見出し画像

サンデー関連与太考察メモ日記3【崩壊:スターレイル】

 まとまりきらない思考を書いては消しを繰り返していたら1ヶ月経ち、次バージョンの予告番組を迎え、サンデー生存が確定した。ひとまず大安心。
 とりあえず2.2中に考えていた小粒な話を列挙していく。与太話の域を出ないのでご了承を。


サンデーと社会契約

 同意を得ずに選択肢を奪って夢に沈めるという方法がよろしくないことは勿論なんだが、一旦置いておこう。
 サンデーの夢見た楽園とは、ホッブズの社会契約をより厳密な形で結び直した世界といえるのではないだろうか。人間が我欲により競争し殺し合う自然状態と、秩序の保たれた状態とを対比し、自由の制限を引き換えとして国家権力の支配と秩序の下での平和を実現する……。かの有名なリヴァイアサンは社会契約を結んだ人民の集合体として描かれるが、オーク家107336の魂+エナの夢に浸る人々の数多の願いを集めて顕現したディエス・ドミニは、まさにリヴァイアサンにあたるものと思しいし。
 大昔の哲学の講義の記憶を引っ張り出しただけなので理解の正確さは担保できないが。

笑い

 2.2開拓クエストで印象的だったことの一つに、サンデーのふとした笑い声がテキストにも表記されていたことがある。こんな感じに。

好きなので撮ってたもの

 スクショを漁るとあまり喜ばしくないものもあった。

 この笑い、サンデーにとってあまりよい養い親とは言い難かったであろうゴフェルの口癖でもあったのだろうか。
 笑っていたとき、そうしながらもサンデーは常にストレスを抱えていたと思われる。2.1ではロビンを失い、ファミリーには白眼視され、味方のない中でアベンチュリンを私刑にしたときの歪んだ笑みが印象的だった。上に掲げた2.2の画像のシーンでも、遣る瀬なさを短い笑いに込めているようだ。子供時代の光円錐のように、彼が妹とともに屈託なく笑える日が来ることを祈っている。

ゴフェルはどうなった?

 大劇場でサンデーと意味深な会話をしたのち、ゴフェルの鳥は大量死していた。もっとも彼はオーク家の者たちのガワを使う精神生命体の趣があるから、あれでゴフェルが死んだと断定するのは難しい。ただし、このときの会話の内容から、敢えて「ゴフェルは自死した」説を書いてみたい。

ゴフェル自死説

 サンデーとゴフェルの計画では、元来、ドミニクスを召喚するのはロビンのはずだったという。サンデーはロビンを先に眠らせることで、自分が調弦師の役目を買って出たわけである。この行動は「代償」を伴うというゴフェルに対し、サンデーはこれを「裏切り」というならもう一つの太陽を撃ち落とすと返す。太陽は秩序を示唆するから、彼はロビンを舞台に上がらせようとするなら、共謀者のゴフェルをも手にかけると明言したことになる。
 この意思表明に対し、ゴフェルは「報い(karma)」を持ち出す。サンデー周辺には、ステッカーの「輪廻(cycle)」然り、仏教用語も目立つ。サンデーは、報いはすべての生命に当てはまると考えている。「自己価値」の話も踏まえれば、人間をはじめとする生命が生きていく上で他者を退け、害したことへの報い、ということだろうか。その上で自分の報いはゴフェルとは関係ないとする。アナタを撃ち落とすことを報いの対象とは考えない、ということか。
 しかしゴフェルは腹を立てるでもなく、「いいだろう。君が彼女の代わりに犠牲になることを望むなら、私がそれを叶えよう」と語る。このセリフは何を意味しているのだろうか。素直に考えるなら計画の変更を認めるということであり、サンデーも「譲歩」と捉えている。しかし、この後、鳥は死に、サンデーは驚いたような表情を見せる。少なくともサンデーが手を下したわけではないということだ。
 ではなぜ鳥(ゴフェル)は死んだのか? 以下推測。

 元々の計画では、ロビンが数多の願いを撚り合わせて「調和」の一面たるドミニクスを召喚し、サンデーがこれを乗っ取って「秩序」の化身ディエス・ドミニに変貌させるはずだった。
 ところが、サンデーはロビンを連れてこなかった。「調弦師」がいなければ、そもそもドミニクスを召喚できない。
 ゴフェルはサンデーにいくつか確認をした。ロビン不在の召喚の代償を理解しているか。報いを信じるか。ここでの「代償」は願いを紡ぎ合わせるためにロビンの歌の代わりに必要なもので、「報い」は本来であれば払う必要のなかった代償を払ったことへのもの。サンデーは最初の問いを、ロビンを連れてこなかったことへの咎めだと誤解し、ゴフェルを威嚇した。次の問いには、ゴフェルが死んだとしても、それは自分の報いとは関係がないと明言した。同時に「秩序」への志が変わらないことをも示した。
 これらを確かめて、ゴフェルは自分自身を滅ぼした。自分と、自分が束ねてきた107336のオーク家の魂を委ねてサンデーを「調弦師」とすることで、サンデーが夢の楽園でただ一人の覚醒者、すなわち永遠の「犠牲」となる未来を叶えるために。
 多くの鳥が背後に斃れたとき、サンデーはゴフェルが「秩序」に殉じたことを悟った。曲がりなりにも養い親であった存在の死をしばし悼んだのち、自らも「秩序」の道を貫き、永遠に楽園に身を捧ぐ決意を固めたのだった。__

 死に逃げみたいな感じがするので嫌だが……。
 ついでに。このシーンの最後にサンデーは「ワタシは空高く飛び、天上の太陽となる。すべての生命は我が光の中で生き生きと育ち、すべての罪悪は隠れることができなくなる」と唱えた。一方、ゴフェルのステッカーには、「彼の木陰はすべてを覆う」とある。同じ「秩序」にかけていても、この二人のスタンスは元から異なっていたのかもしれない。太陽になろうとしたサンデーと、大樹として枝葉と根を広げた「ウッド爺」ゴフェル。

 もしくは…………

「ゴフェル」は既にいなかった説

 我々がゴフェルだと思っていたものは、まさに「夢の主」といえる星核がゴフェルを乗っ取ったものだった説。「私がそれを叶えよう」が星核のセリフだとしたらしっくり来る気がする。鳥が死んだように見えたのは、ドミニクスを秩序で乗っ取って夢を創造するために余力を作るためとか。

サンデーのノートの会話

 2.2後のサブクエストのノートを拾ったときに出てくる会話。日本語版だけボイスがないが(なぜ?)、海外版でサンデーとロビンの会話だと確定した。ただ、サンデーがロビンに「とどめを刺」すよう告げることや、ロビンが墜落してすぐ意識を失ったと語っていることや、このノートにはかなり血がついていたがサンデーはちゃんと生きていることなど、疑問が残る。

 海外の方の考察を読んで考えたのだが、このノートの会話をしていたサンデーとロビンは、本当に私たちが2.2開拓クエストで話し合い、戦ったサンデーと、彼に眠らされるも目を覚まし、最後には彼を抱きとめたロビンなのだろうか? 別のループで別の展開を辿ったサンデーとロビンなのでは?
 ピノコニーが夢の世界でループを繰り返しているという考察は早くからあったように思うし、現にディエス・ドミニ戦には一度負けて夢の中でループしていた。黄泉とのシーンを考えればもっとあってもおかしくない。
 ゴフェルの当初の計画では、ロビンが「神に選ばれし者」であり、「君たちのうちどちらかが、定められた道を歩み、ある結末にたどり着くことになっている」という。2.2ではサンデーがあらかじめロビンを眠らせていたので大劇場にはサンデー一人の状態でことが始まったが、もしかすると別のループで、二人が「一緒に空へ羽ばたくはず」=二人でディエス・ドミニを喚ぶつもりで大劇場に赴き、どちらか一人だと告げられ、ロビンを調弦師とするために自ら翼を折ったサンデーがいたかもしれないし、強制バトルロイヤル(?)で秩序(調和)への適性が高いロビンを残して、サンデーが脱落させられたかもしれない。突飛な話だが……。
 いずれにせよ、上空の大劇場の舞台から抱き合って落ちた二人の会話が、よりによって大劇場に残っていることは辻褄が合わないように思う。血を流すほどの怪我をしていたのならなおさらだ。ロビンはショックで記憶を失っていたか、もっと悪い場合には救助したファミリーにサンデーの安否に関する記憶を消された可能性もあるが。

今後についていくつかの説

 まったくの私見なので、真に受けないでいただきたい。
 逮捕されているというNPCの発言の信憑性は、2.3予告番組で出てきた光円錐で高まった。

「目覚めた後も、世界は変わらず苦痛の輪廻の中にあるだろう。
そこから逃げることはできない、今までのように……」

 説明文の一部はサンデーの独白のように見える。光円錐名からも、確実に2.2後の場面である。監獄にしては開放的で、装いも完全で、蓄音機まで置いてある。脱獄したのだろうか?

hoyowikiから取れる。美しい……

 私が喜んだのは彼の羽がいくらか大きく生えているように見えることだ。2本の釘ピアスが刺さる向かって右側のが小さいが、それでも今までのイラストその他よりも、格段に立派に見える。彼の表情は未だに憂いを帯び、テキストも決して楽観してはおらず、腕を組んで未だ躊躇っているようにも見える。しかし、翼は健やかさを取り戻している。飛ぶ準備はできているのかもしれない、彼が望みさえすれば。
 彼は長く孤独の中にいたと思われる。弱者を憐れんでの飛翔は挫けたが、彼自身は永遠の孤独の運命から「解き放たれ」、たとえ弱者であってもいつか夢から覚めるために眠るという答えの一つを提示された。なので個人的には、彼はもはや孤独の道を歩まず(あるいは目的地は異なれど道行をともにする相手を得る)、現世に自由意志を勘案した楽園(平和)を模索するのではないかと思っている。
 以上を踏まえて、改めてサンデーの今後について。

星核ハンター加入説

 詳細は以前の記事で書いたし、他にも記されている人はいそうなのでそちらを当たってほしい。

 簡単に概要と補足。
【根拠】
・『レイヴンズ・デス』でここまで詳細にサンデーの過去、動機、結果を描けるのは未来視ができるエリオしかいない。
・現役ハンターに対してと同様、夢や願望の実現を条件に勧誘している。
【星核ハンターの利点】
・サンデーは控えめにも戦闘向きの人物ではなさそうので不明だが、エリオの視る未来では必要なのかもしれない……。
・世界を救う崇高な志を持った人材として?
【サンデーの利点】
・過去から現在に渡り兄妹を翻弄してきた災いの大元は星核。「星核ハンター」の原義に立ち返って星核の回収と無力化を行うなら承諾するかも。
・エリオの申し出を受けるのが現状として最もマシな選択。
・孤独からは程よく解消される。
【反論】
・ファミリーを「裏切った」のみならず星間指名手配集団に加わったと知れれば、ロビンに心労をかけることが想像されるため、敢えてこれ以上アウトローになる道を選ばない。
→前線には出ないように立ち回り、指名手配を避ける。/兄妹が一度対面する機会が設けられ、そこでサンデーが飛ぶことをロビンが応援すると伝える。/もう世間からの印象は最悪なのだからこれ以上失うものはない。
【余談】
カフカとサンデーって相似/対比になってないか?
・紫(〜赤)系統と青系統
・精神干渉系の能力
・「麗人」と「ピノコニーで最もハンサムな男」
・バイオリン奏者(サンデー:webイベ「次の歌が始まるまで」)
・*4光円錐の蓄音機(「フェルマータ」と「調和が沈黙した後」)
・恐怖を知らない人と失う恐怖を知っている人
・大事に思う人がいる(開拓者とロビン)
この新光円錐を見てしまうと、美男美女で並べたくなるが……。

 正直『レイヴンズ・デス』がサンデーへの招待状であるなら、内容から星核ハンターの招待以外の線がほぼ失われるのだが(サンデーが受け入れるかは別として)、一旦目をつぶることにし、かつ『レイヴンズ・デス』を蹴る可能性もあるので、他の説を考えてみたい。

豊穣の民加入説

 薬師の恩恵を受けた地の描写が、傍目にはサンデーの理想郷に似ている(似すぎている)ことから。ただし我々は豊穣の悪しき末路を知っているので、サンデーにもあまりおすすめしたくない。

スターピースカンパニー加入説

 ええ……
 まあ……カンパニーと一口にいっても部門ごとに別会社ともいえるくらい色々だからね……そもそもは宇宙を大きい脅威から守ろうとするクリフォトの後方支援部隊だからね……もしかしたらサンデーの楽園の基盤になるんじゃない……(カンパニーが潰した惑星から目を逸らす)
 ジェイドは水面下の交渉に長けているという。主人を殺した奴隷だったカカワーシャを大胆にも採用したように、ファミリーを「裏切った」サンデーを秘密裏に引き抜くとしたら……。
 ジェイドは蛇をモチーフにしたキャラクターであり、蛇はリンゴ=禁断の果実をくわえている。明らかに楽園追放のオマージュ。ドミニ最終段階(哲学の胎児)でアダムっぽい攻撃(ET式指タッチ)をしてきたサンデーを楽園から追放するというていで、カンパニーの傘下に匿ったとしたら……。
 さらにジェイドの餅光円錐がこちら。「されど希望の銘は無価」。

こちらもhoyowikiから取れる。

 ひび割れた建物を背景に、子供たちを慈しむジェイド。カンパニーの辣腕商人がしかし片面では慈善活動家でもある……ということだろうか。光円錐名からして、苦難の中にある子供たちへ希望を与えることは無報酬でできること(将来への無償の投資でもある)、と考えていそうだ。
 余談だが、この活動を行っているのは彼女だけではない。ロビンもまた、戦地の子供たちのもとに赴き、歌を教え、希望を宿す活動を行っている。

 カンパニーに、ジェイドに勧誘されたならば、サンデーは確実に断るだろう。しかし彼女はいうかもしれない。誰にとっても希望(だけ)は無価で手に入れられるべきもの。故に、まだあなたに終身契約を結んでもらおうとは思わない。外部協力者として、まずは世界を見てみない?……
 ないとはいえない話として。でもカンパニーに指名手配されなかったら、(ピノコニー以外では)日の下を歩けるんだよな……? 加入はなくてもなんらかの交渉があったらいいかもしれない。

PVのキャプション振り返り

 バージョンPVなどのキャプションを今になって見返すと受け取り方が変わる気がするので、いくつか。

歓喜の中で涙に濡れ、哀悼の中で笑う。最も苦しいシロップの中で狂人の美しき夢を味わう。

【崩壊:スターレイル】Ver.2.1PV:「深淵への狂走」

 2.1の予告PV。ストーリーを考えるに、アベンチュリンのことか。調和の洗礼を受けた後の様子っぽい。「狂人」はサンデーだろうか……。

もし、翼があったら、私たちは空へと飛んでいく ——たとえ、いつか落ちるとしても。 永遠に執着する必要はない。刹那を恐れる必要はない。

【崩壊:スターレイル】千の星を巡る紀行PV「もし、翼があったら」

 幼少期兄妹がお披露目された紀行PV。今にして思えば、これはまさにロビンからサンデーへのメッセージだったのだろうか。永遠に続く安寧に執着する必要はなく、鳥が落ちて死ぬ刹那を恐れる必要もないと……。

銀河を独り揺蕩っていたら、傷つく誰かの心を守れるかな? 太陽を見たことがなかったら、希望に翼が生えていることを知ることはないでしょう?

【崩壊:スターレイル】ロビン キャラクターPV 「独り揺蕩う」

 ロビンPV。彼女の曲名が繋げてあるので、2.3に出る新曲の名前は「太陽を見たことがなかったら」かこれに類するものかもしれない。太陽……。

夢は願いの実現であり、夢見る者の自己欺瞞でもある。

『崩壊:スターレイル』SGF出展動画——「夢想の芸術」

 今日出たばかりの動画。夢の定義の前半はサンデーにも当てはまったが、後半はどうだろうか。

実装時期

 2.4からはやはり仙舟に戻るようだ。新キャラのシルエットも出た。人数から考えるに少なくとも2.6くらいまでは演舞典礼のストーリーになりそうだ。

 以前キリストの復活に準えて2.5実装を唱えてみたが、まだかかるかも。サンデーがピノコニーを離れ、どこかに加わった状態で実装されるとしたら、そのストーリーを描く必要があるだろうから致し方ない。ではいつになるか→2.7後半。根拠は以下:
・2.7後半ガチャ開始日は12/25のクリスマス当日。降誕祭。
・2.Xのラストで温めていたサンデーを実装、いい流れで新しい星に繋ぐ。
・サンデーと7は縁深い。
・ロビンの勲功アイコンは未実装。サンデー実装時に兄妹繋がりで出る。
・ロビン復刻を合わせても差し支えない時期。

 流石にボス後の光円錐まで出して生存を確定させた上で「実装しませ〜ん」はあり得ないだろう。頑張って待つからクリスマスシーズンに破格待遇で実装してくれ〜〜! 2.7実装の場合、2.5中の10月中旬に告知来るだろうから、ひとまずあと4ヶ月を待とう。
 性能は氷の知恵、属性無視の靱性削り+靱性撃破トリガーの追加攻撃でベット。しばらく氷属性の*5来てないし。

余談

勝手にイメソン集

 他ジャンルの曲もあるけど受け取り方は自由として許されたい。リスト順のまま聴けば過去→2.2→未来な感じになる……?
 一曲だけ選ぶなら「水平線」。

ray/BUMP OF CHICKEN
In Hell We Live, Lament/Mili
Sleep Walking Orchestra/BUMP OF CHICKEN
Midnight/Coldplay
星の消えた夜に/Aimer
誰か/いきものがかり
水平線/back number
Awakening/Secret Garden
翼をください/赤い鳥
ワンダーランド/サカナクション
きらきらにひかる/いきものがかり
Great Harmony/平原綾香
Up with the Birds/Coldplay
The Dream/Secret Garden

https://open.spotify.com/playlist/3wT6wh0u3zvGui2s5R3zPC?si=4bcc78b91a7547b3

烏羽怪人

 モゼ(Moze)。いやシルエットからしてまったくの別人だろうけどさ……。
 ちょうど行方の分からなかったサンデーが仙舟で演舞典礼に出場する絵面が一瞬。というかよりによってカラスモチーフで被せる!? サンデーをカラスじゃなくて不死鳥とかモチーフにするってことですか?
 PASH!7月号を買ってサンデー制作秘話を読もう。話はそれからだ


それではまた。