横浜DeNAベイスターズさんにお願いしたい2つのこと

「横浜頂戦」を掲げて前年度シーズン2位から1位になる事を目指して戦ってきた横浜DeNAベイスターズ(以下DeNA)の2023シーズンは、交流戦優勝こそあったものの、シーズン1位は獲得できない事が確定してしまいました。

今シーズンもさすがに全試合とは行かないまでも、そこそこな試合数を見てきましたが、何でしょうかね……数字で見るとそうでもないのに実際に試合を見ると例年以上に歯がゆいシーンが目立つ。そんなシーズンだったなという印象です(まだレギュラーシーズンは終わっていませんが)

そんな感じなので、書きたいことを思うままに書いていくとキリが無いので、厳選して特に気になった点を2つ、シーズンのまとめ代わりに書き残しておこうと思った次第です。

その1. ゆるキャン、やめませんか?

アウトドアをエンジョイする少女たちの日常を描いた某作品とは関係無いのですが、野球関連の情報をネットで追っていると時たま目にする単語ですね。
意味は、まあ読んで字の如く、緩いキャンプをすることですね。そして、2023年シーズンを臨むに当たってDeNAは「それ」を選択しました。

近年は投手の肩肘は消耗品であるとの考えや、疲労の蓄積による負傷リスク、最新技術を盛り込んだ練習の効率化の観点から、キャンプのあり方にも様々ありますし、私も胃に汗をかくまでやるキャンプが正解だという気は毛頭無いのですが、ここでDeNAのキャンプについて気になる記事があるので紹介したいと思います。

【独占激白】なぜ横浜DeNA三浦監督は沖縄キャンプで長時間“猛練習”を廃止したのか…「優勝したヤクルトとの8ゲーム差を埋めるために何が必要かを考えてきた」

https://www.ronspo.com/articles/2023/2023021601/

出来れば全部読んで欲しいのですが、特に気になったのは前半部分で、まとめると

・全体メニューが終わると監督コーチは練習場から姿を消す
・残りは選手が各々で取り組む自主トレになる
・コーチの居残り指導も無し

これらは「選手に考える時間を与える」のが目的であり、前年ヤクルトに及ばなかった「経験の差」を覆すための「考える野球」推奨のためだという。

うーん……「考える」って、結局のところ「その時の課題に応じて自分の持ってる知識と経験から何を引き出すかを選択する行為」だと思うので、ただ漫然と時間だけを与えた所でどうなんだ?と思うんですよねえ。
今のうちに詰め込むだけ詰め込んでおきたい若手もいるだろうし、現状課題を抱えていてコーチの助言を長く受けたい選手もいるはず。
「下手な考え休むに似たり」なんてことわざもあるが、知識や経験の積み重ねが足りないまま、考えだけを巡らせてしまった結果が、前述した例年以上に歯がゆいシーンが目立つという所にも関係しているのでは?と思えてしまうのです。

というわけで、まずはキャンプの見直しをしてはどうか?という願いでした。

その2. ヘッドコーチ、置きませんか?

突然ですが、三浦大輔監督についてどういった印象をお持ちですか?
今のDeNAファンにこの質問をすると色々と辛い言葉もたくさん目にしそうですが、私は「人情の人」だと思っています。
選手時代にFA権を取得したが移籍を翻意したエピソードや、サインの転売に心を痛めた後の行動だったり、情に厚いという印象が強くあります。
ただし、情に厚いというのは見方を変えたら非情になりきれないという一面もあり、今シーズンの采配ではその面が目立ってしまったように感じます。

ある選手が極度の不振に陥ってしまっても復活を信じて起用を続けたりというのは、長いシーズンを戦う中で結果として美談になるケースもありえますが、復活を待つ間にチーム全体が調子を崩すかもしれないし、短期決戦でそれをやられるとかなり厳しいです。
もっとも、三浦監督は一軍の監督就任以前からもずっとこのチームに関わってくれているので、「この選手の実力はこんなもんじゃない」「ちょっとしたきっかけさえあれば」といった気持ちは人一倍強いのかもしれませんが。

ということで、今期のDeNAはヘッドコーチが空位だから、来期はそこに是非とも非情に徹することが出来る人を置いて欲しいなあと思う次第なんですよ。
具体的に誰が良いというのは今のところ思い浮かばないですけど、98年戦士縛りとかも考えず、一度考えてみてくれないですかねえ……

以上、しがない一ファンのちょっとした願望でした。


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