育休中に学んだこと④「感情デトックスの効能」
私がnoteを書き始めたきっかけとして、育休は良いタイミングだった。
「まとまった時間(実際には細切れの時間なのだが)を有効活用したい」「人生にそう何度でもあるわけではない経験(とそこに生まれる自分の感情)を記録しておきたい」「会社から一定期間離れるので、『なにかしたい欲』」などなど。
ふつふつと心の底から湧き上がる自分の欲求と「今が最高のタイミング!」がベストマッチした。
もともと文章を書くのが好きだったし、子どもの頃は日記を書く習慣もあった。
とはいえnoteは「続ける」よりも「とりあえずスタートしてみる」という感覚だった。
実際に書き始めてみて、当初思っていた自分の欲求は解消されているし、今日までの実感としては「楽しい!」
これに尽きる。
スタート時は「週に1回書いてみよう」と思い、1か月くらいやってみたら「週に2回、イケるかも」となり、2か月めからは「平日に1回・週末に1回以上」で続けてみた。
結果的に、これまでの記事総数は47記事(4/10現在)。週に2回、約半年近く書き続けていることになる。
テーマは「育休中の自分のリアル」を軸に、娘の記録でもあるし、そこに付随する自分の感情や想いや気づきでもある。
情報発信や情報提供なんて大それたことはなく、記事を書くときの約束事は「素直な気持ちを書く」「週に2回以上」
それだけ。
そして、願わくば自分以外の誰かの共感や力になれていたら良いかなぁという気持ちもちょっぴり大切にしながら、書いている。
そうやって続けてきて、一番の「自分の力になっていること」と言うと、書くことで「デトックスになっている」ということ。
文字にしてみて、改めて自分の本音に気づくということもあるし、出来るだけ読み手に伝わるように書こうとすると、いったん自分の中で出来事を整理して、書く順番を考えて・・・と考えることになるので、それが思考の整理にもなる。
モヤモヤと悩んでいることがあっても、悩みそのものを記事として書かなくても、別のことを書いているだけで気がまぎれたり、「あれ、そんな大した問題じゃなかったかも」と思えたりして、モヤモヤマインドを解消させられたりもする。
友達に愚痴を聞いてもらっているときのような感覚かもしれない。
ちょっとドロドロした自分のネガティブな感情も、そのまんま友達に垂れ流すわけにはいかないから、オブラートに包んで表現したりするような。
素直に自分の気持ちを吐き出しているんだけど、受け取る相手が不快にならないような伝え方をするというか。
noteに書くにあたって、自分の感情のデトックスをしつつ、自分で自分のネガティブを解消していくことを無意識にしていたのかもしれない。
そして、「週に2回以上」と書く頻度を決めていることで、日常の中で「あ、これネタになりそう」とか「私はこう思うけど、この気持ちを残しておきたいなぁ」とか自分の視点や感性にも敏感になっている気がする。
そのちょっとした意識が、漫然と過ごしてしまいそうな日々の中にもキラキラを見つけさせてくれる。
当然「やばい、もう金曜なのに平日1本分の記事、書けてない!」ということもある。
そういうときは、「テキスト」の記事じゃなくて「つぶやき(写真と合わせて140文字までの短い発信が可能)」で投稿することにしている。
今は、記事の品質や1回分の分量、文章の上手さよりも、自分の気持ちに素直であることと「週2回ルール」を守る方を優先しているのだ。
書くことでデトックスしながら、楽しいから続けられる。
どこにも自分の気持ちを吐き出せずに育休を過ごしていたら、どうなっていたんだろう。
きっと、何にも始められない・どこにも行き着けない自分に、自己嫌悪になっていたと思う。
今でも、自分が何者かになれているわけではないけど、少なくとも自分の機嫌を自分で取り、自分が心地よく過ごせる方法を知っているというのはとても大きな糧。
それもこれも、noteで感情デトックスをしているおかげなのだ。
行動自体は小さくても「続ける」ことで気づきがあり、また次のアクションにつながっていく・・・とこれもまた実感している。