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葦原青
2023年7月4日 12:03
プレイ日記 プロローグへ『盤上の夢』前編へ 生まれる前から背負わされていた。 かくあるべしと定められていた。 この――掌中にある短剣《ダガー》と同じだ。 ある目的のために考案され、そこに向かって鍛えあげられた。 打たれ、研がれ、磨かれ続けたふたつの道具は。 異物であった魂同士は。 いつしか溶け合いひとつとなった。 己の意思と感覚が、鋭くとがった先端にまで伝わっている。 獲物の