夢日記20240505
お城の駐車場に車を停めて 台本の読み合わせをしている。2本 いずれも自作で、まだ上演がされていない。次の公演はどちらにしようか 、それを試すための読みであったのだろうと思う。
1本目を読む、なかなか好感触。
2本目も読む。声にしていて自分自身 重いと感じる。 感想を聞くとやはり 思わしくない。これをやるにはあいつがいないと…。 出演にと考えていた俳優がいなくなったことがまた自分を苦しめる。
皆と別れ、 繁華街へと歩いていく。 通り過ぎた道端に 店から帰るお客を盛んに送り出す女の子たち。ふと見たその群れの奥に白いスーツのあいつらしき姿が見えたような気がしたが、錯覚だった。背格好はそうだとしても 髪型も表情も 似ても似つかない。
そのまま通り過ぎ、スタンドバー へと入っていく。カウンターでビールを頼み、飲み始める。どこか何かが引っ掛かっていた。
ふと入り口の方を見る。さっきの白い女がこちらへと向かってくる。見慣れない顔、その女の瞳が涙で溢れるのを、自分は目を見開いてぼーっと見つめていた。
お前、そんなところにいたのか…。
ほんの 目と鼻の先、すぐそばにいたのに半年も気づかなかった自分を責めた。
ほんの些細な瞬間にすれ違ったふたり。
店の入り口から入ってこようとしない女。男は俯いて、またビールを飲んだ。