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年末年始

今年は昭和99年になるようだ。

昭和49年生まれの私が、来月50になるのだもの。

私はいま書くことで、気持ちを上に向けようとしている。
たらたらたらたらと綴ります。



年末の我が家を、次男の溶連菌と長男の胃腸炎が襲った。
年末年始休業に入る寸前のクリニックに駆け込み、適切な薬を処方していただけて助かった。

くたびれて、おせちを作る気持ちが日に日に削られていく。

喜ぶ顔が見たくて、子ども達の好物、栗きんとんは作った。
他にはいりどりと、私しか食べない紅白なます。

30日は母と、デパ地下に海老の天ぷらを買いに行けた。
年越しそば用、家族の人数分の海老天。

母とはあと何回、こうやって一緒に行けるだろうか。
混雑の中を母とゆっくり歩いた。


大晦日。

「うどんがいい」
次男が言い出して、長男も夫も。

私はおそばがよかったので(うどんも好きだ)三人分の年越しうどんを作った。
自分にはおそば。

澄んだお出汁の中で白いうどんが行儀いい。
香川のあの人を想う。

いつもより早めに食事が済むと、夫は紅白歌合戦を観始めた。

私は別室に行きPCを立ち上げて、気になっているPTA会計に手をつけた。
年明けすぐに、中間決算報告書を作らなくてはならない。

区切りのいいところまできたら、夫の観ている紅白の方へ。

元旦。

家族で、歩いてすぐのお寺に初詣。

本殿までは長い石の階段。
子ども達が小さい時、よいしょ、よいしょと声を出しながら昇ったねと夫と懐かしむ。

嫌がる長男とおどける次男と一緒に、写真を撮る。
私の大事なお守り。

うとうとと昼寝してしまい、夕方起きたら、大変なことが起きていた。

見ない方がいいと思っても、見ずにはいらなかった。

動悸がしてきて、血圧が上がり、慌てて頓服の薬を飲む。
3.11の時を思い出す。

もうあの頃の小さな長男ではないし、あの時はお腹の中にいた次男は、私の目の前に居る。

子ども達の身体に手を当て、撫でた。

怖く、たいへんな思いをしている方々が、一秒でも早くおだやかな日々に戻れますようにと願って。

二日。

朝起きた時から頭痛がした。
みた夢も悪かった。

昼に着くように、家族で夫の実家へ。

テーブルにのりきらないほどのごはんとたくさんのお酒。

孫達はお年玉に喜ぶ。

私の体調を聞かれ、これから始まる治療予定の話をする。

心配される。
あなたは考え過ぎると言われる。

同性であっても体質や状況がちがうから、説明も難しいし、なんとなくの理解でいいと思っている。
決断するのは自分なのだ。


テレビ画面に映る映像に息をのんだ。
これはなに?
どうしたの?

私は今ここで、なにをしているのだろう。

何も出来ない。

義実家の食卓の下で、そっとスマホを開く。

並ぶアイコンに勇気をもらう。



義実家からの帰宅中、寄ったコンビニで、昭和99年の文字大きく一面にあるスポーツ紙を見かけた。

99年、やべぇよと長男が言う。
明日オレ、どこも行かないと次男。


義母に御礼のメールを送り、noteを開く。

noteのお友達が漢字ナンクロにチャレンジしている。

私は私の場所で、心と身体を守ろう。

99年は始まったばかり。

文章と共に生き抜きたい。