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来た…本番前の夢…。 さあ、本番開始 読み始めようと 本を開くと 第一夜がない。破られている。一瞬 身動きができず、ざわざわとした客席。それから仲間たちがどうしたの と言う 表情。 「『第一夜』がないんだよ…」 それならと本を貸してくれようとするが、そのどれもが見たこともない第一夜。まさかと思い他のページも良く見ると、初めて見る第〇夜、一体誰が書いたの、漱石じゃないよね…? 客席からは「何でもいいから読んじゃってよ」の声。結局、頭が真っ白になり声を発することが出来な
その① 暴れる犯人を羽交い締めにし逮捕したが、凍える程ではなく勾留出来ず、釈放。「何でなんすかね」とぼやく。 その② 青空。ジェット機の爆音が通り過ぎ、次の瞬間、カニのお化けみたいなロボットが投下された。正面に鋏か口かがいくつもあり、それをカシャカシャ言わせて、逃げ惑うひとたちをひねりつぶす。阿鼻叫喚。 干してあるタオル、シーツからのそっと顔を出したのは、それでもずっと絵を描いていた女の子。彼女は無事だった…
夢の中で自分は 貧乏劇団員の女の子で 、朝まだ薄暗い頃から劇場に向かって歩いている。 途中 ここで左に曲がる というところを通り過ぎ、 別の道を行ってしまう。 いつもなら もう劇場に着いてもいい頃なのになぜつかないんだろう。 劇場では 厳しくも優しい先輩たちが何をするでもなく いるのだが、 劇場主のおばあちゃんが まだ来ず 入れない。 さっきから電話をかけ続けているが誰も出てくれない。あーと 焦る。 やっと劇場に着くとまだ 劇場のシャッターは開いていず、 後ろから「申し