死体が教えてくれたこと#読書ログ
著者:上野正彦(元東京都監察医務院院長)
河出書房新社 14歳の世渡り術シリーズより。
読書を習慣づけようと、図書館で借りた本を期限内(2週間)で読み終わろうチャレンジをしており、間に合ったり延長したりで3か月程経過した。
仕事柄、動物たちの生死に関わることが多い。監察医のような仕事をしている事もあり、引き寄せられた。
監察医という仕事の中で筆者が遭遇する2万人もの人の死から人生を感じとり、自らの生き方を検めていく。
私は動物の司法解剖の様なものを生業にしている。死が可哀想、という想いよりも、死因を見つけることで感染症のリスクや、飼養方法の改善策を探し、
生きているものたちへ寄与することがないかを探しながらその者達と向き合う。
死した者の瞳を見ながら、自分はどう生きるのか問いかける日々である。
著者の半分も人生を辿っていないが、死への向き合い方について共感する部分もあり、とても読みやすかった。
めっちゃ読みやすい文章だけど、お忙しい方は195頁からの文章だけでも読んでほしい。
御年90歳を迎える、戦争を経験した筆者が思う人生の歩き方が書かれている。
10代へ向けて、とあると、今年高校生になる甥っ子がすぐ出てくる。
小学校の頃までは文通したりしていたが、中学生以降はやり取りも無くなってしまった。
会えば会話する仲ではあるが、
読んだ本の感想やおすすめの本を教えあったり、
本を通じたコミュニケーションも新しく始めてみたい。
ひとまず表紙の写真とおすすめページ数だけLINEで送って、反応があるかを観察してみよう。
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