそうしてるよ、出したいと思った時に出せばいいし、得、したきゃすればいいじゃん。
私はフェミニズムって「女が女であるってだけで、社会の中で損したり、ナメられたりすることを許さないぞ」って態度のことだと思ってる。<略>だから、重い荷物を持ってもらうことを不平等だと感じないならやってもらえればいい。持ってもらうことで「ナメられるな」と感じるなら、自分で持てば良い。 そんだけでしょ。
私の感想は先程紹介したトゥーンベリ・ゴンさんと同じだ。
「ずるいぞチクショウ!!!」
女性としての権利を享受しながらも女性であることを理由とする差別はやめろ?
そんな理論が通じると本気でお思いか。
同じ女として吐き気を覚えた。
ついでにこちら。フェミニストと思われる人が男性のつらさについて考える話。
この方は女性の権利を唱えているが、男性の抑圧は目に入っていないようだ。
今日は男の生きづらさについて考えてみようと思う。有り体に言えばそんなことはぜんぜん考えたくない。
……まず冒頭からこれで、正直読む気が失せた。
そして、男性のつらさに対する反論は次の通り。
「男は女に比べて幸福度が低い!!」という一見マトモそうに見える主張も、幸福度の調査方法って「あなたの幸せ度を0〜10で表してください」みたいな主観的なものの平均値だったりするので、それで得られる結果は「男は自分が不幸だというお気持ちになりやすい」ってだけなんではないかと訝しんでしまう。
「男は自分が不幸だというお気持ちになりやすい」だと?
似たような主張はこちらにもある。
男性は他力本願なのか? 無責任なのか?
じゃあその男性のおかげで飯を食えているお前はなんだ。
ムカつくと口調が荒くなる無礼、お許し願いたい。
私自身はうつ病で自殺未遂までした。だからこそ主張できることがある。
お前ら、うつ病に苦しむ人間の気持ちなんかわかんないだろ。
どう考えれば自殺が自己責任と言えるのか。「お気持ち」と言えるのか。実際に多くの人が尊い命を捨てているというのに……。
続きはこちら。
さらに細かく男の生きづらさについて考えてみると、職質されやすいこと、ベビーシッターなど特定の職業につきづらいこと、保護猫の里親になりにくいこと、寿命が短いこと、暑くてもスカートをはけない、「メンズ」と書かれてないと制汗剤すら買いづらいことなどが思いつく。
こういうのも、事実として男が犯罪をする確率が高くて、特に性犯罪をする確率が高くて、猫を虐待する確率が高くて、男のほうが喫煙率も飲酒率も肥満率も高いのになかなか病院に行かず、女には真冬でもスカートはかせて自分は喫茶店のおしぼりでゴシゴシ顔やら腋やら拭いてるんだから仕方ないだろ、と言ってしまいそうになるのだけど、<略>
私自身がフェミニストと名乗る方の主張を見たところ、こんな感じの主張が多かった。つまりフェミニストには男性の苦しみが見えていないのだ。
Twitterからの拾い画像ではあるがわかりやすい図があったので引用する。
最終的な私の立場
私は男女平等を目指している。女性差別は嫌いだが、男性差別も同じように嫌いだ。しかし、無知故にフェミニズムがいいものだと信じ込み、本当の男女平等主義の方に批判される……。
はっきり言って自業自得である。
そしていろいろな方からフェミニズムについての丁寧な説明を受け、私はフェミニストと名乗るのをやめた。
だが、完全に偏見が抜けたわけではない。
「フェミニズムは女性が行き着きやすい発想」である。私自身、匿名用アカウントさんのような方から何度も説明を受けてやっとフェミニズムを少し知れたという程度なのである。
だが、匿名用アカウントさんと話せたことで視野が広まった。彼だけではないが、私に丁寧にご説明くださった方々に、この場を借りて御礼申し上げる。
最後に、私がお守り代わりにしている個人的に嬉しかった言葉を載せて〆としたいと思う。
うっすらフェミにはならないようにしたい。