S川話「ウンコテロ」（過去ブログ記事）
熊本時代（大学時代）、S川のバイトしていたローソンで「ウンコテロ」が起こった。
「ウンコテロ」とは、トイレが利用できるコンビニで、トイレの横の掃除用具の部屋にババ（ウンコ）をしてそのままにして逃げていくという非人道的な行為である。
ファミレスでS川からのその手口を聞くと、俺は即座にそれをウンコテロと認定し、犯人の用具室のすぐ入り口にババをしてなにくわぬ顔で撤収したやり口（犯人特定できず）から、かなりの知能犯だと断定した。
S川は、テロを発見しながらもその処理を避けるため、別のバイトが見つけるまで沈黙を守り無視しつづけ、処理（ウンコの掃除）から逃れることに成功した。
別のバイトが気づいて
「何これー！？もーこんなとこでウンコしてるー」
などと声を上げて発見を知らせたため、発見者が責任者としてして片付けさせられていた。
S川のように一瞬考える行動ができるかできないかは、テストだと引っ掛け問題に引っかかるかどうかの違いだ。
この辺もS川がテロ発生を知っていながら何食わぬ顔を別の仕事をしてしていたのは笑った。
だが、テロが行われた用具室を開けた時の臭いとあと一歩踏み出していれば自分がテロられていたという恐怖を
「地雷じゃないけど、踏んでたら終わりだったばい。
もう一歩踏み出していれば完全にアウトだったけんね、ドア開けたらすぐのとこにしとったけんねｗ」
と、語った。
さもあらん。バイト中に店内でババを踏んだ男となれば、バイト仲間からも「ウンコ君」などとあだ名をつけられる可能性が高い。下手したら店長や先輩バイトから
「おい、ウンコ」
とか呼ばれて強制的にトイレ掃除担当にされかねない。危ないところだｗ
あるはずもないところに地雷のようにババがひそんでいるのがウンコテロ。
だが、臭覚と反射神経があればかわすことは不可能ではない。かといって、全員が無事かわしきれるようなたやすいものでもない。
S川のテロをかわした武勇伝と処理すらもかわしきった胆力を一笑いした後、ウンコテロ犯の心理を二人して考えあった。
一瞬でテロって引き上げねばバレてしまう危険性が高いテロなので、犯人はギリギリまで我慢していたと思われる。ひょっとしたら頭出し状態で用具室に突入したかもしれない。そして、中でさっとウンチングスタイルを取ってブリブリｗ
それか、本当に自爆寸前まで店内で立ち読みなどで物色行動をしてカモフラージュしていたのかもしれない。でもって、中で爆発させてヒット＆ウェイｗ
なにせ、トイレで用を足すのとはわけが違う。鍵がかからない用具室で、いつ店員が来るともしれぬ、またトイレに来たほかの客に見られるかもしれぬ中での犯行だ。尋常な神経の持ち主では実行不可能な、まさにテロ行為だ。
普通は恐怖が先にたって実行できないし、酔っ払いが間違ってやってしまったような可能性もありえないのだ。平和な日本でこれだけのことをやってのける犯人は、一体どんなやつだ？
武器もなし、徒手空拳でコンビニ一店舗の用具室をウンコ部屋にしてしまう荒業をやってのけた奴、まさにテロリストだ。しかも防犯カメラがあるのに特定すらできないとは。
トイレットペパー考察。脱糞後の紙はどうしたんだろう？用意したのか、トイレから持ち出して元に戻したのか、あるいは拭かずにズボンを掃いてそのままランアウェイしたのか、いずれにせよ、リスクは高まる行動だ。
やはり一番気になったのはテロ後の心理である。
やった直後は現場からすぐ脱出、逃亡したが、後日、犯行現場の店に何回か来て、店員の顔を見て
「コイツが俺のブツを処理したかも、むふふｗ」
と考えて笑ったはずだ、などなど。
最終的にテロリストは愉快犯以外にないだろうと結論づけた。
おかげでこの後、このローソン（注：今はもうない）では用具室の点検が義務づけられたｗ
思えば、そうとうな時間を熊本時代はジョイフル（九州に多いファミレス）で過ごしていたが、キモト（大学の変人）以外にも事件は毎日毎日起こっていたｗ
この時、ジョイフルの店内で大声で「ウンコ」と「テロ」という正反対の単語を連呼する大学生二人を、コーヒーのおかわりを注ぎに来たウェイトレスはどう思っただろうか。
楽しい、懐かしき日々。
※昔のブログ移転記事。2010年12月20日アップの記事。
内容が内容なのでアップを迷ったけど、職場でN藤さんにリサーチしたところ、笑ってくれて「読者の幅が広がる」との意見をいただいたのでアップ。スピ以外の一般の読者用記事。ちなみに続編がありなので、スキの数次第でアップするつもり→翌日アップしました。
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