夢日記20230219
芝居の終わり、ラストの映像がちょっと引っ掛かりはらはらはしたが、なんとか無事終わった。場内が明るくなり、観客が引いていく。ロビーでありがとう、おつかれさまの声がする。
制作チーフのSが、ここは話していた方がいいなとスイッチが入ったかのように、もうひとりのスタッフの「Kと結婚することになった」と告げる。
「あそう」と、アンケートを貰い目を通す。
何やら文字が多めのアンケート、皆、詩を詠みたいのかと思うほど文字を弄し、饒舌だ。こちらはまだ彼の世界から戻ってきたばかりでふわふわしている。ざわざわと周囲の音は聞こえるが、アンケートへの感想が浮かび、またKとも喋り、文字通り夢現な状態である。
Kは、もじもじしながら
「5月のことお願いしなくちゃね」と言っている。
「そうね」と答えながら、それがいつのことか自分はわかっていないし、そんな仕事の話がそれまでにされたことも覚えていない。ただ、なんとでもなるという万能感があり(それは本番を終えたばかりの高揚感であり、K,Sが有能の故でもある)
「そうね」と答えながら、「結婚のこと聞いたよ」とは言わないておこうと思っている。そしてそれは、何でだろうと思っている。
夢の中の感覚はいつだってそんなもの。何の説明もなく、多くのことが同時にわかる。
思うに、無意識ではふたりの(付き合ってる)ことを知っていた(それは確かめ算だし、後から知って、「しまった」でもなく、ただ「そうなのか、ひとは可笑しなものであるな」という感想でしかないのではあるが…)
アンケートの感想に感じた、持って回った物言いのくどさ、それでも、そう書いてしまいたくなるような芝居を御覧いただいたんだなと、ほんの少し冷静になり感じている。いろんなことにただそうなんだと納得して夢は進む。
つまりはこうなのだ、「ひとは可笑しなものであるな」
5月のこと(芝居?)は、今さっき丁稚上がったのではないかとは思ったが、それも芝居の感想のひとつ、それが断る理由にはならないなあ…と、またアンケートの続きを読む。心地良く、夢か現かはどっちでも良かった。ただ、今回の芝居の手応えを感じていた。