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「私」からはじまる

田中美津さんのドキュメンタリー映画『この星は、私の星じゃない』を観た。
監督は吉峯美和さん。

美津さんの眼差しと言葉に心が揺さぶられて、気づけば涙が流れていた。

小川たまかさんのアフタートークも良かった。
小川さんが話された美津さんのエピソードの数々に思わず笑ってしまった。
魅力的な方だなぁ。

田中美津さんの言葉や行動は、いつも「私」から始まる。

「誰かのために頑張る、差別のために頑張るじゃない。
私のために頑張ることが世の中全体を変えていくことにつながる」

「誰でも自分が一番大事」

「どの人の〈生きる〉も大切にされるべき」


「私」から発信し、「私」を問う。

仲間と連帯しながら、孤独も引き受ける。

田中さんは、〈今、ここにいるありのままの自分を認め、受け入れることの大切さ、それにより、生きる幅が広がり、それは女性のみならず広く人間すべての解放に繋がる〉と、語り続けている

(『この星は、私の星じゃない』パンフレット「イントロダクション」より)


「自分のサイコロ、自分でふるよ」
パワフル ウィメンズ ブルース、かっこいい!

美津さんの言葉や行動には、
〈主体としてのおんな〉がいる

主体的に生きていく力が湧いてくる映画だ。

田中美津さん、ありがとう。
わたしもここから一歩踏み出します







【追記】
美津さんがらもんさん(息子さん)のことを語るシーンに、すっごぉぉく共感した!!気づけば泣いてた。
運動会のところ。

こういう感情もしっかり語る田中さんが本当に素敵だし、信頼できる方だなぁ。

沖縄での男性との口論のシーンも。田中さんの田中さんであるところで、なんかすごく心にきた。その後の沖縄の女性とのやりとりも。




【追記2】
映画館からそのまま家に帰りたくなくて、余韻に浸りながら四条河原町まで歩いた。
懐かしい喫茶フランソア。
すごい混んでてびっくりした。
丁寧に案内して頂いた席でバロックを聴きながらカフェオレに口をつけると、あっという間に初めてこのお店に入った高校生の頃に戻った感覚がした。
あの時友達と、読んだ本の話や観た小劇場演劇の話、フェミニズムのことも話したなぁ。
根っこはずっと変わらないんだなぁ。
心地よい一人時間だった。
フランソアは90周年とのこと!
また、珈琲飲みに来たいな。


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