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葦原青
2019年6月26日 20:10
この話の1へ前の話へ 別室で待つように言われてから、かれこれ三十分ほどが経過した。 僕らのためにと用意された食事は、木の椀に入った、なんだかよくわからない粥のようなものだった。「なあ……なんか、肉みたいな固形物が混ざってるんだけど、まさかな……」「大丈夫だと思うけど。ほら、彼女にも同じものが出されてるだろ。まさか共食いさせるなんてことは――」 どうなんだろう……? 偏見はよくないけ