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「あしらせ」で広がる世界ー親子で感じた日常の変化と中学3年生の成長ストーリー

この記事では、あしらせをご利用いただいているユーザーのかたのインタビューをお届けします。
今回お話を伺ったのは、2024年10月から、あしらせをご利用になっている中学3年生の全盲のお子さんとその親御さんです。日常生活の中でのお子さんの変化について、親御さんならではの視点も交えながら詳しくお聞きしています。日々、お子さんの成長を見守っていらっしゃる親御さんに、ぜひ読んでいただきたい記事です。本インタビューの掲載ご許可をいただいております。
(インタビュー時期:2024年12月)

お子さん(ご利用者)へのインタビュー

インタビューで笑顔でお話されているお子さんの様子
あしらせをご利用いただいている中学3年生のお子さん

ー現在、どのような場面であしらせを利用されていますか?

毎日通学の時に、自宅から駅の間で片道30分程度かけて歩いています。今年10月に発売された「あしらせ2」から利用を始めたので、まだ練習中ですが少しずつ慣れてきたと感じています。ナビのサービスを使うのはあしらせが初めてでした。
最初は曲がり角付近での振動サインが早めに出ることに戸惑いましたが、何回か使ううちにコツをつかみ、「もう少し進んでから曲がるんだな」と理解できるようになりました。

ーあしらせを知ってから購入されるまで、どのような経緯やお気持ちの変化がありましたか?

数年前にラジオであしらせの存在を知って、試してみたいと思っていました。ただ、なかなか機会がなく、ようやく今年練馬で開催されたアメディアフェアで体験することができました。そこで初めて外を歩く体験をしてみて、「これなら安心していろいろな場所に行けそう!」と感じることができました。
今では徐々に機能を使えてきて、いろいろな場所に出かけられるようになっている実感があります。

あしらせで友だちとのお出かけ初挑戦

ーこれまでの生活と比べて何か変化はありましたか?

お子さんが、あしらせを装着した靴と白杖で道を歩いている
あしらせを装着した靴と白杖で歩行練習中の様子

これまでは、曲がり角の数を数えて歩いていましたが、あしらせを使うようになってからは、あしらせが振動で道を教えてくれるので、より周囲の安全確認のほうに意識を向けられるようになりました。
また、お友だちとのお出かけにも挑戦できるようになりました。駅前の障害物などにも気を配りながら歩くので少しドキドキしましたが、弱視のお友だちと駅で待ち合わせして、私があしらせを使って無事に案内することができました。
あしらせで検索したルートが思い通りのルートではなく、うまくたどり着けなかったこともあったのですが、その時は練習を兼ねてマイルートの登録をしてみるなど、楽しんで使っています。

ー今後あしらせを使って挑戦してみたいことはありますか?

初めての場所に、あしらせと一緒に1人でお出かけしてみたいです。

ーずばり、あしらせはどんな存在ですか?

あしらせは、毎日いろんなところをともに歩き、初めての発見がたくさんあるので、一緒に成長する相棒のような存在です。

親御さんへのインタビュー

ーお子さんを1番近くで見守られているご家族から見て、どのような変化を感じていらっしゃいますか?

初めてあしらせを試したとき、「全然違う感覚で歩けた!」と話していた姿を見て、日常でもそれを叶えてあげたくて、購入しました。
もともと歩行には意欲的な子でしたが、あしらせを使うようになって、より意欲的になったと感じています。
特に印象的だったのは、子供たちだけで待ち合わせしてお出かけできたことです。あしらせを使う前は考えられなかったことですが、友だちのお母さんと相談し、「子どもたちだけで行かせてみよう」と決めました。
結果的に無事にお出かけができたことで、本人たちにとって大きな自信になったと思います。その後も、「次も私が友だちを駅まで迎えに行く」と言うようになったほどです。

また、先日、あしらせを修理に出していて手元にないときがあったのですが、あしらせが無くても帰宅することができていて本当に驚きました。日々あしらせを使うことで道に慣れてきているのだと実感しました。

手をつないで歩く日々から、一人で歩ける未来へ

青空を背景に親と子どもが手を繋いでいる。手のアップの画像

これまでは、たとえ喧嘩をしていても外に出るときは手をつないで歩くのが当たり前の生活でした。親としては少し寂しい気持ちもありますが、やはりこれから一人で出かけられるようになると思うと嬉しいです。

今はまだ練習期間中で、通学時に娘があしらせを使って歩く姿を後ろから見守っていますが、その中で気づいたことがあります。
家族と一緒に歩いているときには周囲の人から声をかけられることはほとんどありませんでしたが、娘が一人で歩いていると、周りの方々が自然と声をかけてくださったり、手を差し伸べてくださっています。
その様子を見て、「娘は一人で歩いているけれど、周りの人たちがちゃんと見守ってくれているんだな」と感じています。
視覚障がい者が一人で外を歩く姿を、より多くの人が知り、接する機会が増えていくことで、社会全体がつながり合えるのではないかと思います。

また、技術の進化による今後の発展で、障がいが障壁にならない未来が来るのではないかと期待しています。それを実現するために尽力されているあしらせの皆さんのような存在こそが、娘の未来を広げてくださると感じています。心から感謝申し上げます。

ーこちらこそ、あしらせが一助となり、さまざまな場所や人々と触れ合うことで、お子さんの未来に素晴らしい機会が広がることを心より願っています。ありがとうございました。

さいごに

いかがでしたでしょうか。あしらせでは、お子さんと親御さんが安心してご利用いただけるよう、さまざまなサポートを提供しています。
例えば、登下校や習いごとに行くときに、いつも歩き慣れた道で案内できるマイルート機能や、あしらせを使っているお子さんが登下校や外出から帰宅できているかを確認できるよう、ナビ中の見守り機能をご提供しています。あしらせの公式ウェブサイトでは、製品情報や最新の機能について詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。