就活は自分を信じて自分の力で
薬学生からの相談で多い内容は?
✅休日が多い会社(薬局)を探している
✅給料がそこそこいい会社(薬局)を探している
✅自宅から通いやすい会社(薬局)を探している
✅近い将来薬剤師業務以外の仕事に就ける会社を探している
✅施設在宅が多い会社(薬局)を探している
✅研修・教育がしっかりしている会社(薬局)を探している
✅雰囲気の良い会社(薬局)を探している
上記が前提で、安定している会社(薬局)を探している
(安定は何が基準に安定なのか?という感じですが・・・)
この薬学生の就活で会社(薬局)を選択する条件は、薬局企業が新卒採用を本格的開始してから約20年経ってもほぼほぼ変わっていない。
ここ3年くらいで増えた薬学生の会社(薬局)選択の条件として、「薬剤師業務以外の仕事がしたい」という点だ。
これは何を意味しているか。
🔴薬剤師免許を取得する理由🔴
これに尽きると思っている。
✅薬剤師になると食いっぱぐれない(いつまでもパートで働ける)
✅高給だから良い
と高校での進路指導、親の指導で良いことを言われ、
それを信じて、自分なりの将来を考えて薬学部を選択した人が少なくなったことであると思う。私でなくても、私と同じ業界にいる人たちは解っていることだと思う。
いざ薬剤師になろうと思った時には、医療マインドが無いのに薬局や病院で働こうと思っても、長く続かないだろう・・・と感じてしまい、ビジネス人として働きたくても薬学部出身では働けない、親に悪いから薬剤師職以外の仕事はできない、などの悩みを抱え、薬局企業で薬剤師を経験した後に他職種にキャリアチェンジできるところを探そうとする意識になっているのだと感じている。
もちろん、その気持ちを持ち続け、社会に出てから自ら掴み取っていく力があれば、薬剤師であっても経営もできる、マネジメント(本来の)もできる、全く違う業種に転職もできる。
その意気込みや熱い思いもなく、簡単にビジネスの世界で働く人のように成長ができ、早い段階で出世ができると思っていることが問題である。
これを思わせてしまうのは、薬局業界も悪いと思う。
簡単に「本社で仕事ができるよ」「キャリアパスがあるから大丈夫」なんて平気でリクルーターと言われるジョブローテーションで担当をしている薬剤師や採用担当が学生に伝えていることも問題であると感じる。
少し話はそれるが、
自分なりに考え、どうやって社会で生きていくかということを、大学に進学してから考える時間を与えない教育、世間のことがわからなくなる薬剤師国家試験に合格させることだけが使命となっている薬学部教育が、就職先の選択をする時期に、社会人、医療人になる土台作りをさせることができていないことに課題があるのではないかと思う。
✅バイトをする時間がない(社会に触れる時間がなくなる)
✅サークルや部活で他学部、他大学との交流が閉ざされる
✅就活より国家試験勉強優先にし就職先選択に時間を与えない
このようなことにより、
🟡コミュニケーション能力の低下
コミュニケーション能力という言い方は私は好きではない。
対話ができない、ひどくなると会話ができない人となっている
そもそも薬剤師がどんな仕事をするのかを理解せずに薬剤師を目指している
🟡自分の意思・意志がなくなる
🟡誰かに頼らなければならなくなる
各関係者を否定をしている内容であるが、私自身も責任を感じる。
紹介事業者として、ただ単に薬学生を紹介することは私はしないようにしている。
紹介ができない会社(薬局)の話もし、相談相手(薬学生)が求めていることに応え、あらゆる角度からアドバイスをするように心掛けている。
私の伝えることが全てではないので、薬学生にはしっかりと自分を見つめ、会社(薬局)選択をしてもらいたい。
悩んでいる薬学生ほど、魅力があり素敵な人。なぜ悩んで相談くるのかという背景を私たち大人は理解することが必要だと思う。
相談する薬学生は大したことない、自分で考えられないと思ってもらいたくもないですし、今の時代を生きる薬学生にエールを送ってもらいたいと思っています。
あくまでも私の見解なので、悪しからず。
この話はまだまだ続く・・・?!