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投資家流 成長企業の探し方

こんにちは!
あしリクの中の人です。

今回は投資家流の成長企業の見つけ方について
執筆しました。ぜひ参考にしてみてください!

私は就職活動が終わってから株式投資の勉強を少し始め、中でもファンダメンタル分析の知識が就活で企業探しに使える!と思ったので、それらをいくつか紹介したいと思います。

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ファンダメンタル分析とは、企業の財務状況や業績からその企業が将来どれだけ成長するのか、を見極める分析のことです。中長期的な株式投資においては企業の今後の成長が見込めるかどうか、という要素は非常に重要になってくるためこの分析は欠かせません。

そして、この要素は就職活動においても重要です。将来成長が見込める企業に就職するほうが、将来衰退していく企業よりも成長や働く環境も含めて良い、という想像は難くないでしょう。

では、この将来性を見極めるにおいて、企業のどんなデータを見ればよいのでしょうか。今回紹介したいのは売上高変化率売上高営業利益率、ROEの三つです。 

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まずは売上高変化率です。これは企業の売上高の伸び率のことを指します。簡単にいうと企業の売上が前年度と比べてどれだけ伸びたか、を表す数字です。計算式は

{(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高}×100

となります。一般的には売上高成長率が6~20%の範囲内に収まっていれば超優良水準といわれています。例えば前期の売上が100億円の企業の場合だと当期の売上が106億円以上の企業が売上高変化率6%以上の企業になります。

{(106億-100億)÷100億}×100%= 6÷100×100 = 6%

注意点としては売上高変化率が21%以上、もしくは▲21%以下の企業は危険水準とされています。マイナスの場合は説明の必要はないと思ますが、21%以上が危険な理由としては注文や発送、品質管理などが追い付かなかったり人員不足に陥るケースが多いからです。そのためここまでの急成長となるとその後躓くリスクが高くなります。

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次に、売上高営業利益率です。これは売上高から売上原価や販売費、管理費などのコストを差し引いた「営業利益」の 「売上高」に対する割合を指します。簡単に言うとどのくらい効率的に儲けることができているのか、を表す数字です。計算式は

営業利益 ÷ 売上高 × 100%

となります。営業利益率は業種ごとに平均は異なります。業種別の平均としては製造業は4.8%、卸売業は1.7%、小売業は2.8%、情報通信業(IT系)は7.3%、飲食業は4.1%、サービス業は6.5%です。一般的には10%以上の企業が「稼ぐ力」のある優良企業とされています。

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最後にROEと呼ばれる指標です。ROEはReturn on Equityの略で、自己資本当期純利益率(自己資本利益率)と呼びます。一般的に、このROEが10%~20%の企業が優良企業だとされています。ROEが高いと多くの投資家から優良企業だとみなされ投資対象にもなりやすくなるため、最近ではROEの向上を経営目標として掲げている企業も多く存在します。計算式は

当期純利益÷自己資本×100%

です。この計算式からもわかるように、自己資本を元手にどれくらいの利益を稼ぎ出すことができているかを見ることができます。株主としても自身が投資したお金がいかに効率よく使われ利益を生み出せているかを確認することができ、企業の大きさに関係なく同じ物差しで企業の収益力を比較することができます。

例えば自己資本が600億で当期純利益が90億のA社と自己資本が1兆で当期純利益が1200億のB社があったとします。一件、利益額の高いB社が優良そうに見えるかもしれませんが、ROEを計算してみると

A社:90÷600×100%=15%  

B社:1200÷10000×100%=12%

となりROEが高いA社の方が収益力が高い、ということが言えます。しかし、このROEには注意点があります。同じ総資産額の企業でも自己資本の割合が小さい企業にはROEが高く出るため注意が必要です。

例えば自己資本が60億で当期純利益が90億円の企業があったとします。この場合だとROEは

90÷60×100%=150%

となり150%という、異常に高い数値が出ます。しかし、この企業の総資産が1350億だったとします。すると、自己資本90億は総資産のたったの15分の1ということになり、残りの15分の14、つまり1260憶は負債ということになります。かなり極端な例ではありますが、こうしたROEが異常に高い数値の場合は、勢いがあり成長も期待できる一方で、かなりのリスクを背負った経営になっている可能性がある、ということを認識しておきましょう。

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これらは、ファンダメンタル分析のほんの一部にすぎません。まずはこの3つの指標から企業を選定すると、簡単に成長企業を絞ることができます。

これらの指標を活用して条件を絞り込んで、企業探しをしたい方は証券口座を開くのがおすすめです。証券口座を開けば企業探しや分析に役立つ様々なツールや情報が無料で使えます。口座開設は無料なのでぜひ就職活動でも活用してみてください。この方法で企業情報探したり、分析をしてみると周りからも一目置かれること間違いなしです。

今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました!