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DALLE3で方向性を指示してイラストを生成する

最近、DALLE3で遊んでいますが、私みたいな使い方をしている人はあまりいなさそうなので、ご紹介。すでに紹介している人がいたらごめんなさい。

今回紹介するテクニック

おそらく今までStable DiffusionやMidjourneyを触ってきた人が多いので、描きたいものをとにかくプロンプトに詰め込む人が多いかもしれません。

あるいは、先にGPT-4とディスカッションしてDALLE3のプロンプトを作るという人もいるでしょう。

DALLE3がプロンプトを改善してくれるので、DALLE3任せにしている人も多そうです。

しかし、今回私が提案するプロンプトは違います。

DALLE3に条件を与えて、その条件にしたがってプロンプトを考えてもらうというものです。GPT-4とディスカッションするのを、まとめてDALLE3で実行するということですね。(※ChatGPT上でGPT-4やDALLE3などのモデルを自動で選んで生成してくれるアップデートがされるとの噂もあるので、そのうちみんなこの方法になるかもしれません)

プロンプトを与えたときに、DALLE3が色々と考えてプロンプトを作ってくれるのを見たことがあると思います。つまりそこで考えているところに条件を与えてあげれば、その方向性をある程度コントロールできるのです。

例と一緒に説明しましょう。今回は「カモメを擬人化した少年」のイラストを生成してみます。

まずは比較対象として、方向性の条件を与えずに生成してみます。

カモメを擬人化した少年を描いたアニメ風イラスト。以下のルールで描いてください:
・全身
・背景:白
・サイズ:1024×1798

この指示を英語に変換して実行してください。

出力はこのようになりました。悪くはありませんが、抜群にいいとも言い難いような感じです。両方とも足元がみずかきになっているのも気になります。

DALLE3の出力例(条件制御なし)

続いて方向性の条件を与えてみます。

カモメを擬人化した少年を描いたアニメ風イラスト。以下のルールで描いてください:
・全身
・背景:白
・サイズ:1024×1798
・カモメの特徴をもとにして少年の性格を定義して、それに見合う姿と服装にしてください。
・服装が決まったら、服装の具体的な装飾について検討してください。

この指示を英語に変換して実行してください。

出力は以下。

DALLE3の出力例(条件制御あり)

単純に背中に羽を生やすのではなく、羽根を肩や腰につけるなど、デザインがこなれた感じになりました。プロンプトをみると、「カモメ」のモチーフから「自由」や「冒険」というキーワードが付加されていました。

水かきはなくなりましたし、すねが細くなったデザインがカモメの脚っぽくていいですね。

初めから方向性が決まっているのであれば、あらかじめ「自由」や「冒険」のようにイメージする言葉を入れておくとよいでしょう。

「step by stepで考えて」みたいに指示するのも有効かもしれません。

何にせよ、詳細なところまで指示するのではなく、方向性を与えるという視点で生成できるようになってきたことで、よりクリエイターは「監督」に近い立場に近づいていき、センスとビジョンが重要になっていくのかなと思います。

それでは。


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