夢日記20230407
二頭身のちいさな女の子を先頭に、
それよりちょっとだけちいさい男の子とふたり、ドアを開けて逃げ出した。廊下の床や壁をどんどん叩きながらエレベーターの扉のすきまから入り込み、追いかけたがすんでのところで閉ってしまった。扉のすき間が閉まる時、床とエレベータホールのすき間も見えたがひやひやするほどそのすき間は広かった。
急いで隣のエレベーターに乗り込む。最上階にほど近いエレベータは当然下へと向かうはず。隣のエレベーターホールからだろう壁を叩くどんどんという音が響いている。もしかしたら飛び跳ねているのかもしれない。5kgにも満たないふたりが飛び跳ねたからといって、まさかエレベーターが壊れる落ちるということはないだろう。
こちらのエレベータが先に着いたようでふたりが出て来るのを待ちうける。どんどんが近づき扉が開く。ふたりがまたそのすき間から走りだしたところを捕まえた。
ふたりは神妙に(いや、キラキラした目だが…)立ち止まる。急に恐れ、続いて怒りが湧いて来た。まずは先導した女の子続いて男の子の頬を平手打ちにした。一瞬キラキラが止み、びっくりしたような顔。次の瞬間泣きき出すのかと思ったらふたりはケラケラ笑い出した。ちょうど遅れて来た向こうのおじいちゃんに子ども達はだっこされ、ふたりは連れ戻された。
ほっと一息、ランチの時間だ。
人の群れが向かいの通りへ歩いて移動し、店の前の歩道に並べられたテーブルその席につく。料理はすでに並べられ我々はもくもくと食べる。さきほどまでと打って変わっての和やかなランチ。様々な国のひとたちがいてメニューも。だからかいろいろのもの。ところどころつまようじにちいさな国旗が立てられていた。
あちらのテーブルから
「どうしよう、あまっちゃってる」の声。その余りに興味が湧いた自分は、食べていいかと確認。
シュア(もちろん)の声。いただくことにした。うまい。さっきまでの味とはまた違う。調子に乗りもう一口、もう一口…。そばにある抹茶のケーキは一口食べてあり彼女のもの。周りのは手づかず、
「それはいいですか?」と指さすと、
「調子に乗り過ぎ!」と、ぴしゃりと制されランチは終了。
皆、食べ終わると今度は、
元のビル、駅の方へ向かって歩いて戻る。
「え、だって、次の撮影は逆方向じゃないの…?」逆は逆だが、電車に載らないとダメらしくそれに乗るには、元に戻るしかないらしいのだ。それじゃあ仕方がない。我々は、地下鉄の入口(そう見える)から地下へ。
だが、行けども行けども下がある。だんだん時間がなくなっているのか人の群れは走りだす。最初こそエスカレーターで下っていたが、その内、階段となり人の群れもそれぞれのフロアーで右に左にそしてまだ下へとまるで出口はどこかとパニックを起こし走りだしているよう。自分も結局走っている。さっきまで一緒にランチをしていたひとらも今はどこに行ったのかわからない。
周囲の肌の色、着ているもののバラエティに富む感じがどんどん濃くなっている気がする。さっきまではカリフォルニアの陽光を浴びてランチで国際的でおしゃれなんて思っていたのに、今は人種のるつぼというかなんかほんと「ここはどこ?」という感じ。
とにかく早く行かなければ。
走っている内に、捕まれば殺されるくらいの心地になり階段の手すりから下に飛び降りたり、「どうだすごいだろ」と自慢したくなるほど足が速くなり、階段をパタパタパタパタと軽快に降りて行った。そのまま暗がりをくぐると大きな歓声が聞こえて来る。
「何があるんだ、何が起きているんだ」と気が気じゃないがもう前に進むしかない。
暗がりを抜けると大きな広間、広場? 周囲には大勢の群衆が歓声をあげている。ここは広間なんかじゃない、コロッセウムで殺し合いを大歓声で楽しむみたいな円形劇場にたどり着いた。今度の餌食はどうやら自分らしい、もう観念するしかなかった。