『花は窓』坂本沙季24.コントロールしなくていい
『コントロールしなくていい』は、
通う学校の授業内で12月にやるはずだったものが延期して、3月に行った約20分の一度きりの公演のタイトルでした。
ショーケースという形で授業の履修者有志が何かを持ち寄ってやるという趣旨のもので、最終的には私たち1団体のみの上演になりました。
私たちがなぜ行ったかといえば、日程的にも精神的にもできたからで、それ以上も以下もないです。それは、明日は、寝たくないとしては初めての公演になって、1週間しか対面での準備時間がなくて、振り返るような思い出も感慨深くなるような出来事もあんまりなく、あっという間に終わりました。
最初、12月に向けて本を書いているとき、
1人の人が 自分の感情がコントロールできない と泣いていたからその人のためだけに書くことにしました。
その人にコントロールしなくていいよって伝えたかった。会場に来ることは叶わなかったけど、いつか言えたらいい。
言わなくてもどこかでそのことを知ってくれたらいいです。
そして、3月に延期になると決まったとき、私の目の前には花が咲いてました。
日々、大切なものがたくさん浮かんでは消えてを繰り返してる。
私の今は、そういう透明なものに興味があって、報われなかったときの気持ちとか、なんでかわからないけど落ちる涙とかを大切にしたい。
浮かんでくるものも、消えていくものも、なかったことになっちゃったすべて、頭の中にあるままじゃ、限りなく"無い"ものに近くて、誰の為にも作用しない。
この作品がそうだったように、いつも私は1人の誰かの為に動いてなきゃいられない。
作用するしないじゃなくて、その人のために作用するように存在させて、ついでに他の誰かも使ってくれちゃえばいいな☆
いつまでも私の好きな花だけが咲き続けてくれればいいのに、嫌でも変わっていくから新しい出会いがあったりする。いつまでも私たちは流動的に流れつづけて、身体から出て行く血のようで、この先へと向かうための傷口をつけたのは誰でもなく私たち自身なのだと考える。
今日も泣いていたあの人と同じようにプレッシャーに負けて吐きそうになる。だから、誰もコントロールしないで。
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