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year of 2022 #1
2023年も3月半ばを過ぎて、日に日に今更感が高まってはいるけど、2022年という一年は、きっと多分いつか振り返っても私にとって特別な1年だったと思うような気がして、少し残しておくことにしました。
強い想いはいつか歌になるから野暮な気もしないこともないけどな。
#1 は遠征編です。
元々腰が重く、都内でもそんなに多くは演っていない私ですが、2022年は名古屋のバンドKINEMASにいろんなところへ連れて行ってもらいました。
コロナ禍でも全く足を止めないKINEMAS宮下さんの活動は、現状でぬくぬくしていた私にとってチャレンジを促す大きな刺激でした。たくさんの機会とご縁を頂き、本当に感謝しています。
3月:沖縄
「KINEMAS沖縄くるからアシタカもきなよ」と四軒茶屋の元店長で沖縄にいる出町さんにお声がけ頂き、二つ返事で初めての沖縄ライブが決定。腰重いくせに便乗する時は脅威のフッ軽を見せる私です!
KINEMASの鍵盤メンバーの予定が合わず、自身の弾き語りに加えてKINEMASのステージにも参戦させてもらうことになり、充実の3ステージになりました。
私は人と演奏することへの苦手意識が強い(決して嫌なわけではないというのは声を大にして主張したい)ので、出演が決まってから当日本番が終わるまでは、もうそわそわしてアドレナリンが大変でした。
もはや「何で引き受けたの?」って自分でも思うけど、どこかで「このまま<苦手だから>で済ませていくのは嫌だな…」と思っていて、きっかけが欲しかったのかもしれません。自分が好きなバンドだからこそ迷ったところもあったけど、逆に声をかけてもらったのに沖縄行ってまで演らない選択肢はないなと。
足りていないものはもちろん多くあったけど、自分の当時できる最大限で臨んで、結果めちゃくちゃ楽しかったです。告知記事でも書いていますが、サポート(つまり私)がめちゃくちゃサポートされている謎事態発生。笑
KINEMASのメンバー始めいろんな人がたくさん気にかけてくれて、本当にありがたかったです。
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世の中の情勢に振り回されて延期を経ての訪沖となり、変更不可の格安便を予約していたせいでしっかり手数料は取られるわ、出発前日にライブハウスのピアノが壊れたと連絡くるわ、KINEMASの曲は自信ないわで早朝成田空港に向かうバスの中で絶望して一瞬泣いたけど、ピアノは鳴ったしライブは楽しかったし何にも悪いことは起こりませんでした!
ネガティブアシタカよ、ハプニングも受け入れて、笑って借り物のショルキーで弾き語りできるくらい臨機応変にその時を楽しんで、ただただ音楽ができたらいいな。いや、それはどうかな…笑
良し悪し向き不向きはさておき、とりあえずその域は私にはまだ遠そうだから、なんてことないって笑ってくれる人たちの力を借りて、自分のできる音楽を、時々背伸びしてやっていこうって思った沖縄でした。
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あと、普段ソロだとそもそも人と動くことが少ないから、みんなでご飯食べたり移動したりホテル泊まったり。そんな些細なことがとても新鮮で楽しかったです。
ずっと雨でずっと寒くて、一瞬沖縄にいることを疑いかけたけど、みんながいてよく飲みよく笑ってずっと楽しかった。カメラマンの田中さんが「トマトサワー挟むとゼロリセット」って教えてくれたので、それ以降今も何杯目かにトマトサワーを挟みがちです。笑
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宮下さんデカすぎて忘れがちだけどKINEMASみんなでかいし出町さんもでかい
6月:京都
10月に岐阜で開催されるYAGURAのPRE-SEASON MATCHにお呼ばれし、8年ぶりに京都で弾き語り。
私とKINEMASの出会いは京都だったので、数あるプレイベントの中で京都編に呼んで頂けたのは激アツポイントでありました!
そんな粋な計らいに奇跡は続くもので、会場のGROWLYは、私が8年前最後に京都で弾き語りをした場所だし、出演者のthe elksボーカルのアベフミヒコさんはその時に共演していた一人という…え?すごすぎん?と発覚してから当日も大興奮でした。MCのネタに困りませんでした。笑
アベフミヒコさんが覚えててくれたのも嬉しかったな。
京都は私にとって特別な場所だけど、私が京都で音楽をしていた期間はたった3年程度で、当時も今と同じく積極的に多く活動するタイプではありませんでした。笑
知り合いも学生時代の友人以外にはほとんどいないし、KINEMASやアベフミヒコさんと知り合ったのも上京した後になります。
それでも、京都でずっと音楽を続けている友人たちのお陰で、友だちの友だちだいたい友だち現象が大発生し、いろんなところで縁が繋がりました。
私が音楽を続けるとは多分当時誰も思ってなかったし、私も思っていなかったけど、続けていたら色んな人たちが大好きな京都ともう一度繋ぎ直してくれたような、そんな気がしました。
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10月:岐阜
念願叶って出演となりましたYAGURA本祭!
前日入りして、ほんの少しだけ設営にも参加させてもらいました。
実際に会場が出来上がっていく様子はとてもワクワクしたし、温泉や酒屋、食事処、立ち寄ったどの場所にもYAGURAのポスターが貼られていて、本祭までの見えない時間で、SNSで発信されている以上にKINEMASやスタッフの方々が準備を重ねてきてくださったんだろうなということは想像に難くなかった。
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天気に恵まれ、風が心地よくて鳥の声がして緑の匂いがした。
ステージ裏で出番を待つ間、裏山の牛と柵に止まるトンボを見ていた。
みんなが組んでくれたステージはちょっと高くてビビったけど、眺めは最高!本当に気持ちよく歌いました。
一昨年初めて一色の森キャンプ場に来た夜、想像を遥かに超える満天の星空に、日頃自分の目に映るものはどんなに僅かなんだろうかと衝撃を受けて「六等星」という曲を書きました。この場所で歌うことができて、とても嬉しかったです。
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昼間の風景も自然溢れてすごく素敵だったけど、夜は夜で照明やVJがめちゃくちゃオシャレで、ステージはもちろん、キャンプ場全体に色んな照明が設置されていてどこかそういう街みたいでした。
夜中の出演だった沖縄のSOLVALSも合流して、出町さんと一緒にKINEMAS見てたら、何か3月の沖縄遠征のファイナル感ありました。出町さんが半袖半パンだったからかな…10月の山舐めすぎててびっくりでした。寒すぎる。笑
今回四軒茶屋の小野さんがスタッフで同行してくれて、運転はもちろんキャンプに不慣れな私は色々サポートしてもらえて本当に助かりました。岐阜の森の中で小野出町コンビ見れたのも貴重だったな。年甲斐もなく徹夜して翌日なかなかグロッキーでしたが、とてもいい夜でした。
俄の私が言うのもなんだけど、私は一昨年、去年とでYAGURAで人の想いが形になっていくところを見たように思います。今年またきっと新しい形になって育っていくんだろうな。
今のところ私はもらってばかりですが、これからのYAGURAもとても楽しみだし、いつかまたでられるチャンスを虎視眈々と狙いつつ、微力ながら応援したいと思っています。
今年は2023年10月7日(土)8日(日)の2daysだそうです!
私が今更昨年振り返ってる間に、しっかりみんな前を見据えて進んでました。笑
今年はテント買おうかな。運転は…誰かしてくれたらいいな!
#1遠征編ここまで!
知らない土地で、知らないたくさんの誰かに、どんな風に届いただろう。
自分次第でどこへでも行けるよって教えてもらった2022年だったように思います。きっかけをくれたKINEMASと、背中を押して、支えてくれたたくさんの人たちに改めて感謝を。
次はどこへ行こうかな。
all photo by manami tanaka