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流れが見えてくる宗教史図鑑#読書ログ

編著:かみゆ歴史編集部
出版社:ナツメ社

読むきっかけ:地政学をちょくちょくニュースで聞くが、元々の戦略図を知らないと流れが分からない。→世界史を知るなら宗教からだろう。
あと単純に図表が好き。A4横書きと、複数宗教のかわいいイラストに惹かれて。


概要:世界の宗教分布、多神教・一神教の定義から入り、
古代文明から、仏教・ユダヤ教・キリスト教・イスラーム教・インドの宗教の歴史と変遷、周囲の宗教との混ざり合いを分かりやす解説。日本の宗教では、古事記・日本書紀から神話〜天皇伝説、神仏習合と時代の流れを宗教に焦点を当ててまとめている。
見開き1ページで、タイトル(例:日本人の暮らしと宗教)がパッと目に入る。イラスト重視なのでそこだけ読んでも雰囲気わかるし、歴史上の人物にふりがな振ってるのありがたい…!

感想:日本人は無宗教である。という話がよくでる。初詣に行き、干支を信じてわびさびを感じながら盆踊りをする。
結婚式は教会で、葬式では念仏を唱えてお墓に入る。

このどちゃくちゃ感の始まりに興味があったので手に取ったのもある。

飢饉などで心が弱くなった民をまとめる時や、周囲の国を制圧する時、みんなの心をまとめる時に宗教は利用される事がある。
どこの宗教も歴史の変遷と共に混ざり合って、新しい教えとして現在に届いている。(聞き方によっては怒られそう。大きな器で聞き流して欲しい)


自分の信仰とはなんだろうと考えた時に、
光あれ、とまではいかないけど天災に遭うと神様をおもうし(一神教?)、森とか海、自然には大きな力と共に感謝の念が出てくる(神道?)。
親や先生には感謝・尊敬の気持ちが湧くし(儒教?)、亡くなった祖先には手を合わせて挨拶している(仏教?)


自分のルーツは元々ごちゃ混ぜになってるんやな。多様性を知り、自分たちの生き方を認める。
そんなきっかけになりそうな本です。

細かい内容は暗記は辛いので、宗教で気になった時にさっと開いて1ページで解説してくれる、
一冊家に置いておきたい本になりました。

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