僅か半年で終了する大手企業のサービス・・・「日曜大工」ならぬ「日曜プログラマー」はいつか絶対にメジャーな趣味になる
以下のサービスがこの3月末で終了しました。公開から僅か半年でした。
https://twitter.com/Makexx_jp/status/837102704878968832
正直な感想としては、このサービスは着目点が面白くて、じわじわと伸びると思っていました。ただ、同時に心配もあって、開発費とランニングコストが、実験的サービスとしては高すぎると思っていました。
もちろん終了の理由は分かりませんが、大手企業としては、大きな収益を見込めないサービスは早々に停止したかったのでしょう。これが大手企業の共通の「弱点」です。
アプリは顔の見えないコンシューマ向けのサービスです。いくら社内で身内で前向きな意見になっていても、世界に配信したらどうなるかなんて分かりはしないのは、当たり前のことです。
事前にマーケットを調査して、確実に需要があり、確実に収益化できる見込みがない限り、大金を消費して開発し、高いランニングコストを消費する決定をすべきではないです。
企業は予算を組み、収支計画とともに徹底管理してサービスを維持していきます。これがそもそも、チャレンジ的なアプリ開発に向いていません。
このアプリは動画配信が流行っている昨今の中で、敢えて、「化粧する動画だけ」を集約しようというコンセプトでした。これは今までにないサービスで、使っている化粧品の紹介などもできるので、画期的で、今後非常に伸びる要素のある、ポテンシャルのあるアプリだと充分に思えました。ませてきた小学生の女子にも大変人気で、やりようによっては、二丁目に流行らせたり(これはマジで見てみたかった、ニューハーフが化粧する姿、オッサンが女に変わっていく様を・・・)、色々な面白いチャンスがあったと思えます。
残念なことに、予算を取るためなのか、初期リリース時点でかなりの多機能な状態になっており、それらがコンシューマにウケるかどうかも分からない状態で、開発費は高くなり、ランニングコストは高くなり、回収ノルマのハードルが高くなり、僅か半年で見限る結果に成らざるを得なかったのでしょう。非常に残念なやり方です。
とにかく、実験的なアプリは、初期費用を投じるべきではないです。ヒットしなくても痛くない程度にしなければなりません。このアプリだったら、化粧動画の配信だけに機能を絞り込んで、まずはミニマムな機能のみでコンシューマのニーズを探り、少しずつ、機能拡張と認知を広めればよかったのです。しかし、こんなことは、大手企業には出来ません。そんな柔軟な発想も、軽いフットワークも、持っていないからです。
これができるのは、一番は、個人開発者、「日曜プログラマー」です。
うちのインターン生、プログラミング未経験文系女子大生ですら、独りでアプリを作れる時代です。趣味なら、パソコンさえあれば、無料でアプリが作れます。無料で作ったアプリが、世界的にヒットすれば、とんでもない財産に化けるかもしれないのです。
化けるかどうかも分からない、収益の見込めないチャレンジアプリを、大手企業は、出せないのです。趣味の個人なら出せる。金は掛からない、たくさんの時間を費やすだけ。これはまさに趣味です。「日曜プログラマー」、新しい趣味のジャンルです。
アプリは、広告を載せれば、趣味が小遣いにもなります。おおよそ、ダウンロード数の10倍が、広告収益になります。まずは、「1000」ダウンロードを目指しましょう! 「1万円」のお小遣いになります。
はじめは、うんともすんともウケないかもしれない。それも、自分で分析するのです。それも趣味の醍醐味です。
なぜ、駄目なのか。他のアプリはどうしているのか。調べたらそれを対策して、アプリに反映してみるのです。
お、ちょっとダウンロード数が伸びました。これが楽しいわけです。自分のアプリも洗練される。ダウンロード数も増える。お小遣いも増える。こんな、楽しい趣味はないでしょう?
仕事としてしがらみのない、すべて、自分の手で作り上げていく。盆栽と一緒です。大手企業のアプリ、大金を投じてユーザを獲得したアプリ、そんなもの、日曜プログラマーでも充分に倒せます。むしろ、何のしがらみもない日曜プログラマーの方が、圧倒的に分があると思っています。
そういえば、妊婦さんが、自分の子供に使わせたい、という理由だけで、完全独学でプログラムの勉強をはじめました。今や、ネットで無料でプログラムは学べます。それだけ勉強のサイトは充実してますし、専門的な知識もアプリ開発程度なら、いらないのです。
無事、子供がうまれて、実際に子供に使ってもらって、子供の反応を見ながら、改善していく。
これが、妊娠中は子供の喜ぶ顔が楽しみで勉強が捗るし、使ってもらえると、その反応が楽しくて、さらに手が進む。リリースしてるので、小遣いになって家計も僅かながら助かる。
これが、本来の目指すべきアプリ開発だと思います。作って楽しい。使ってもらって嬉しい。その、循環。これが、正しいはずなのです。
日本のIT業界のプログラマ環境はクソ以下です。本当に、鬱になって辞めまくる。一ヶ月の間に5人鬱になって永久に業界から去るという状況も実際にありました。お身内には平あやまり、開発現場は大混乱。いかれてます。ほんと。
アプリ開発は、実は、「日曜プログラマー」が、最も健全で、生産性が高いと思っています。
まずは「1000」ダウンロード、目指したらきっと、楽しいです。いや、絶対に楽しい!
いつか、きっと、企業は「日曜プログラマー」に勝てなくなります。
ちなみに、私はIT業界に何年も居ましたが、学校には行かず、全てネットや書籍だけの完全独学です。技術研修も一切受けたことないです。正直、教えてもらって理解できるものではないので、独学が圧倒的に捗ります。英語と同じです。学校で、とんでもない時間、英語の勉強をさせられましたが、英語はまったく、喋れません。これと同じなのです。
4月5日に「4000」ダウンロード達成!
(※3月26日に「3000」ダウンロード達成)
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