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小説

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異形ひしめく船上都市での群像劇『バラックシップ流離譚』他連載中
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#恋愛小説

『バラックシップ流離譚』 見習い魔女さんはトカゲ男に恋をする・5

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密会
「待たせたカ?」

 待ち合わせにこのカフェを指定した二人は、すでに席に着いていた。
 注文も済ませており、テーブルには飲み物と菓子が並んでいる。

「大丈夫。先に来てダベってただけだから」
「はじめまして、ですね。私はリーサ。こっちの猿みたいなのがラキ」
「てめっ、なんだよその紹介は!」

 彼女たちの名は、フィリアから聞いて知っていた。
 ただ、顔がわからないの

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