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テレワークの行く末を予測する

私も、今までテレワークについて色々と考えてくる機会が何度かあり、ブログに書いたことがありますね。

最近、社内のペーパーレス化のプロジェクトを立ち上げていて、その中で改めてテレワークの在り方について考えてみました。

結論、私はテレワークに対しては慎重派のスタイルです。

そもそも、テレワークのいいところは、なにより通勤時間を撲滅することができることですね。私もここは素直に同意なのです。

ただ、そのテレワークの先に未来が見えないなというのが本音のところです。

今回は、改めて人間の仕事とテレワークについて考えてみたいと思います。


フルテレワークの仕事はAIに代替される

コロナが広がった2020年から、数年たった最近、多くの大企業がテレワークの在り方を見直し、出社型に戻ってきています。

これは当時から私が主張してきたところではあるのですが、まあ色々な試行錯誤をした数年だったという意味で、決して間違えだったわけではないと思います。

数年やってみて、テレワークがずっと続くと、会社がつぶれると上層部が気付いたに過ぎない話です。

なぜこのようになったのかですが、そもそもテレワークという仕事の仕方は、単純に個々の仕事の積み上げで会社が回るという考えの上に成り立ちます。

単純一個一個足していって、仕事が完成すると。

ここに大きな間違えが存在していて、そもそも仕事や会社は多くの業務が複合的に有機的に絡まり合い成り立っています。

単純足し算でいける仕事ももちろんあるのですが、残念ながらそのような仕事はAIが完結できる仕事になります。

だから、単純足し算で成り立つような仕事は、今はまだ人がやっていますが、将来的にはAIに代替される仕事となります。

「コロナが明けたら、ヒトはどう働くか」以前のブログより

これは、私が以前2021年にブログを書いているときに思いついた考え方ですす。

PDCAの流れで位置付けていくと理解しやすいでしょうか。
「Plan(プラン)」は発案や発想。計画などを提案していく仕事であるため正解が無い仕事。正解がないからこそ、提案していくのですね。
「Do(ドゥ)」は実行。計画に基づき実行していくので仮の正解が与えられ、その仮の正解の行動を実行していく仕事なので正解がある仕事。
「Check(チェック)」は検証。仮の正解に対して行動した結果を照らし合わせて、Planが正解かどうかを検証するため正解がある仕事。
「Action(アクション)」は改善。出された検証結果を計画と比較してまた改善案を発案、発想していく仕事であるため、正解がない仕事。
計画と改善が正解が無い仕事で、実行と検証が正解がある仕事と区分けできます。
すると、計画と改善は人間が中心に行っていく仕事、実行と検証はコンピューターを中心に行っていく仕事。

「コロナが明けたら、ヒトはどう働くか」以前のブログより

この考え方は、個人的にはとても的を得ていると思っていて、テレワークでできてしまうような仕事は将来、AIに任せておいた方がいい仕事となります。

だから、フルテレワークでいいだろ!?などと嬉しがっている一部の方に言いたいのは、将来真っ先にAIに仕事を奪われる仕事をしているのだということです。


そうでなくてもアウトソーシングでいいんじゃない?

いや、とは言ってもAIが仕事を奪い始めるのはまだ先でしょ?という声も少なくなさそうです。

個人的にはもう5年いないじゃないかなと思ったりもしますが、仮にそうだったとした場合でも、違う観点からテレワークで仕事を続けるのは難しいのではないかなとも思います。

というのは、テレワークで仕事を回してくれるのであれば、経営する側にとっては、それは雇用契約ではなく委託契約の方が都合がいいのです。

日本人になじまない「JOB型雇用」もそうですが、仮に与えられた業務をこなしてくれて完結というような仕事スタイルが中心になるとするならば、雇用契約という形で、雇用側に安定的に役務提供サービスを行い、逆に雇われ側にも安定的な収入を提供するという形が不要となる。

そうなれば、何も高い社会保険料を企業も負担して人を雇うメリットが薄れてきますよね。

そういう意味で、やはりテレワーク主体の働き方というのは、今の雇用形態のまま推し進めていくのは難しいのではないでしょうか。


では、テレワークはナシか?

いや、アリだと思います。

私が言いたいのはこの部分なのですが、私はテレワークをこれからも有効活用していくべきだと思っています。

ただし、やはりそれは部分的な活用なのだというのが私の持論です。

毎日、満員電車に揺られて無駄な通勤時間を費やす必要もないし、逆にテレワークでできる仕事を模索して将来的に仕事を失うようなこともしなくていい。

出勤とテレワークのハイブリッドという形が、いま想像でき得る最善の働き方なような気がします。

ただ、私が思うのは、ハイブリッドといっても、誰もが曜日に関係なく出勤やテレワークというのは限界があると思います。

WEBミーティングという技法で、社内ミーティングのようなディスカッションができるところまでまだ来ていないし、たまに報告系のミーティングならWEBでいけますという指摘もありますが、報告するだけのミーティングなんてそもそも不要です。メールで済みますから。

そうなると、出勤して集中的にディスカッションをしていく曜日と、家で効率的に仕事をする曜日とかに分けていくのとかはありかなとか。

月火水は出勤して、みんなのディスカッションのやコミュニケーションの中で仕事を生み出していく日、木金はテレワークで効率的に実行や検証を行っていく日。

そんな働き方が、今私が見えている未来の中での完成形かなと思っています。


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