中小・地域薬局の良いと感じる点
私の日常で起きた出来事です。
親の病気で処方せんを持って全国展開している調剤薬局に行きました。親が利用している薬局です。私は、違う薬局の方がいいんじゃないの?って投げかけてましたが・・・。
処方せんを渡し、薬が出るのを待っていると、処方せんに記載されている薬の在庫がなかったようで、こんなやりとりとなりました。
薬剤師「このお薬ですが、こちらには無いので他の薬局に行ってもらえますか?」
私「それなら、あとで取りにきますので用意しといてもらえればいいですけど・・・」
薬剤師「この薬ですが、製造が終わっている薬なのでこちらでは用意できないです」
こんな感じ・・・。
はぁ?って感じです。製造されていない?そんな薬を処方せんに書きますか?って。もしそうでなかったとしても、他の薬局に行ってももらえますか?って有り得ない対応。薬学生なら誰もが知っている調剤薬局チェーンです。
患者を馬鹿にしとるんかい!
病院の薬剤師に聞いたら、???って感じでした。製造中止になんてなってませんでした。
この薬局、以前も対応がむちゃくちゃ悪かったんです。親はこの薬局を利用しており、お薬手帳もあり、長年利用し続けていました。ここ最近、私が代わりに薬を取りに行くことがあるのですが、親は薬剤師に良いように言いくるめられたりしていたんだろうなぁって感じます。年寄りを騙すというか適当にあしらっている薬剤師がいるということがよくわかりました。最低です。
私は、教育研修を薬局向けにしているのですが、大手チェーン店は何をしているのでしょうか?薬学生は大手は研修がしっかりしているからといって就職をします。残念で仕方がありません。
その後、在宅医療になり医師と看護師、薬剤師の方々が訪問して丁寧に対応をしてくれています。薬剤師はどこの薬局が来るのか?って近隣で展開している中堅どころの薬局の薬剤師をイメージしていましたが、地元で密着した薬局の薬剤師が来てくれました。すごく丁寧です。対応能力が素晴らしい。年寄りを馬鹿にせず、年寄り特有の長い話も聞いてくれて、患者を気持ちよくまでしてくれます。薬を飲みやすく一包化にしてくれますし、飲み込めないと判断したら粉砕もしてくれます。通っていた大手薬局チェーンは何もしてくれませんでした。提案すらしない。
薬学生から、「認定をとりたい」「医師に薬の提案ができるようになりたい」そんなことを言っても、患者さんから信頼がなければただの知識だけ持っている使えない薬剤師になります。それでも今は生きられるかもしれない。あと数年したら信頼を得られる、人として認められる薬剤師だけしか生き残れない時代に突入しますよ。今、仕事を失いかけている薬剤師が増えているのは、患者さんやお客さんに目が行かない気にかけもしない薬剤師がたくさんいたからです。
就職は、大手や中小で選ぶのではなく、信頼される薬剤師になるために自分に合った会社を選ぶこと。そして研修制度があるなしでなく、学ぶ姿勢や気づく姿勢を常に持ち続けられるかです。薬剤師は、患者さんやお客さんの人生、命を預かる仕事なので。大袈裟に言っていると思われるかもしれませんが、年寄りって医療従事者が頼りなんですよ。
地域だけでやっている薬局って医療機関との連携もしっかりしているということを実感できました。社名はあげられませんが、その薬局の薬剤師そして代表者、関わる医療機関の皆様に感謝しています。