宣誓
わたしの夢は”スポーツ栄養士”になること。
高校生の頃からずっとそう。
高校時代は高校野球にすべてを注いで、そんな中で出会って心の底から憧れた職業。
「もうこれしかない!」
って直感で感じた。
私の人生はいつもそう。
高校を決めるときも中学2年生の夏に高校見学に行き
「ここしかない!」とその場で決めて、
その後に見学した別の高校は、心の中で「ケッ」って思っちゃうぐらい。
高校の部活も栄養学を専攻することを選んだのも全部直感。
他がどうでもよくなってしまう。
それが悪い方に転ぶこともあるけど、
今のところそれが帳消しになるくらいその道を選んできてよかったなと最終的には思える出会いや経験があった。
だからこれまで自分の直感は正しいと信じてやまなかった。
そして、今日。
4月1日、入社式。
天気は、雨のち曇り。
管理栄養士として働き始める最初の日。
「ん~、なんか苦しい…」と思った。
自分が「スポーツ栄養士になりたい!」っていう夢をなんとなく言っちゃいけないような気がしてしまって、
というか言うのは多分良くなくて、
すごく苦しかった。
「自分の本音や夢を素直に言えないってこんなに苦しいんだな。」
と、長い長い研修の間、画面に映る外部委託された研修担当の講師の顔をじーっと見ながら考えてた。
思い返すと、
自分がしたいと思ったことや、自分の夢を語らずにいられなかったことはこれまで多分なくて。
それは両親や友人といった周りの人に恵まれていたからなんだなと改めて感じるのと同時に、
自分が選んだ道は果たして正解だったのかなと疑問が生まれた。
スポーツ栄養士になるためには明らかに近道ではないし、
はたまた病院管理栄養士なんて、
患者さんの命を背負って働く仕事。
スポーツ栄養士を目指しているからと言って、
目の前の仕事をおろそかにするとかそんなかっこ悪いことは絶対しない。
それだけはここで誓いたい。
でもわたしの夢は諦めたくない。
どんなに遠回りでも自分が正しいと思う道を進んでいきたい。