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また本番前らしく、慌てている。いつも似たような夢ばかりみる。 荷物をまとめ、ワタワタと移動しようとする。丁度夕飯時である。 「はい」 「ん?」 「お釣り」 「ああ」 「失くさないようにちゃんとしまってて」 「わかってるよ」 つれあいからお釣りの入った紙袋をもらい金庫に入れる。外は砂利道。他の荷物もあり道端に金庫とタイヤを置く。タイヤ? タイヤは小道具か何かか。電話が鳴り出る。 「まだ来ないの?」 と、のんびりした声。会場のおかみさんだ。今日は居酒屋でのステージ。
こんな夢を見た。 子ども達の大きな声で目覚めると、小学校の小さなホールに布団を敷き寝ていたようだった。 今日はこの小学校での本番の日。だが、昨夜眠れず、早くに来て舞台にする予定の平土間に布団を敷き、寝てしまったのだ。時間になり人が集まれば、きっと誰かが起こしてくれるに違いない。 ところが、観客の子どもたちが並んでも誰も起こしてくれず、さあ、開演時間となってやっと、 「よろしくお願いします」と、声を掛けたというわけだ。そんなことがあるものか、皆のんびりしすぎ…。 「え