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【足フェチ】就活生Fさん(その2)

もう連絡してこないかもな、と思いつつ、就職課に報告されたらヤバイ、とチキンな俺はナーバスになっていたのだが、しばらくしてから別のESを見てほしいとメールがあり、内心ほっとしたのは事実である。
 
この日もパンツスタイルに例の黒いローファーだったが、いつもとは違って靴下を履いていた。
前回のこともあったから、いつもより丁寧にESを添削し、質問にも出来る限りの回答をしたように思う。用の済んだFさんは「ありがとうございました」と速攻で帰ろうとしたが、俺は正直に迷惑していることを伝えた。
軽い感じで言ったつもりだったのだが、Fさんからは深刻な顔をして謝られたため、俺も飲んでいたとはいえFさんの足を勝手に触ったことを謝った。

あり得ないくらい深刻な空気になってしまったため、焦った俺は自分の性癖についても面白おかしく話しながら、Fさんの足きれいやなーと思っててん!とか意味不明なことを言ってFさんを笑わせたように思う。
Fさんは相手の気持ちが分からないことが多くて悩んでる、みたいなことを言っていて、結構長いことお互いのことを話してたと思うけど、「足だけでいいんですか?」みたいなことを聞かれた。なんて答えたかはもう忘れてしまったが、お礼に足でいいなら、それ以上は無しで、みたいなことを言っていたと思う。俺もそれでいい、みたいなことを言って、今後も就活の相談に乗るというので落ち着いた。
 
じゃあ、といって向かい合って座っていたテーブルの下で足を伸ばして、俺のほうに向けてきた。その日はテーブルの下にあるFさんの足をちょっとだけマッサージした後、もう遅かったから近くの駅まで送った。
 
(その3に続く)

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